【イベントレポート】まさに“ドリームハロプロエッグ”。アップアップガールズ(仮)、THE ポッシボー、吉川友が対バン

ツイート

■ アップアップガールズ(仮)

「新宿“BLITZ”にお集まりのみなさんこんばんはー!」と、仙石みなみが“安定のポンコツ”具合をいかんなく発揮したところからスタートのアップアップガールズ(仮)。きっかが盛り上げたステージのパワーをそのまま引き継ぐ「イチバンガールズ!」で、会場の熱量は上昇していくばかり。

古川小夏は、以前、新宿BLAZEで行なったTHE ポッシボーとツーマンライブではチケットが完売しなかったこと、そして今回、完売したことを挙げつつ、「ポッシが成長したおかげ、きっかが成長したおかげだけでなく、アプガだって成長したんだぞ! っていうのをアピールしたいと思います!」と、客席に言い放つ。さらに新井愛瞳は「13人ってすっごい大人数じゃないですか、埋もれたくないの! 12人すごいオーラ放ってるから、負けたくないの!」と、闘志を燃やす。また、佐藤綾乃は、オープニングでのきっかのBODY対決発言に触れて、「体ばかり見るんじゃない! アプガの飛び散る汗もいいんだぞ!」と、熱く会場を煽っていく。

中野サンプラザ公演も決めたアップアップガールズ(仮)のライブは、今の彼女たちの勢いをこれでもかと感じられる。「ENJOY!! ENJO(Y)!!」からの4曲連続のパフォーマンスで、佐藤綾乃も言ったとおり、飛び散る汗もそのままに激しさは増していき、今にもスパークが起こりそうな、フロアとステージの気合いのぶつかり合いが終始展開される。全国対バン行脚、大型ロックフェス出演、単独ライブハウスツアーと、数々の戦いの中で培われ、鍛えあげられてきた彼女たちのスタイルが、中野サンプラザというホールで、どのようなライブを見せるのか。そんな期待を抱かせるに十分なステージだった。



■ THE ポッシボー

前2組のステージによって、会場には各グループのファンという垣根を超えた一体感が生まれていた。そんな中で登場したのが、昨今、ライブに定評があるTHE ポッシボー。しかも彼女たちのステージの1曲目に組み込まれたのは「全力バンザーイ! My Glory!」。これは誰の目から見ても、盛り上がらないはずがない。

アップアップガールズ(仮)が、その勢いと激しさで客席とぶつかり合って昂っていくライブならば、THE ポッシボーのそれは、客席を巻き込んで大きなうねりを作るようなスタイル。対バンイベントにも関わらず、超満員のオーディエンスが大合唱しながら全力でバンザイする光景は、圧巻を通り越して感動的。さらに今回、2コーラス目をあっきゃんが歌ったということもあり、彼女たちのこれまでのストーリーと歌詞が自然とリンクして、なおさらである。

「みんなのバンザイを見て、私、気づいたんです。みんな、疲れてるでしょ?(笑) まだいける? みんなちょっと欲しがりだなぁ。」と、ロビンのMCも絶好調。「今日の私は、衣装に書いてあるとおりHARDに行きたい。」という、もろりんの空回り具合も絶好調。さらに、中野サンプラザ公演を決めて勢いがあるアップアップガールズ(仮)と、止められないキャラクター・吉川友との3マンツアーということで、「その勢いに私たちも、便乗させていただきたいな。」と、自虐的なトークで笑いを取っていく。しかし、そんな彼女たちも、奇跡ともいえるVの軌道を描いたV字回復アイドルなのである。

「幸せの天秤」「Do Me Do!」と、他の2組では歌えないような大人なナンバーも披露したTHE ポッシボー。ファン投票によって3月26日リリースの新曲に決まった「勇気スーパーボール!」からは、ひたすらにアップテンポな楽曲を並べて、会場を熱く、ただ熱く燃焼させた。



■ コラボレーション

3組のステージ終了後、きっかが佐保明梨とロビンを引き連れて再度登場する。ここからは、3組によるコラボレーションタイム。まずは吉川友楽曲「ダーリンとマドンナ」を披露。普段はソロで歌っているこの曲を今日は3人ということで、きっかもどこか嬉しそうである。

続いては、ロビンがステージに残り、THE ポッシボーからはしもんともろりん、そしてアップアップガールズ(仮)から関根梓と佐藤綾乃で「Nasty!」。ポッシボーの中でも色っぽい振り付けが盛り込まれているこの曲。普段は常に何かと戦っているアプガのふたりが見せる“女の仕草”に、フロアは思わず大興奮。と、同時に、THE ポッシボーのライブからここまでステージに出っぱなしで歌い続けるロビンに驚きの声が上がる。

さらに、サイリウムを手にきっか、あっきゃん&ごとぅー(THE ポッシボー)と、アップアップガールズ(仮)から古川小夏、森咲樹、仙石みなみ、新井愛瞳で「サイリウム」をパフォーマンス。客席のサイリウムとも相まって、元・ハロプロエッグのイルミネーションの様相を呈する。

3パターンのコラボステージを終えて、再び全員がステージへ。それぞれ感想を語っていく。「Nasty!」の振りでロビンに触らないといけないものの、一向に触ろうとしなかった佐藤綾乃に、ロビンが「あやのん、触って。」とお願いしたというエピソードを暴露すれば、きっかは「ダーリンとマドンナ」での佐保とロビンに「まぁ、吉川友のワガママBODYの(両)隣に、まな板が。」となぜかいきなりここで爆弾を投下。負けじとロビンも、ふたりに挟まれたきっかを「ボリューミーなハンバーガーみたい」と形容して観客はドッと沸き上がった。

そしてこの3組のプロジェクト名を考えようという提案で、佐藤綾乃が「チーム負けん気」と言えば、きっかから「小夏言ってやれ!」とバックアップを受けた古川小夏が「脱線プロジェクト」、さらに仙石みなみは「下克上」。どれも可愛くないという指摘から、ごとぅーは可愛く「たまごくらぶ」と提案するも、元・ハロプロエッグのメンバーが「たまごくらぶ」だと、まったく進化していないことになるので即、却下。結局「チーム負けん気(仮)」に今日のところは落ち着いた。

最後は、この3マンライブのために作られた新曲「無限、Fly High!!」。彼女たちの姿を投影した楽曲を歌い上げたのち、大喝采の中、ファンから“ドリームハロプロエッグ”とも言われた13人によるこのツアーの初日、東京公演は幕を閉じた。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)


◆BARKSアイドル
この記事をツイート
365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

この記事の関連情報