【インタビュー】marina「洋楽とかの要素をアニソンに入れてジャンルの垣根を無くしていくのが私の一番の目標かもしれない」

ポスト

■オリエンタルな要素を含んだデジタルロックな楽曲で
■音域のレンジが広かったのでそこは難しかったです


──今回の「キミはもう、ヒトリじゃない」は、作詞/作曲が志倉千代丸さんですが歌ってみていかがでしたでしょうか?

marina:そうですね。オリエンタルな要素を含んだデジタルロックな楽曲で、人間味があるぶんボカロ曲よりは歌いやすかったけれど、音域のレンジが広かったのでそこは難しかったです。カップリングの「泡沫ノ花」のイメージに沿って、写真は和服になっていますが、こっちがロックなのでヘアメイクはロックにしちゃいました(笑)。

──レンジの広さで攻めるスケールの大きい楽曲ですよね。一方、カップリングの「泡沫ノ花」はスローなバラード。

marina:もともとバラードを歌っていたので、どちらかというと、こういう曲のほうが得意なんです。デビューが“Girls Dead Monster”だったから、ロックなイメージが強いでしょうけど、実は学生時代もミニー・リパートンとかキャロル・キングとかのシンプルな洋楽ポップスしか聴いてませんでした。特にキャロル・キングは生でライブを観たとき、すごく感動しました! ステージの彼女は声がちゃんと生きていて、こういう歳の取り方っていいなぁと。歌詞にも彼女自身の人生が詰め込まれていて、そうやって歳を取っても表現者であり続けているというのは、一つの憧れです。続けるって、何より一番難しいことだと思っているから。

──しかし、渋い趣味ですねぇ。キャロル・キングとの出会いって何だったんですか?

marina:高校生のときに何かのライブで前座を頼まれて、キャロル・キングの「ナチュラル・ウーマン」を歌うことになったんです。今の音楽ってトラック数が多いから、最初は必要最低限の楽器しか鳴っていない音楽に耳が慣れなかったんですが、だんだん好きになっていったんです。音を重ねるのが主流な時代だからこそ、そうではない落ち着ける音楽、ゆったり聴けるアニソンがあってもいいんじゃないかなぁって、実は考えてるんですよ。

──アニソンって通常のJ-POP以上に打ち込みが多いですから、それは斬新かも。

marina:個人的には、ジャズやボサノバも取り入れていきたいですね。ジャンルを広げれば聴いてくれる年代が広がるかもしれないし、アニメを観ない一般層も気になってアニメを観たりするかもしれない。それこそ学生時代に作っていたような、まったくアニソン色の無い楽曲をリアレンジして発表することもしてみたいです。この前インストアイベントをやったときも、私の高校時代の曲を知ってる方がいて、昔の私も受け入れてくれてる人がいるってことに、すごく感動したんですよ! 基本、洋楽しか聴いてこなかったんで、そういった要素をアニソンに入れてジャンルの垣根を無くしていくのが、私の一番の目標かもしれない。いろんなジャンルでいろんな曲調を歌ってきた自分の、そこは強みじゃないかとも思うんです。

──ちなみにデビューから4年が経って、自分の何かは変わりました?

marina:変わりました。22歳くらいまでに書いていた曲は閉鎖的というか、自問自答を繰り返してる歌が多かったんですが、最近はそうでもなくて。というのも、お仕事が増えていろんな人と出会ううちに、“人間も悪くないな”って感じられるようになったんですよ。人との繋がりでしか仕事も繋がらないってことがわかったし、そういう変化を経て両方の感覚を経験できたのは、結果的にラッキーでしたね。今まではライブとかでリスナーの方と身近に触れ合うのが怖かったけれど、最近その怖さが払拭されたのも一番の変化じゃないかな。

──触れ合うのが怖かったって、それはなぜ?

marina:私、たぶん曲を聴いてるのと実際に会うのとでは、全然イメージが違うんですよ。そのギャップで相手に嫌悪感を与えたらどうしよう?っていう不安があったのが、ラジオとかのメディア露出が増えたおかげで“そのままでもいいんだ!”と思えるようになったんです。なので、2014年はアコースティックのライブとか、ちょくちょくやっていきたいですね。それこそコンガとエレピとベースくらいの構成で、シンプルな音楽の魅力や生演奏の良さを知ってもらいたい。綺麗に音が整えられているCDとは違って、ライブでは感情をそのまま声に乗せて伝えられますから。

──そこが2014年の目標ですね。

marina:そうですね。人との距離感を縮めていきたいから、ジャズレストランみたいな感じで、お客さんが飲んだり食べたりしてる前で歌うってこともしてみたい! つまり、夢はビルボードですね(笑)。

取材●織田上総介
文・構成●清水素子

「キミはもう、ヒトリじゃない」
FVCG-1272 ¥1,200 (本体)+税
(C)2013 MAGES./5pb./Planet G Co., Ltd.
(C)2012 LEVEL-5 Inc./GRASSHOPPER MANUFACTURE INC.
《収録内容》
1.キミはもう、ヒトリじゃない(PS3 ソフト『解放少女 SIN』OP テーマ)
2.泡沫ノ花(PSP&PS3 ソフト『花咲くまにまに』ED テーマ)
3.キミはもう、ヒトリじゃない(off Vocal)
4.泡沫ノ花(off Vocal)


◆オフィシャルサイト
◆5pb.records 公式サイト
◆BARKSアニメチャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報