【インタビュー】<PURE ROCK JAPAN LIVE ~EXTRA vol.1~>開催目前! 要注目の精鋭3組による特別会談を独占公開

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▲NoGoD

▲Aldious

▲LIGHT BRINGER

来る2月15日に東京・新宿BLAZEで開催される注目のライヴ・イベント<PURE ROCK JAPAN LIVE ~EXTRA vol.1~>。毎回、豪華アーティストの競演で話題となる<PURE ROCK JAPAN LIVE>から派生した新たなシリーズ企画の第一弾だ。その記念すべきファースト・ステージに登場するのは、NoGoD、Aldious、LIGHT BRINGERという、多方面から評価の高い個性溢れる若手3組。当日は熱く華々しいパフォーマンスが繰り広げられるのは間違いなさそうだが、そんな見逃せない一夜に向けて、各バンドからそれぞれ団長(vo)、YOSHI(g)、Hibiki(b)が緊急集結。スペシャル3者会談を行った。

◆NoGoD、Aldious、LIGHT BRINGER~拡大画像~

■相思相愛の3組が一堂に会する貴重な一夜

――まずはそれぞれのバンドに対する印象から聞かせてください。

YOSHI:NoGoDはうちのメンバーが好きで、機材車の中で音源を流したりしてたんですよ。私が初めてライヴを観せていただいたのが、去年の<PURE ROCK JAPAN LIVE 2013>(2013年5月26日=クラブチッタ川崎)のときなんですけど、すぐにカッコいいなと思いましたね。激しいけど歌はキャッチーで聴きやすいという面はAldiousと共通するところでしたし、だから一緒にイベントをやってみたいなと思ったんですよ。

団長:俺がAldiousの存在を初めて知ったときは、「やられた!」の一言ですよ。

YOSHI:マジですか?(笑)

団長:そう。メタルというものを世の中に広めるために俺らが選んだのは、派手な衣装で奇抜なメイクをしてというスタイルで、それが俺の中では正解だったんですよ。だけど、なるほど、そういう切り口があったかと。これは誰もやってなかったなって、もう目から鱗でしたよ。

YOSHI:女だからできたっていう部分もあると思うんですけどね。

団長:その武器を最大限に活かす、一番いいやり方をよく見つけたなって。もっと早い段階で、誰かがやっててもおかしくないと思うんですよ。でも、誰もがやれそうでやれなかったことを見つけるって、すごく難しいことでね。それに女の子がメタルをするって、やっぱり弊害があるじゃないですか。「メタルは男のものだ!」って言う人もいますからね。逆にいい意味で、少しアイドル的な要素も含めて入ってくるお客さんもいる。その意味で言えば、茨の道を行ったなとは思いますよ。

YOSHI:そうですね。注目はされやすいけど、批判もされやすい、みたいな。曲を聴く前に、「女がやるなよ」ぐらいな感じはあるので。

団長:うん。俺らもやっぱり、「化粧さえしなければな」って言われることはありますからね。でも、化粧してない顔を見てみろって(笑)。ヘヴィ・メタルというものに対しての憧れと同時にコンプレックスも俺の中にあったんですよ。何でみんな髪が長くてモジャモジャなんだろうとか、何で他のバンドのTシャツを着るんだろうとか(笑)。それもいいんですけど、ちょっとダサいよねって見られ方をされるのがイヤだったんですよ。俺はヴィジュアル系全盛期の時代に育ったし、音もカッコいい、ルックスもカッコいいっていうスタイルでやったほうがいいんじゃないかなって。

Hibiki:僕はAldiousに対しては、もう派手な姉ちゃんって感じでしたね(一同笑)。

団長:すっごい視覚的な情報じゃないですか(笑)。

Hibiki:そう、でも、やっぱり絵が先行しますよね、イメージとして。ただ、そう思って聴いてみると、ツイン・リード(・ギター)がバリバリのパワー・メタルみたいな。これはギャップがエグいなと思いましたよ。

YOSHI:私も10代のときは、音楽に力を入れてさえすれば、見た目は関係ないだろと思ってたんですよ。だから、ステージに出るときもTシャツにジーパンとかだったんですけど、自分の身なりとかも気を配ってこそのカリスマ性はあると思うし、そういうものは必要やなと考えるようになりましたね。

団長:ジャンルにもよると思うんですけど、日本だったら特に意識したほうがいいなとは思ってましたね。俺の知っている成功したメタルの方って、必ずそういうところを突き詰めていたんですよ。マシンガンズ(SEX MACHINEGUNS)にしろ陰陽座にしろ、しっかりしてたじゃないですか。たとえば、若い女の子も惹きつけられる世界観があるし、そういう部分は絶対に出したほうがいい。だから、Aldiousに対しては、勝手に仲間意識を持ってたんですよ。

YOSHI:あぁ、私も(笑)。だから……LIGHT BRINGERは3年半前に対バンしてるんですけど、NoGoDも何か一緒にイベントをやらせていただけたら、お互いにプラスになるんじゃないのかなとは思ってたんですよ。

Hibiki:NoGoDは、この間、初めてワンマンを見せてもらったんですけど、ホントに心に響くライヴをやる人たちなんだなって。団長がまたすごく胸を打ついいMCをするんですよね。観に来てくれた人を巻き込んで、次のステージまで一緒にステップ・アップしていくぞみたいなオーラを、バンドが出してるんですよ。最近観たライヴだったんで、その印象が強いんですけど、実は結成した頃からバンド自体は知ってるんですね。その頃は名前も名前だし、イロモノ的な感じなのかなって思って、ちょっと遠くから眺めてたんですけど、こんなにロックな魂を持った人たちなんだなって。ある意味、見た目からすると裏切られる人もたくさんいるかもしれないですね。

■エンターテインメントとして、どう楽しく魅せるのか

▲NoGoD 団長

▲Aldious YOSHI

▲LIGHT BRINGER Hibiki

団長:LIGHT BRINGERに関しては、うちの華凛ちゃん(b)がHibikiさんと知り合いだったりして、音源は聴かせてもらってたんですね。華凛ちゃんはいつも「あんまり聴きたくないんだよねぇ、巧すぎて」って言ってたんですよ。そこで聴かせてもらったら、ホントに巧すぎて、俺が楽器隊だったら対バンしたくないなと思いましたね(笑)。だけど、女性ヴォーカルっていいなと思ったんですよ。バンドの見せ方っていろいろありますけど、だいたい全員野球か、一人を完全にフィーチュアするかですよね。女性ヴォーカルだと、どんなバンドでも絶対に矢面に立つんだけど、この子だけいれば、あとはバック・バンドでいい的な見せ方もできるじゃないですか。俺もポジション的にはマリリン・マンソンのような立ち位置でいたいので、そういう売り方もいいなぁと。まぁ、そういうキャラの濃さという意味では近いんですけど、やっぱFukiちゃん(vo)みたいにキレイなほうがいいじゃないですか(笑)。だから、正直、うらやましいと思いましたよ。グッドルッキンで歌も巧い。俺がバンドのメンバーだったら、この子をフィーチュアしたいなと思いますもんね。

YOSHI:LIGHT BRINGERもうちらと通じる部分がありますよね。バックは激しいけど、歌はキャッチーでポップでもあるし。私も好きな曲が結構あるんですよ。メタラーじゃなくても、広い層に聴かれるやろうなとはずっと思ってましたね。でも、一緒にやる機会がなかなかなくて。2daysのイベントだと……。

Hibiki:そういうときは、だいたい振り分けられちゃうんですよね。

YOSHI:それぞれが初日と2日目のトリみたいな。女ヴォーカル同士っていうこともあるんでしょうね。

Hibiki:だから、見え方として近いってことなんですかね? だけど、意外とみんなが思っているほど接点があるわけではない(笑)。

YOSHI:お客さんもあまりかぶってない気がしますね。音楽的なところで言うと、ホントに一つのことに対して突き詰めるタイプのバンドさんって感じが曲にも表れていると思いますね。歌は突き抜けているけど、バックでは細かいことをやってて……。

団長:あんなバンドにいたら(自分が)埋もれちゃいそうで(笑)。

――とはいえ、NoGoDにしても演奏陣の畳み掛けは結構なものでしょう?

団長:まぁ、頑張ってはいますけど、まだまだヘヴィ・メタルというジャンルの中では中の下ぐらいだと思ってますよ、自分たちの演奏力は。上を見たらキリがないですけどね。だから、演奏力だけじゃない部分、エンターテインメントとして、メタルをどう楽しくライヴで聴けるようにするか。一般の家庭に届けられるようなメタルができればいいなと思っているので、そういう部分では、メンバーのいろんなものを含めて、今のNoGoDのスタンスはいい塩梅だなとは思ってますけどね。

YOSHI:この前もNoGoDさんのライヴを観せていただいて思ったんですけど、いい意味でメタルの乗り方っていう定番がない印象なんですよね。うちらだと、たとえば、ギター・ソロになると、すごい凝視してくる人もいて……あそこのピッキングはこうなんですねとかって(笑)。アイドル的なノリも全然ないんですよね。お客さんもデスヴォイスで煽ってくるっていう(笑)。

団長:もちろん、凝視してそういう部分を見てくれてる方もいるんですよ。難しいことをやっても、あまり注目してもらえないのかなと感じたりすることもありますけど、楽しみ方はいろいろあるわけだし、上手く共存ができるようにしたいと思ってますね。

YOSHI:逆にうちらだと、そんな格好をする前にもっと巧くなれよみたいな感じで言われることもあるんですよ。そこは大切ではあるんだけど、技術ってどんなに頑張っても上には上がいますからね。だったら、別のところでも自分たちをどうアピールできるか。そこはやっぱり考えますよね。

団長:演奏力=カッコいい、とはまたちょっと違うじゃないですか、ライヴになると。DREAM THEATERのカッコよさもわかるけど、俺がもともとメタルに入ったキッカケが、筋肉少女帯とマシンガンズとSO WHAT?、聖飢魔IIなんですよ。ああいう方々こそ、日本が誇るべきメタルのあり方だと勝手にリスペクトしてるんですよね。

YOSHI:ああいうバンドさんたちって、どんなに派手な格好をしていても、曲に似合うなぁと思うんですよ。その意味で言えば、逆にメタルにしかできないものだなと思いますよね。ああいう格好でJ-popをやってたら、拍子抜けするじゃないですか(笑)。あの見た目だからこそ、「期待通りの音楽がきた!」って感じがあるなぁって。

◆インタビュー続きへ
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