【ライブレポート】怒髪天、大盛況の“史上最遅武道館公演”で男泣き。47都道府県“恩返しツアー”も発表

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1月12日、日本武道館においてロックバンド怒髪天の結成30周年記念公演<ほんと、どうもね。>が行われた。“史上最遅武道館公演”と謳われた本公演だが、チケットは完売。当日は立ち見が出るほどのにぎわいを見せ、30周年イヤーの幕開けにふさわしい完全なる“白星”で初日を飾った。

◆<怒髪天結成30周年記念日本武道館公演“ほんと、どうもね。”> ライブ画像

登場SEが流れ、ステージを覆っていた紅白幕がゆっくりと上がった。そして、幕の向こう側に仁王立ちしているメンバー4人の姿が見てとれた途端、場内は地響きのような歓声に包まれた。1曲目はライブの定番曲「酒燃料爆進曲」。前奏のイントロに乗せて「よく来たー!!」と増子直純(Vo)が第一声を放った瞬間、キャノン砲による紙テープが噴射、祝祭ムードは一気にマックスへ。もちろんその勢いは最後まで続行、怒髪天の30周年を盛大に祝った。

本編では、近年のライブ定番曲から札幌時代に作った未収録曲まで全22曲を披露。ブロックごとに色合いの異なるラインナップで、楽曲の幅広さと30年の歩みと重み、そしてバンドの底力を見せつけた。そのうち、ライブ中盤に披露した「流れる雲のように」では過去のライブ映像とリンク。同曲を歌う約25年前の増子がモニターに映し出され、過去から現在へと時空を自在に行き来するような演出で魅せた。また、日本武道館という広いステージにも関わらず、オーディエンスとの距離感はいつものライブハウスと変わりなく。一人一人に歌を手渡ししているような姿も印象的だった。

MCでは、場内が明るく照らされるたびに、「ダメだ!!」と会場に背を向ける増子。「予想以上にグッとくる! 俺たちの後ろにいる人たちは全員仲間だ。会場のみんなに(武道館に)連れてきてもらったんだ!」と感慨深く語った。そして終始、つい涙ぐむ自分を“しんみり症候群”と自嘲する増子だったが、本編もクライマックスへさしかかると「最後は楽しく、パーッと派手に行こうぜー!」とオーディエンスを煽り、フルパワーで駆け抜けた。

アンコールは、“バンド讃歌”の「ロックバンド・ア・ゴーゴー」に続いて、「喰うために働いて 生きるために唄え!」でのシンガロングに「セバ・ナ・セバーナ」でのオーディエンス全員とのジャンプと、さらに一体となって盛り上がった。2度目のアンコールでは、男泣きに泣いたリレー方式でのメンバー紹介を経て、「このメンバーで怒髪天をやることが楽しくてやってきたから、これからもバンドでどこまでやれるか楽しみにしたい」と増子、重大発表と題してライブやリリースなど30周年イヤーの年間計画も明らかにした。そして大ラスは、浴衣ダンサーも登場しての「ニッポン・ワッショイ」で大団円。未来を明るく照らす“怒髪天音頭”でメモリアル・イヤーを景気づけた。

初の日本武道館公演で始まった怒髪天の2014年は、“来てくれたから行き返す、恩返しだ!!”をテーマに、4月18日(金)から全国47都道府県ツアー<怒髪天、おかげさまで30周年。47都道府県勝手にお礼参りツアー “いやぁ、なんも、おかえしだって。”>をスタートさせ、9月20日には地元北海道での凱旋フリーライブ<カムバック・サーモン2014 “男の遡上フェスティバル”>も開催。いずれも初の47都道府県ツアーに初の怒髪天フェスと結成30周年にして“初づくし”の一年になりそうだ。

また、3月19日には日本武道館のライブの模様を収めたDVD『怒髪天結成30周年記念公演 "いやぁ、こないだ、ほんと、どうもね。" LIVE AT BUDOKAN』を、4月にはバンド結成30周年を記念したアルバムの“紅盤”、夏には“白盤”をリリース。怒涛のライブ&リリースラッシュで沸き立つ怒髪天に、こうご期待。

文◎岩本和子  写真◎渡邉一生

<怒髪天結成30周年記念日本武道館公演“ほんと、どうもね。”>
セットリスト
1.酒燃料爆進曲
2.北風に吠えろ!
3.濁声交響曲
4.ロクでナシ
5.どっかんマーチ
6.情熱のストレート
7.はじまりのブーツ
8.ドリーム・バイキング・ロック
9.ド真ん中節
10.GREAT NUMBER
11.押忍讃歌
12.労働CALLING
13.流れる雲のように
14.あえて荒野をゆく君へ
15.サムライブルー
16.蒼き旅烏
17.友として
18.ホトトギス
19.団地でDAN!RAN!
20.オトナノススメ
21.歩きつづけるかぎり
22.雪割り桜
EN
1.ロックバンド・ア・ゴーゴー
2.喰うために働いて.生きるために唄え!
3.セバ・ナ・セバーナ
EN2
1.サスパズレ
2.ニッポン・ワッショイ


LIVE DVD
『怒髪天結成30周年記念公演 “いやぁ、こないだ、ほんと、どうもね。”LIVE AT BUDOKAN』
2014年3月19日発売
[初回盤]DVD3枚組(豪華装丁)
TEBI-78291 ¥7,500+税
[通常盤]DVD1枚
TEBI-47294 ¥4,500+税
■収録内容
初回豪華盤:DVD3枚組+豪華装丁
Disc1:ライブ本編(全曲収録予定)
Disc2:ライブ当日の舞台裏を密着したドキュメント映像
Disc3:超貴重な特典映像集
特典映像内容
■「”勝手に“熱湯CM「怒髪天 1・12 日本武道館」
※怒髪天は出ません(泣)」映像収録
本邦初公開となる、昨夏に行われた豪華アーティストによる夢のトリビュート企画「OTODAMA'13~音泉魂~」内の「“勝手に”熱湯CM「怒髪天 1・12 日本武道館」*怒髪天は出ません(泣)」の激レアなライブ映像を収録。(約60分)
■「怒髪天、回想。“苦労スろ~ど2”」
結成当初から今に至るまでの貴重な映像を観ながらの回想、メンバーゆかりの街“西荻窪”を散歩しながらの回想、そしてこれからの未来について4人が語る貴重な映像集。(約60分)
※通常盤はライブ本編Disc1のみの収録。

30周年記念 紅白盤CD “紅盤”
『タイトル未定』
2014年4月9日発売■収録内容
結成30周年記念盤となるめでたい紅白の冠が付けられた“紅白盤CD”. その第一弾“紅盤”
初回豪華盤:豪華装丁予定
収録楽曲未定

全国47都道府県ツアー
<怒髪天、おかげさまで30周年。47都道府県勝手にお礼参りツアー “いやぁ、なんも、おかえしだって。”>
4月18日(金) 京都磔磔
4月20日(日) 岡山IMAGE
4月22日(火) 神戸太陽と虎
4月24日(木) 松江AZTiC canova
4月26日(土) 周南LIVE rise
5月7日(水) 千葉LOOK
5月9日(金) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
5月10日(土) 郡山Hip Shot Japan
5月12日(月) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
5月17日(土) 鹿児島SR HALL
5月18日(日) 宮崎SR BOX
5月20日(火) 佐賀GEILS
5月22日(木) 長崎DRUM Be-7
5月24日(土) 熊本DRUM Be-9 V1
5月25日(日) 大分DRUM Be-0
5月30日(金) HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
5月31日(土) 水戸LIGHT HOUSE
6月5日(木) 長野CLUB JUNK BOX
6月15日(日) 米子AZTiC laughs
6月17日(火) 松山SALONKITTY
6月19日(木) 徳島club GRINDHOUSE
6月21日(土) 高知X-pt.
6月22日(日) 高松DIME
6月28日(土) 富山MAIRO
6月29日(日) 福井CHOP
7月1日(火) 滋賀U★STONE
7月6日(日) 青森Quarter
7月8日(火) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
7月10日(木) 秋田Club SWINDLE
7月12日(土) ミュージック昭和Session
7月13日(日) 仙台Rensa
7月20日(日)  松阪M'AXA
7月22日(火) 和歌山CLUB GATE
7月24日(木) 奈良NEVER LAND
7月26日(土) 岐阜CLUB ROOTS
7月27日(日) 浜松MESCALIN DRIVE
8月16日(土) 金沢AZ
8月20日(水) 横浜F.A.D
8月23日(土)  高崎Club FLEEZ
8月24日(日) 甲府CONVICTION
9月4日(木) 広島CLUB QUATTRO
9月7日(日)  福岡DRUM LOGOS
9月15日(月) 名古屋DIAMOND HALL
9月13日(土) 大阪BIG CAT

北海道フリーライブ <カムバック・サーモン2014 “男の遡上フェスティバル”>
9月20日(土) 札幌 国営滝野スズラン丘陵園 野外特設ステージ

9月23日(火) 新宿LOFT
9月24日(水) 新宿LOFT
10月26日(日) 沖縄桜坂セントラル
10月27日(月) 沖縄桜坂セントラル(トークイベント)


◆怒髪天 オフィシャル・サイト
◆レーベルサイト
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