さくら学院、部活動ユニットベスト盤発売 楽曲プロデューサー陣によるコメント到着

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さくら学院の部活動ユニットの軌跡をまとめたベストアルバム『放課後アンソロジー from さくら学院』が5月5日にリリースされる。

◆さくら学院 放課後クラブ活動ユニット 画像

さくら学院メンバーで構成した“放課後クラブ活動ユニット”、それぞれのユニットは、活動テーマに合わせたコスチュームとサウンドメイキングによりオリジナリティ溢れる活動を展開しており、さくら学院のファン以外からも注目を集めている。

今作はそんなクラブ活動ユニット曲のみで構成したアルバムとなり、これまで発表してきたバトン部、テニス部、帰宅部、クッキング部、重音部、科学部、新聞部の楽曲が収められ、BABYMETALのSU-METAL(中元すず香)など、卒業したメンバー在籍時のユニット楽曲も収録される。また、ライブではパフォーマンスされたがCD化されていなかった帰宅部 sleepieceによる「にんげんっていいな」も音源化される。

また、このリリースを記念して部活動のサウンドメイキングに携わったプロデューサー陣がコメントを寄せているので、下記にてお届けする。

  ◆  ◆  ◆

■EHAMIC氏
科学部への楽曲提供は、昨今、日本の音楽業界で模倣が横行している「エレクトロ・サウンド」に対して真っ向立ち向かうものとなり、本収録曲は戦いの記録となった作品です。
具体的には、「打ち込み」と「ケロケロ声」の二つをタブーとし、生演奏を主体にしたアレンジをさせていただきました。ただし、科学のイメージを想起させるデジタル音ははずせないということになり、シンセサイザーもひとつひとつつまみを回し、納得いくまで何度も弾きました。
近年のポップスでは珍しい作り方かもしれません。
ユニットのデビュー曲となった『サイエンスガール▽サイレンスボーイ』は生演奏の緊張感がダイレクトに露呈した1曲です。

続く『デルタ』ではどうしても作りたかったドラムンベース歌謡に挑戦しました。
この曲のタイトルとコンセプトは、デビュー曲名にさくら学院の先生からのアイデアであった“▽”の部分を連想したものです。
定速の曲ながら、またたく星々とその間をすり抜けていく宇宙船のイメージをうまく表現できたと自負しております。
どの曲も本当に自由に制作させていただき、さくら学院の先生方には感謝の念に堪えません。ぜひアナログの質感が残るグルーヴと、3人のクールかつ可愛らしいハーモニーをお楽しみください。

■沖井礼二 氏
さくら学院在校生のみなさん、卒業生のみなさん、そして父兄のみなさん。お元気でしょうか。先生でもなく、用務員でもなく、謂わば学校出入りの業者のような立場である私如きにこのようなコメントの機会を頂けて恐悦の至りです。

僕がTwinklestarsに楽曲提供させて頂いて早くも4年が経とうとしていますが、楽曲制作にあたっての顧問の先生方との打ち合わせについては今でも印象深く思い出せます。さくら学院とはどんな学校で、どんな生徒達が通う所なのか。
そしてその中でバトン部に入るというのはどういう女の子達なのだろう。
打ち合わせに熱が入りすぎて校庭の様子や校舎の色まで話し合い、そのメモを読み直しながらの作曲でした。
しかし実際に歌うのは10歳から15歳という年齢。
作曲家として経験した事の無い音域と肺活量。
その中にこの小さなレディ達が君臨する世界をパッケージするというのが僕の目標になりました。心拍数も体温もまだ高いだろうからテンポは早めに。
だが高貴な彼女達の優雅さは損なわずに。
40過ぎの男が想像出来る限りの工夫を詰め込みつつ、しかし若干の不安とともに迎えた歌入れの日。初めて会った彼女達は想像を遥かに超える輝きとエネルギーを放っていました。打ちのめされました。僕は彼女達に感謝したく思います。ポップスという音楽はこの輝きの為にあるという事。大事な事でした。
武藤さん。堀内さん。飯田さん。杉﨑さん。佐藤さん。水野さん。菊地さん。
教えてくれてありがとうございました。

■サカモト教授
ミニパティのハチャメチャ・おてんば・わんぱくといった元気なイメージと、
チップチューンサウンドはとても親和性が高くて、
ピコピコした音がとてもミニパティの世界観にマッチしていると思います。
まるで彼女達がファミコンのゲームの中のキャラクターかのように、
ここはこういう効果音を入れよう、こういう風に登場させよう、みたいにゲームサウンドを作るような気持ちで制作しています。
特にミニパティは毎回テーマとなる食材が明確に決まっていて、
その食材の持つイメージがそのままサウンドを形作ります。
ミラクル♪パティフル♪ハンバーガーはまさにウェスタンなイメージで、
彼女達がハンバーガー作りに奔走するドタバタ感をチップチューンサウンドで表現してみました。
馬の足音をノイズで軽快に再現したり、ウェスタンギターのリズミカルなアルペジオをパルス派で作ったり、チープな音色が独特のかわいらしさを醸し出してくれています。
とにかく彼女達の持つかわいらしさを可能な限り引き出して、スピーカから流れてくるだけで笑顔になれる、そんな曲作りを心がけてみました。
そしてMIKIKO先生の素敵な振り付けもあいまって、
それに全力で答えてくれる彼女達には毎度脱帽です!
レコーディング時にファミコン見せたら「おばあちゃんちにあった」と言われたときはショックだったけど!

■宮川弾 氏
さくら学院内にテニス部を発足させたいというお話をいただいてから
テニスの試合を観たり、ルールブックを読み始めました。
そう、ボク自身ほぼテニス未経験なんです。
紳士淑女のスポーツ。
その精神や用語の特殊な発展を学んでいくなかで
得点の0をラブと呼ぶ理由が諸説あって、
いまいちハッキリとしてないことが面白いなと思ったのです。
じゃあじゃあ、そこにいろんな思いがあってもいいんじゃないかなって。
いつも試合はラブから始まる。
素敵なスポーツだなあ。
まず「スコアボードにラブがある」ところから始まるんだ!
そのスコアボードを有するコートにも当然、愛がある。
昨日の晩、悩み事があってよく眠れてなくても
放課後にその愛の場所に集まる部員。
そんな着想からこの曲を作り始めました。

メンバーのキャラクターと声をメロディーに反映させていき
その透明度を落とさないように、丁寧にアクを取り除きながら
必要以上に音を足さないように気を付けたつもりです。
80年代アイドル歌謡的なシンセと、それに相反するようなソリッドなリズムがポイント。
Aメロでは
サーブ前のボールを地面でバウンドさせるルーティンをイメージしてアレンジしています。
振りにも活かしていただいて、嬉しかった…。
よく聴かないとわからないのですが、
サビや間奏では左右に跳ね回るボール、みたいな効果を残してあります。

今聴くと4人とも少し初々しい。
部員の成長を見届けられるのは役得だと思ってます。
さくら学院のテニス部は愛の部活なんですよ。

  ◆  ◆  ◆


Best Album
『放課後アンソロジー from さくら学院』
2014年5月5日発売
UPCH-1973 ¥2,500(税抜)
収録楽曲
1.バトン部 Twinklestars「Dear Mr. Socrates」
2.バトン部 Twinklestars「プリーズ!プリーズ!プリーズ!」
3.テニス部 Pastel Wind「スコアボードにラブがある」
4.帰宅部 sleepiece「めだかの兄妹」
5.帰宅部 sleepiece「にんげんっていいな」
6.帰宅部 sleepiece「すいみん不足」
7,クッキング部 ミニパティ「よくばりフィーユ」
8.クッキング部 ミニパティ「ミラクル♪パティフル♪ハンバーガー」
9.重音部 BABYMETAL「ド・キ・ド・キ☆モーニング」
10.科学部 科学究明機構ロヂカ?「サイエンスガール ▽ サイレンスボーイ」
11.科学部 科学究明機構ロヂカ?「デルタ」
12.新聞部 SCOOPERS 「Brand New Day」
Special Track
科学部 科学究明機構ロヂカ?「サイエンスガール ▽ サイレンスボーイ」(80KIDZ Remix)


◆さくら学院 オフィシャルサイト
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