【インタビュー】ブライアン・メイ&ケリー・エリス、「僕らはこのスタイルがとても好き」

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クイーン&アダム・ランバートの全米ツアーが発表され、サマソニ出演のニュースも飛び込んで、クイーンの新作も噂される中、ブライアン・メイと「ウィ・ウィル・ロック・ユー」のヒロインとして脚光を浴びたケリー・エリスの作品『キャンドルライト・コンサート~ ライブ・アット・モントルー 2013』が、4月2日に発売となった。発売に先駆け、英国ツアー中の二人に短いながら貴重な話を聞くことができた。二人の出会いからユニットに辿り着く経緯、作品の内容について貴重な発言をお届けしよう。

◆ブライアン・メイ&ケリー・エリス画像

──東北大震災の後、日本に向けて励ましのメッセージをどうもありがとうございました。日本語で歌われた「手をとりあって」がどれだけ多くの人達を勇気づけたか。

ブライアン:(感慨深そうに)それは良かった、少しずつ状況が向上しているといいけれど。皆さんに僕も心から応援していると伝えて下さい。日本の皆さんに近々会える事を期待してるよ。

──お二人の出会いと、このプロジェクトのいきさつについて教えて下さい。

ブライアン:彼女との出会いは12年前にさかのぼるんだ。ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』がクランクインされた時、ケリーはMEATという役で出演していたんだけど、彼女の声を聞いた瞬間に一緒に録音したいという想いに駆られたんだ。それから仕事の合間に少しずつトラックを増やしていき、ケリーの『Anthems』というアルバムが完成したんだ。この時のバンドでツアーを行い、遂にロイヤルアルバートホールでコンサートを演るまでに至った。そしてまた最近一緒に録音し始めた。これは言わばデモなんだけれど、僕らはこのスタイルがとても好きでオーディエンスの前でもこの形、つまりシンプルなスタイルでプレイするんだ。こういう事からキャンドルライトコンサートが生まれたんだ。そしてふとした思いつきからアフリカに行き、そこでも演奏したんだよ。

──モントルーのステージではカンサスの「ダスト・イン・ザ・ウインド」やザ・ビートルズの「サムシング」など興味深いカバーを披露していますが、どうしてこれらを選んだのですか?

ブライアン&ケリー:(同時に)ただ好きだから!

ブライアン:特にこれといった特別な理由は無いんだ。2人共好きだからなんだ。

──ブライアンが演奏したかったのにできなかった曲、逆にケリーがやりたかったのに叶わなかった曲などはありますか?

ケリー:あーそれはたくさんあるわ。いい意味でよ。色々な曲を二人で何度もトライして演ってみているのよ。このプロジェクトBorn Freeツアーは始まったばかりで、将来的にはもっとラウドになっていくし、新しい曲も増えると思うわ。

──今はアコースティックになっていますが、バンドの編成などもふくめてもっと音が大きくなるのでしょうか。

ケリー:そうよ!楽しみにしててね。

──Born Freeのバックでは映像が流れていますが、「野生のエルザ」で知られる女優ヴァージニア・マッケンナが映っています。ボーナストラックでは彼女の前でパフォーマンスしていますね。この曲を演奏した経緯やヴァージニアさんとの関わりについて教えてもらえますか?

ブライアン:最初の出会いは雑誌社の出版記念パーティーで、僕は僕の本、彼女は彼女の本をプロモーションしていた時だったんだ。その後、あるTV番組で偶然一緒になりすっかり意気投合したんだ。僕は彼女のアフリカ野生動物保護の運動に感銘を受け、ケリーと一緒に彼女のキャンペーンの曲をレコーディングしたんだ。そして彼女は、英国のアナグマを政府からの不公平な間引き運動から守ろうという僕のキャンペーンに全面協力してくれている。「ナッシング・リアリー・ハズ・チェンジド」の売上はこの運動に寄付されているんだ。

──最後にファンに一言いただけますか?

ブライアン:日本に新しい僕のプロジェクト、バンドでコンサート出来るのを楽しみにしていま
す!

──今日はお二人ともありがとうございました。日本のファンもお会い出来るのを楽しみにして待っていると思います。

インタビュアー:Chieko Kadowaki



ブライアン・メイ & ケリー・エリス『キャンドルライト・コンサート~ ライブ・アット・モントルー 2013』
2014年4月2日発売
DVD+CD日本語字幕付き YMBA-10503 \4,500(本体価格)+税
DVD
1.アイ・フー・ハヴ・ナッシング I Who Have Nothing
2.ダスト・イン・ザ・ウィンド(すべては風の中に)Dust In The Wind
3.ボーン・フリー Born Free
4.愛にすべてを Somebody To Love
5.ナッシング・リアリー・ハズ・チェンジド Nothing Really Has Changed
6.ライフ・イズ・リアル Life Is Real
7.追憶 The Way We Were
8.'39 '39
9.サムシング Something
10.ラスト・ホライズン Last Horizon
11.ラヴ・オブ・マイ・ライフ Love Of My Life
12.ザ・キッシング・ミー・ソング The Kissing Me Song
13.タイ・ユア・マザー・ダウン Tie Your Mother Down
14.ウィ・ウィル・ロック・ユー We Will Rock You
15.ノー・ワン・バット・ユー No One But You
16.愛という名の欲望 Crazy Little Thing Called Love
ボーナストラック
17.ナッシング・リアリー・ハズ・チェンジド Nothing Really Has Changed
CD
1.ボーン・フリー Born Free
2.アイ・ラヴド・ア・バタフライ I Loved A Butterfly
3.アイ・フー・ハヴ・ナッシング I Who Have Nothing
4.ダスト・イン・ザ・ウィンド Dust In The Wind
5.ザ・キッシング・ミー・ソング The Kissing Me Song
6.ナッシング・リアリー・ハズ・チェンジド Nothing Really Has Changed
7.ライフ・イズ・リアル Life Is Real
8.追憶 The Way We Were
9.サムシング Something
10.ラヴ・オブ・マイ・ライフ Love Of My Life
11.アイム・ノット・ザット・ガール I'm Not That Girl
12.アイ・キャント・ビー・ユア・フレンズ  I Can't Be Your Friend
13.イン・ザ・ブラック・ミッドウィンター  In The Bleak Midwinter
14.愛という名の欲望 Crazy Little Thing Called Love
15.ノー・ワン・バット・ユー No One But You(Only The Good Die Young)


◆『キャンドルライト・コンサート~ ライブ・アット・モントルー 2013』オフィシャルサイト
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