デビュー20周年、ソロデビュー10周年を経た吉井和哉のアニバーサリーライブ「20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE」がWOWOWで独占放送される。

THE YELLOW MONKEYのバースデー・ライブは1989年12月28日。加えて、吉井和哉がボーカリストとして人前で初めて歌ったのもこの日であり、だから本人にとってもファンにとっても12月28日はじつにスペシャルな日ということになる。ならば、その日に行う一夜限りのライブがスペシャルなものになるのは当然といえば当然か。しかも、2013年は吉井がソロ・デビュー10周年を迎えた節目の年。だからやっぱり、アニバーサリー・イヤーを締め括る一夜限りのライブがスペシャルなものにならないはずなどなく、事実、タイトルは「20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE」というものであった。つまり、2013年12月28日のマリンメッセ福岡公演はタイトルよろしく、スペシャルでスーパーなものであった。では具体的に、なにがスペシャルでスーパーだったのか。

本編はTHE YELLOW MONKEYのデビュー曲「Romantist Taste」に始まり、ソロ最新曲「血潮」で締め括られた。過去と現在という点と点を結び、その線がどんなものであるかを浮かび上がらせるライブだったということで、だから、バンド時代の「楽園」や「球根」、ソロになってからの「WEEKENDER」や「ビルマニア」といったそれぞれの代表曲が惜しげもなく披露された。その大盤振る舞いはまさにスペシャルであったし、そのようなセットリストを組むことができる吉井のキャリアは、たしかにスーパーと呼ぶべきものである。いうまでもなく、会場は大変な盛り上がりであった。

ただし、この日のライブにおける最大の感動は、吉井の姿勢だったといえる。吉井はどの曲もていねいに、そして堂々と歌い上げた。バンド時代もソロになってからも試行錯誤した時期はあったけれど、この人はいつだって音楽の可能性を信じ、自分の可能性を信じて歩んできた。だからいまの吉井の歌には、自身のキャリアをいつくしむようなやさしさと強さがあるのだ。それはまさに、アンコールの最後で歌われた「FLOWER」の歌詞そのもの。そう、この人は自分の人生の主人公はいつだって自分であることをわかっているのだ。“自分の血を愛せないと 人は愛せないとわかった”と歌う吉井はまったく晴れやかで、それがオーディエンス全員の表情を同じく晴れやかなものにした。なんともスペシャルな空間。なんともスーパーな出来事。吉井和哉というアーティストが持つ歌の力、おそるべしである。


吉井和哉「20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE」
放送日:2月9日(日)午後9:00[WOWOWライブ]


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