KANA-BOON、キュウソネコカミら出演。<スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2014>

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<スペースシャワーTV開局25周年記念 スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2014 supported by uP!!!>が、2月20日から3月9日まで、全国8カ所で開催された。このイベントに出演したのは、KANA-BOON、キュウソネコカミ、SHISHAMO、go!go!vanillas(東京公演のみオープニングアクトとして赤色のグリッター)。ツアーファイナルとなった3月9日の赤坂BLITZ公演のオフィシャルレポートをお届けしよう。

◆<スペースシャワーTV開局25周年記念 スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2014 supported by uP!!!>画像

日本のロックシーンの未来を担う4バンドが集い全国をサーキットする<スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR>。これまで数多くのバンドがこのイベントをきっかけに飛躍しており、リスナーの注目度は年々増すばかりだ。7回目の開催となる今年はKANA-BOON、キュウソネコカミ、SHISHAMO、go!go!vanillasがラインナップされ、チケットは全公演ソールドアウト。3月9日に赤坂BLITZでツアーファイナルを迎えた。

まず、オープニングアクトとして登場したのは、スペースシャワーTVのオーディション<Day Dream Believer>でグランプリを獲得した赤色のグリッター。この3月に高校を卒業したばかりの彼ら。全4曲にわたって、 センシティブでありながら鋭いギターロックサウンドとリリシズムを刻む演奏を見せ、確かな存在感を残した。

本編のトップバッターを飾ったのは、4バンドのなかで紅一点のSHISHAMO。1曲目「あの子のバラード」から、シンプルなアンサンブルに乗って宮崎朝子が紡ぐ抜群のメロディセンスとボーカル力でオーディエンスを魅了した。のんびりしたムードのMCでは会場の笑いを誘いつつ、曲に入った瞬間に空気が締まる。この3ピースバンドは、すでにロックとポップの魔法を体得している。そんなことを感じさせるライブだった。

2番手は、go!go!vanillas。オーセンティックな趣きもありながら、10年代を生きるバンドならではの輝きを放ちロマンティックに日本語詞をグルーヴさせるロックンロールバンドである。ニューシングル「オリエント」を皮切りに徐々に演奏の熱量を上げていき、いつしか会場全体を完全に掌握する熱狂空間を生んでみせた。ラスト「人間賛歌」の演奏を終えたあとのメンバーの充実しきりの表情が印象的だった。

go!go!vanillasが残した熱気を引き継ぎ、オーディエンスをさらに高揚させたのが3番手のキュウソネコカミ。最初からワンマンライブのような完全ホーム空間で、やりたい放題にその痛快なシニシズムとユーモアとポップセンスを放出。兵庫が生んだ突然変異型のニューウェイブバンドは初披露の新曲「KMDT25」でフロアに4つの盆踊りサークルまで作ってみせた。

トリを務めたのは、KANA-BOON。もはやニューカマーというより、新世代のロックシーンを牽引する存在となっている彼らは、1曲目「ないものねだり」からアンコール「A.oh!!」まで、貫禄さえ感じさせるライブを展開。性急な4つ打ちのリズムを軸にドラマティックかつキャッチーなギターフレーズが絡み合い、抗いがたいほど人懐っこいメロディと一度触れたらこの音楽を忘れさせないという“執念”を乗せた歌を躍動させた。

オーラスは4バンドのメンバー全員で、レミオロメンの「3月9日」をカバー。多幸感に包まれ<スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2014 supported by uP!!!>は大団円を迎えた。

なおこのイベントの模様は、スペースシャワーTVにて4月25日23:00~24:30に特別番組として放送される。また、スペシャ列伝100巻カウントダウンもいよいよ後半に突入し、次回は6・7月の2ヶ月連続開催が決定 6月17日(火) 開催にはTHE ORAL CIGARETTESの出演がアナウンスされている。

text by 三宅正一


◆BARKSライブレポート
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