【ライブレポート】石井杏奈、会場は涙

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2014年4月13日、シンガー石井杏奈が、広島クラブクアトロで開催されたイベント<HIROSHIMA FUSION UNITE presents Candy vol.11>に出演した。彼女の広島でのライブは、14ヶ月ぶりとなる。

◆石井杏奈画像

15歳で高校生シンガーとしてデビューし広島で活動、広島弁の歌を歌ってきた彼女が、20歳になった2014年、新たにスタートを切る。

ひまわり柄のワンピース、マイクを持つ手にもひまわりをつけた元気いっぱいな姿で登場。最初に歌った曲は「ロスタイム」。恋が終わってもまだ相手を思う時間を“ロスタイム”に例えたバラードだ。会場は、静かに息をのむ。

曲を終えて「みなさん、こんばんは。石井杏奈です。こんな素敵なイベントに出演させていただきありがとうございます」と挨拶。1年以上ぶりの広島のライブにドキドキしているけれど、たくさんの人がいる会場を見て頑張れそう、と。

続く「春風」は、旅立ちを歌った歌。3月に別れを経験した人の背中を押す曲だ。3曲目はカバー曲「Good Time」。アップテンポな曲に乗せて、ジャンプして手を振って、客席に手を伸ばす。20歳らしいキュートな姿を見せた。

あっという間に後半。MCでは「私が歌を習い始めたのは9歳のときです。今20歳になって11年。まだ夢の途中です。全然全然途中です。いつまで経ってもたどり着かないから夢だと思っているんですけれど、その夢を追いかけ続けることができれば絶対、目指すところには届くんじゃないかと思っています。夢とか、こうなりたいとか、こうなるんだということがひとつでもあったら、追いかけて、追いかけて、追いかけてください。そうすれば、きっと叶うと思います」と語ったあと、歌詞のなかに<追いかけて>という言葉がある「路面電車に乗れば」。彼女は自分で見つけた夢を自分で追いかけて、自分で形にしていっている。そして、多くの人に助けられていることも忘れていない。そんな石井杏奈が歌う言葉は心に響く。会場には涙する人も見受けられた。

ラストは、デビュー曲「がんばるけん」。「デビューして5年経って、ハタチになってから初めてこの歌を歌いたいと思います」とMCを。「がんばるけん」は、いつしか多くの人に力をおくる曲となった。広島で育ち、広島と広島の人に愛される石井杏奈が、広島で愛を歌う。ハタチの彼女が伝えられるようになったことを、広島で、東京で、全国で、そして世界へ。彼女の歌が広がっていくことが楽しみだ。

Photo by Hiroki Yamamoto

<HIROSHIMA FUSION UNITE presents Candy vol.11>
4月13日@広島クラブクアトロ
1.ロスタイム
2.春風
3.Good Time(カバー曲)
4.路面電車に乗れば
5.がんばるけん

<Echo&Refrection #27>
2014年5月14日(水)
@赤坂グラフィティ
出演:三ヶ尻愛美/小平加奈/とかげのわかば/石井杏奈
開場:18:30/開演 19:00
前売:\2,000 /当日 \2,300(1DRINK 別)

『a.i』
IVCM-0001 ¥2,200(税込)
1.1994
2.春風
3.UFO
4.ロスタイム
5.Happy Birthday
6.Never Say Goodbye
7.がんばるけん ~Organic version~
8.路面電車に乗れば ~Organic version~

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/


◆石井杏奈オフィシャルサイト
◆石井杏奈オフィシャルブログ
◆石井杏奈facebookページ
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