ジェイソン・ニューステッド、メタリカ脱退の真相を語る

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ジェイソン・ニューステッドが、メタリカを脱退した理由を初めて具体的に語った。1986年、クリフ・バートンが亡くなった後メタリカに加入した彼は2001年に脱退。当時は個人的な事柄と肉体的なダメージが原因と話していた。

◆ジェイソン・ニューステッド画像&映像

ニューステッドはScuzz TVのインタビューで「この話はこれまでしていない。実際、いま明かすべきなのかわからないが…」とした上、当時、彼が始めたサイド・プロジェクト、エコーブレインが引き金になっていたことを明らかにした。「メタリカのマネージメントはエコーブレインにものすごく興奮し、それを売り出したがっていた。俺にメタリカと同時にエコーブレインをやって欲しがっていた。彼らはエコーブレインはいいって感じていた。シンガーもいいし、全く別物だからメタリカには影響しないって思っていた。俺はメタリカにいたわけで、それってすでに血統書付きみたいなものだったから」

「彼らからは“素晴らしいアルバムだ。オフィスでかけている。これしか聴いていない。スゴイね。この子の声は素晴らしい。これで何かやろう”って言われていた。説得力があったよ。でも、それを聞いたジェイムス(・ヘットフィールド)はハッピーじゃなかった。彼は全てのことを阻止しようとしたんだ。俺がやっている彼と全く関係ないものにマネージャーが興味を持ったことで、彼の目にはメタリカに何らかの影響を及ぼすように映ったんだろう」。数日後、マネージャーからエコーブレインを支援することはできなくなったと電話があったそうだ。

「俺には、自分が大切にするものを守るって以外、彼が何を考えていたのかはわからない。それが彼のやり方なんだ。本人が言っている通りね。自分の愛するものを守り、窮屈なほどに抱きしめる。窮屈過ぎるほど、過保護ってくらいにね」

何よりもメタリカを優先し、バンド・メンバーをリスペクトしてきたというニューステッドは、自分のやることをリスペクトしてくれず、メタリカ以外は容赦なく切り捨てるというヘットフィールドの姿勢に当惑すると同時に傷ついたという。

一方、ヘットフィールドのメタリカに対する想いは一途で厳格。彼は、ニューステッドが脱退する直前のインタビューでニューステッドを前に「サイド・プロジェクトには賛成できない」「サイド・プロジェクトをやったら、その分メタリカの力が失われる」「不貞を働いているようなもんだ。俺らは全員、メタリカと結婚している」と話していた。


Ako Suzuki, London

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