全5公演が速攻でソールドアウトしたOLDCODEXのZeppツアー<Zepp Tour 2014 Attract the Attack>。

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2月8日(土)にZepp Tokyoで行なわれたツアー初日はライヴの開催が危ぶまれるほどの大雪。東京で積雪27㎝を記録した当日は午前中から交通網が乱れるほどだったのだが、雪にも寒さにもめげず会場の前には物販を買い求めるオーディエンスが昼間から続々と集合。その様子を見て心配したメンバーがホットドリンクとカイロの差し入れをする異例の事態となった。

もちろん、中にはどうしても交通の手段がなく、泣く泣くライヴをあきらめた人もいただろう。が、何時間も前から吹雪のような天候の中、待機している多くのファンがいるという事実。ある意味、ここからOLDCODEXのライヴはスタートしていたと言ってもいいのかもしれない。

18時開演予定だったライヴは到着が遅れる人のことも考慮して約25分押しで幕を開けた。

今回のツアーでは、ステージの上手と下手の両方にキャンパスが置かれ、上手のキャンパスには雪だるまの絵が描かれていて、思わずほっこり。これもペインター、YORKE.の粋な心づかい。そして、驚くべきことにフロアーはほぼ、ぎっしり埋めつくされている。外は凍てつくような寒さだったのに半袖のツアーTシャツで参戦する人、多数。まるで“熱気”という言葉が宙を舞っているようだ。

そして、場内が暗転し、怒濤のような大歓声と手拍子。オープニングナンバーは「The Misfit Go」だ。マイクを両手で握りしめて熱唱するTa_2。手を挙げてジャンプするYORKE.は、雪だるまの絵にブルーのペンキで“The Misfit Go”の文字を描いていく。現時点ではZepp Tokyo 2デイズが終わったばかりなので、素晴らしいステージセットや曲順について書くのは控えるが、今回のツアーはOLDCODEXのヒストリーが楽しめるセットリストであると同時に最新型のOLDCODEXに出会えるライヴである。

もちろん、「WALK」や「Rage on」、「カタルリズム」などのヒットシングルも盛りこまれているが、初期のナンバーや久しぶりに演奏される曲も披露され、イントロが鳴らされた瞬間、“ウォーッ!!”という歓喜の声にZeppが揺れる。

その情景に感動したTa_2は「すげー、すげー」と目を輝かせ、「今日、来る途中、いろいろ大変だったでしょ? だいじょうぶ、だいじょうぶ。この中、全然、寒くないしーー。今回はシングルひっさげてのツアーじゃないから、(セットリストは)オールスター戦で行くよ」と笑顔。YORKE.は現在、アルバムを制作していることに触れ、「今日、テンション、めちゃめちゃ上がってる。今、超熱いよね。最後まで飛ばしていくんでよろしく!」と場内を沸かせた。

懐かしいナンバーも、Ta_2とYORKE.のOLDCODEXの現在進行形のヴァージョンで鳴らされていく。ドラム、ベース、ギターのスリーピース編成のバンドサウンドはソリッド且つラウド。バンドのメンバーと絡みながらフロアー全体の空気をひっぱっていくTa_2、上手から下手へと走り、2つのキャンパスを操りながらヴォーカルもとるYORKE.の在り方は2トップの今のOLDCODEXを体現していた。

まさにタイトルどおり“攻めに転じる”ライヴ。それでいて、2人のあったかい人柄がダイレクトに伝わってくるのだから、魅了されずにはいられない。

中盤のMCではスタッフにライヴの実施について聞かれたときに「絶対、やりたい! 絶対、みんな来るから!」と答えたというエピソードも明かされた。

「WALK」で始まった後半戦はTa_2が上手にYORKE.が下手に走り、OLDCODEXが放つ熱量とフロアーのハンパない一体感の相乗効果でZepp Tokyoは楽園状態。ラストはキャンパスに星が描かれ、“涙の夜も苦しい時でも 君は僕に寄り添ってくれた”と歌う曲で締められた。

熱い熱いアンコールに応えて再びステージに登場したTa_2は感謝の言葉を述べて、「あと2曲、やって帰るぞ! 悔いが残らないように大暴れして帰ろうぜ!」とライヴでおなじみのナンバーを演奏して大合唱。全23曲で終了。と思いきや、ステージ中央に集合して何やら打ち合わせする5人。期待にザワつく客席のほうを向いて、「たった今、俺たち、本当に予定にないことをやってます。1曲だけだからな」(楽器陣もコード進行の確認をしていた)と、ファストチューン「sick of it」を最後の最後に演奏したのだ。まさかのサプライズに狂喜するフロアーの波の中に飛びこみ、みんなに支えられて歌うTa_2とペインターという枠を超えたパフォーマーとして五感をシゲキするYORKE.はまた新しい景色をその手の中に掴みとったように見えた。いったい、ファイナルはどんなことになってしまうのか。OLDCODEXの未来に期待せずにはいられない。

取材・文●山本弘子


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