All You Need is Music、マイケル・ジャクソンを生み出した名プロデューサー クインシー・ジョーンズ

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音楽があり、人生がある。「All You Need is Music 人生は音楽でできている」というテーマのもと、特定の年代に毎回フォーカスし、その時代に誰もが経験した音楽やアーティスト、そしてその音楽をいまどう楽しめばよいかに言及しているコラムを紹介するこのニュース。今回は1982年にフォーカスしたものを紹介しよう。

「クインシー・ジョーンズ」と聞いて、あなたが真っ先に思い浮かべるのはどんなイメージだろうか?1982年発売の「スリラー(Thriller)」に代表される“マイケル・ジャクソンのプロデューサー”、もしくは「ウィー・アー・ザ・ワールド(We Are The World)」の仕掛け人と答えた人は、おそらく30~40代の方だろう。それ以上の年代の方は、主にジャズとソウルの分野において、マイルス・デイヴィス、レイ・チャールズ、フランク・シナトラや、アレサ・フランクリン、ジョージ・ベンソンなど、歴史的なアーティストとの共演で、クインシーの名を記憶しているかもしれない。あるいは、70年代の刑事ドラマ『鬼警部アイアンサイド』の、クインシー作曲のテーマ曲が、のちにワイドショー『ウィークエンダー』で使われ、さらに後年になって映画『キル・ビル』で使われるというトリビアを、ご存知の方もいるだろう。

ところが、もっと下の10~20代になると、60年代の「ソウル・ボサノヴァ(Big Band Bossa Nova)」などの作品が、90年代以降の日本のクラブ・ミュージックの文脈で再評価されたことで、クインシーを「ファンキーで踊れるジャズ」の元祖としてとらえているケースもあるのが面白い。さらに言うと、NHK「みんなのうた」から生まれたヒット曲「おしりかじり虫」の主人公に、「尊敬する人はクインシー・ジョーンズ」という設定があるため、もしかすると、そのファン層は10歳未満の子どもにまで及ぶかもしれない。

もちろん「おしりかじり虫」以外にも、日本でクインシーを尊敬しているアーティストは数多い。プロデューサーの松任谷正隆は、クインシーのCDのライナーノーツを手がけるほど熱心なファンの一人で、作曲家の久石譲が、クインシー・ジョーンズをもじって自らのアーティスト・ネームを考案したエピソードは有名だ。

重鎮中の重鎮クインシー・ジョーンズ。彼の音楽の影響力や、いま最高の音質と環境で聴ける機器を紹介したコラムを詳しく知りたい人は、以下のリンクから。多岐にわたるクインシーの音楽を楽しむために、うってつけのヘッドホンを紹介している。

1982年 Single Sales Ranking
No.1 あみん「待つわ」
No.2 薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」
No.3 岩崎宏美「聖母たちのララバイ」
No.4 中村雅俊「心の色」
No.5 細川たかし「北酒場」



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