モリッシーの“マイナスをプラスにするパワー”

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毎年「グラミー賞授賞式」を生中継で放送しているWOWOWの洋楽番組「洋楽年鑑」が、モリッシーを特集する。これまでも、シャーデー、レディ・アンテベラム、スマッシング・パンプキンズ、ガービッジ、ルー・リード、トニー・ベネットなどグラミーアーティストを毎回取り上げてきており、今回は文学性の高い歌詞とナイーブなボーカルが魅力のモリッシーがフィーチャーされる。

◆モリッシー画像

1982年にイギリスのマンチェスターで結成されたザ・スミスは、デビューアルバム『ザ・スミス』でUKチャート2位を記録し、ポスト・パンク/ニューウェーブの担い手をして絶大な人気を誇った。1987年、わずか4枚のスタジオアルバムを残しただけでバンドは解散してしまうが、現在でも多くのバンドやミュージシャンたちに影響を与え続けているレジェンド・アーティストだ。バンド解散後のモリッシーは、ソロ・アーティストとして活動し、これまでに9枚のスタジオアルバムをリリースしている。今回は、2013年3月2日にアメリカ・ロサンゼルスのハリウッド・ハイスクールで行なわれたライブの模様が放送となる。ソロ活動25周年を総括した内容で、しかもキャパシティが1000人程度の会場という貴重なプレミアム・ギグを収めたものだ。

番組MCは中川翔子だ。ゲストとのトークもこの番組の見どころだが、今回は元BEAT CRUSADERSのギター&ボーカルで、現在THE STARBEMSで活動する日高央がゲストとして登場する。中学生の頃にネオアコの流れからザ・スミスに辿り着きハマったという日高は、しょこたんとのトークのなかで、モリッシーがニューヨーク・ドールズのファンクラブでイギリス支部長を務めて会報なども作っていたことや、詩集が出版されるほど歌詞の世界が奥深いという話、2002年のSUMMER SONICで観たライブ、飛行機が嫌いなことやBL(ボーイズラブ)をイメージさせるエピソードなど、しょこたんも食らいつく興味深い話が満載だ。

「差別的な意味じゃなく、BL感っていうのもイギリス音楽に不可欠なものだと思うんです。それを知らずに聴いてるのは損してるんじゃないかって(笑)。“マイナスをプラスにするパワー”をロックは本来持っているので、そういう部分でもモリッシーはすごくいいサンプルだと思いますね」──日高央

「洋楽年鑑 モリッシー ライブ・イン・ロサンゼルス 2013」は3月16日(日)夜6:00からオンエアとなる。

「洋楽年鑑 モリッシー ライブ・イン・ロサンゼルス 2013」
3月16日(日)夜6:00[WOWOWライブ]

解散後も、多くのブリットポップ、オルタナティブ・バンドに影響を与え続けているザ・スミス。その主柱だったモリッシー、ソロ25年を総括したライブが登場





◆WOWOW洋楽年鑑オフィシャルサイト
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