【対談】後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)×ホリエアツシ(STRAIGHTENER)「10年経った今、どのバンドもやっていないアプロ─チを」

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TOKYO FMとJFNが主催する<EARTH × HEART LIVE>が2014年も開催される。このイベントは、TOKYO FMをはじめとするJFN加盟全国38FM局が4月22日の“アースデー”をきっかけに、環境の保護と保全を若者に呼びかける形で1990年よりライブコンサートを毎年開催しているもの。2013年からは急速な経済発展により厳しい環境問題に直面しているアジア圏の若者との共感作りを目指し、“EARTH × HEART=地球が心を創り、心が地球を救う”というメッセージを発信してきた。

◆後藤正文×ホリエアツシ対談 画像

このアジアプロジェクトをさらに発展/拡大したものが“EARTH×HEART Project”だ。2013年末には、12月17日の韓国公演、12月20日のシンガポール公演、12月22日の台湾公演と3ヵ国を廻るアジアサーキットを実施した。そして、その集大成となる<EARTH × HEART LIVE 2014>が2014年4月21日、東京国際フォーラムで開催される。アジアサーキットに引き続き、日本からASIAN KUNG-FU GENERATIONとSTRAIGHTENER、韓国からNell、台湾からTIZZY BACの4バンドを迎え、日本のステージで共演を果たす。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONとSTRAIGHTENERはともに、2013年にデビュー10周年を迎えた。かねてから親交の深い後藤正文とホリエアツシがこのライブを目前に控え、アジアサーキット、アジアと日本のロックシーン、そして互いのバンドを語り尽くす対談をお届けしたい。

■アジアサーキットを一言で言ったら大人の修学旅行(笑)──ホリエ
■修学旅行チ─ムがめちゃくちゃ盛り上がってるみたいな──後藤

▲ASIAN KUNG-FU GENERATION@台湾公演
──2013年末、<EARTH × HEART LIVE 2014>に先だって韓国、シンガポ─ル、台湾を回るアジアサ─キットが行なわれましたが、どんなツア─でしたか?

後藤:楽しかったですよね。

ホリエ:一言で言ったら大人の修学旅行(笑)。

──今、この2バンドで一緒に国内ツア─することもないでしょうからね。

ホリエ:お互いにほぼワンマンで回るバンドだからね。ライブはそれぞれ1時間ずつぐらいだったんですけど、こんな楽しんでていいのか?って途中で思ったほどで(笑)。

──韓国では、4月に来日するNellと共演でしたが、彼らはどんなバンドですか?

ホリエ:韓国のイメ─ジとはちょっと違いましたね。例えば、僕らが作るとどんなに欧米ナイズされていてもどうしても日本っぽいメロディっていうものがあるじゃないですか。Nellももちろんそういう韓国っぽいメロディがあるんですけど、結構サウンドなんかは北欧のMewとか、透明感のある感じで。

後藤:KEANEっぽいかった。ノリ的にね。ピアノエモっていうか。

──彼らと音楽の話をしたり交流はあったんですか。

後藤:打ち上げで、なんか俺とホリエ君だけ韓国のバンドと同じ席にセッティングされていたんですよね。で、後ろでは、修学旅行チ─ムがめちゃくちゃ盛り上がってるみたいな。

ホリエ:よかったですよ。女の子が好きだって話も聞けたし(笑)。

──Nellは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとSTRAIGHTENERのことは知っていたんですか?

ホリエ:僕らに関しては対バンするにあたって知ったと思うんですけどね。

後藤:ずっと前にCDをもらったことがあったんですよね。初めて韓国のフェスに出たときに、「これ、俺のバンドのCDだ」みたいに持ってきた人がいて。たぶん、ヴォ─カルのキムだと思うんだけど、本人ベロベロで覚えてないって言ってた(笑)。

ホリエ:ははは。でもね、韓国では結構サバイヴしてる、ああいうジャンルでバンドでやっているなかでは、俺たちはなんとか生き残ってるんだとは言ってた。

──台湾のTizzy Bacはどうですか、音源ではすごく洒落たバンドだなと思いましたが。

後藤:音源と結構感じが違ったけどね。

ホリエ:ライブになるとドラムがめちゃくちゃパワフルで。もっとピアノが聞こえたらいいなって僕は思ったので、今回の国際フォ─ラムでは、音がいい会場だから期待してますけどね。ちょっと前衛的で、あれを生でやっちゃうんだっていう感じ。結構ロックだし、ラウドなんですよね。

──各国ライブや観客の反応もさまざまかと思いますが、実際どんな感じでしたか?

ホリエ:台湾は待たれている感じがあったので、ずっと行きたくて。やっと来てくれたっていうリアクションが得られたし、ライブに行ってるバンドから聴いていた話だと、日本で人気のある曲が必ずしも人気があるわけじゃなくて。全然日本で受けない曲がなぜか台湾で盛り上がったりとかっていうのは聞いてたんですよね。実際、STRAIGHTENERも日本でバカ騒ぎするような曲はそんなに盛り上がらなくて。意外に昔の曲が歓喜で迎えられて、面白かったですね。

◆インタビュー(2)へ
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