2013年はHALLOWEEN JUNK OCHESTRAの一員としてVAMPS主催の<HALLOWEEN PARTY 2013>にも参加し、そのイベントでもカバーしていたhideの「Beauty & Stupid」を『hide TRIBUTE Ⅵ -Female SPIRITS-』に収録した分島花音。クラシック出身のチェロ・ヴォーカリストとして2月19日にはニューシングル「signal」(アニメ『ストライク・ザ・ブラッド』エンディングテーマ)を発売する彼女は、現在はライブに重点を置き、毎回テーマに従って、CDだけでは伝えきれない独自の世界観で自己表現活動を行っている。そんな分島花音が、hideトリビュートアルバム参加を経て、彼女独自の視線でhideの魅力を考察する。

◆異性だからこそアレンジしがいがあって
キーも変えて、面白くなる要素がたくさんある企画だなと思いました


――2013年、VAMPS主催の<HALLOWEEN PARTY2013>でトリビュートで参加した「Beauty & Stupid」を歌われたそうですね。

分島:はい。神戸のステージに立たせていただいたときに歌わせていただきました。楽しかったです!!

――ちなみに、そのときはどんな仮装をされて歌ったんですか?

分島:私は“石油王”です(笑)。バンドメンバーもアラビアンルックで出てもらいました。

――では、hide TRIBUTEのオファーがきたときの感想を教えてください。

分島:hideさんは私が小学生の頃から知ってる方だったので、まさか自分がhideさんのカバーができるとは夢にも思っていなかったので、ビックリしました。でも、呼んでいただけたのはうれしかったので、聴いてくださった人に濃い印象が残るカバーにしようと思いました。

――この『hide TRIBUTE Ⅵ -Female SPIRITS-』、参加アーティストが女子限定でしたが、このコンセプトに対してはどう思いました?

分島:かなり珍しいし、面白いなと思いました。男性ヴォーカルものを女性が歌うというだけで、曲も新しい雰囲気で聴けるだろうなと思いましたし。異性だからこそアレンジしがいがあって。キーも変えて、面白くなる要素がたくさんある企画だなと思いました。

――女子のラインナップ、ご覧になってどう感じました?

分島:スゴいですよね。お会いしたことがない方ばかりなのでつながりがなくて“私がここにいていいのかな”と思いました(笑)。

――では、実際にカバーするにあたって、原曲は意識しました?

分島:意識というより、最初から原曲にはかなわないというのは分かりきっていましたし、そこで原曲に近づけようとしても私がやる意味がなくなっちゃうかなと思ったんで。せっかくやらせていただくのなら自分のよさも出しつつ、それを原曲と融合させて今までとは違った角度から曲を届けたいなと思いました。

◆この曲は原曲に遊び感があるじゃないですか。セクシーさのなかに遊び心がある。
そういうのがジャズのノリのよさで表せたらなと思いました。


――今回カバーする曲として「Beauty & Stupid」をチョイスされた理由は?

分島:自分が歌ってないようなノリのいい曲をやりたいなと思って。サポートで入ってもらったメンバーもみんなhideさんが好きな方々に集まっていただいて、アレンジを話し合いつつやっていきました。

――アレンジしていくにあたって、キーになったところは?

分島:ロックテイストがバーンと前にきてる曲なので、どうせなら裏拍にしてみようと思って“ジャジーなアレンジはどうですか?”って提案したんです。ライブで全編ジャズアレンジというのもやっているので、自分のパーソナルな部分にあるんですね。だからイメージもすぐに沸いたんです。あと、ここまでジャズに振り切る人はなかなかいないだろうというのも考えました。私は楽器でチェロを弾くんですけど、完全にロックのままだとチェロが浮いてしまう。だからといって、原曲をクラシックに寄せるのは違うな、と。原曲のロック感とクラシックの間をとる感じで、チェロも馴染みつつギター・サウンドも馴染むというところでジャズに落とし込んでみたんです。この曲は原曲に遊び感があるじゃないですか。セクシーさのなかに遊び心がある。そういうのがジャズのノリのよさで表せたらなと思いました。あと、サックスを入れたんですけど。それは、曲のセクシー感をより引き立てられたらという狙いで入れました。それらを合わせて、ちゃんと自分の色が出せたと思います。

――ここまで潔くジャズに振り切ったにも関わらず、原曲のよさやパワー感は全然失われていないところがすごいですよね?

分島:それは原曲が素晴らしいからです。バリバリロックをジャズにすると変になっちゃう曲も結構あるんですけど、これはアレンジする前の時点から絶対カッコよくなるという確信的なものがありました。

――では、原曲が持つテイストのなかでもここは変えないようにしようと思ったところは?

分島:やっぱり原曲のカッコよさですね。だから、可愛くなっちゃダメだなというところは意識してましたね。声もそんなに大人っぽい声が出せるタイプではないので、気持ち的にカッコいいものをと意識して。この曲に“きゅるん”としたものは合わないですからね。

――カバーしてみて、hideさんの楽曲について改めて思ったことは?

分島:アレンジをして、原曲のよさを痛感しましたし、“SPRITS”シリーズに対して、こんなにたくさんのアーティストさんにこんなにいろんなバリエーションでカバーされるところにhideさんのパワーやカリスマ性をあらためて感じました。

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