ボブ・ディラン、「トモダチ」、続けて「アリガトウ」

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3月31日から4月23日まで東京、札幌、名古屋、福岡、大阪と24日間で5都市で17公演行われてきたボブ・ディランの日本公演が終了した。最終公演では日本のファンの大歓声に対し、今回のツアーで初めて「トモダチ」と日本語で語りかけ、続けて「アリガトウ」とコメント。観客は驚きと感激の大歓声で呼応するという感動の一幕もあった。

◆ボブ・ディラン紙ジャケット画像

4月23日には、1970年『セルフ・ポートレイト』から1979年『スロー・トレイン・カミング』まで1970年代に発表された14タイトルが、当時のLPを完全再現した紙ジャケット仕様で発売となった。なかでも1973年発表『ディラン』と『ビリー・ザ・キッド』、1976年発表『激しい雨』、1978年発表『武道館』は、今回が初紙ジャケ化、初リマスターとなるものだ。4/22付オリコン・デイリー・チャート(洋楽)では『ディラン』が4位、『激しい雨』6位、1978年発表『武道館』7位と、約40年前の作品がTOP10に3タイトル・チャート・インする快挙を成し遂げている。

1973年『ディラン』はボブ・ディラン本人の意向で長年にわたって再発が許可されなかった作品で、日本で発売されるのは約22年ぶりとなる。また、名曲「天国の扉」が収録されている『ビリー・ザ・キッド』は当時の日本盤初版LPに付いていた“全面帯”がCD内に封入される形で復刻されている。

今回発売される14タイトルのうち、3タイトルはライブ盤だ。ボブ・ディラン初のライブ盤『偉大なる復活』(バック・バンドを務めたのは、ザ・バンド)、ローリング・サンダー・レヴュー・ツアーの名ライブ盤『激しい雨』、そして1978年の初来日公演の模様を収めた『武道館』の3タイトルだ。『武道館』は、当時日本盤初版LPについていた特典ポスターやブックレットまで復刻され、36年前の興奮が最新リマスター音源で再現されている。先日亡くなった、ルービン・ハリケーン・カーター(殺人の冤罪で投獄された黒人のプロ・ボクサー)の無実を訴えた名曲「ハリケーン」を収録した1975年発表の傑作『欲望』も今回リイッシューされている。

2014年は、1年かけてボブ・ディランの全アルバムを復刻していく「神ジャケ復刻プロジェクト」が進行中で、過去作品のオリジナルLPジャケットを復刻するのはもちろんのこと、帯、内袋、特典ポスターなどの他、US初版LPにのみ貼られていた告知ステッカーなど当時の付属物も再現している。音源は現段階での最新マスター使用の上高品質Blu-spec CD2仕様が採用され、パッケージも音もこだわりあげて日本の匠の技で仕上げた、入魂の特別仕様となっている。

来日に合わせた「ディラン祭!」として、3月26日に『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』(Blu-ray Disc、DVD、CD)、『サイド・トラックス』(日本のみ単独CD化が許可されたレア音源集)、そして神ジャケ第一弾「DYLAN60’s」(1960年代に発表された10タイトルを紙ジャケ化+Blu-spec CD2仕様+新規ライナ/対訳付+おまけ付きで復刻)が発売されている。4月23日発売の神ジャケ第二弾「DYLAN70’s」とともに、詳細情報は「ディラン祭!」特設サイトで「おまけ」絵柄含めて見ることができる。


◆来日記念「ディラン祭!」特設サイト
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