【インタビュー】DIV、シングル「漂流彼女」に新機軸「嘘をついている人の音楽って浅いから、僕らは正直に」

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■絶望とか死を歌っているのにメッチャいい人とかいるじゃないですか
■そういうのは全然面白くないっていうことを4人で話し合って

──では続いて、「hungry soul」にいきましょう。

将吾:もう普通に激しく、ゴリゴリしている曲を作ろうかなと思って始めたら、全編スクリームがほしくなったという(笑)。CHISAには全編にわたって叫んでもらうことにしました。俺はね、CHISAのシャウトがすごく好きなんですよ。他のメンバーにシャウトをさせるのは嫌で、そこは絶対に譲りたくなかった。だからサビのメロディーを自分で歌って、ちょびにハモッてもらうことにしました。俺の中ではサビもCHISAのシャウトがメイン。メロディーパートはシャウトに対する裏メロみたいな感覚です。

CHISA:今までの曲でも、ちょいちょいシャウトはしているけど、ここまで叫んだのは初めてです(笑)。でも、レコーディングはすごく早かったですね。叫びに叫んで、「はいOK!」という感じだったから(笑)。今回こういう曲をやってみて、もっとシャウトを追究したいなと思いましたね。もっと緩急をつけられたら面白いかなというのがあって。今後につながる1曲になったと感じています。

──より表現の幅を拡げることになりそうですね。「hungry soul」の歌詞はどういう風に?

ちょび:僕の性格がモロに出ている歌詞ですね。僕はいろんなことにすぐ熱くなってしまうんですよ。で、全編シャウトな曲なので、熱い気持ちを叫びに乗せてほしいなと。ハングリー精神をテーマに、“今は暗闇の中でも、諦めずに手を伸ばして光を掴め!”という歌詞を書きました。書きあげた歌詞を読んで、松岡修造がいるなと思いましたけど(笑)。

一同:あはは!!(爆笑)

sastoshi:曲調がスタンダードなメタルコアなので、ドラムもそれに沿ったアプローチを採っています。ラム・オブ・ゴッドというアメリカのメタルコアバンドがいるんですけど、この曲のデモを聴いたときに、クリス・アドラーというドラマーのプレイがフィットするなと。そのつもりでフレーズをあててみたらバッチリでした。具体的に言うと、右腕と左腕を交差させて叩くブラスト・ビートは、アンダーグランドシーンではやっている人がいると思うけど、メジャーシーンでは見たことがないんですよ。ならば、“これを先にやっとこう”と思って採り入れました(笑)。

ちょび:初めて叩いてる姿を見たときは衝撃でした(笑)。

将吾:音も衝撃やった。

satoshi:結構簡単だけど、見た人がビックリするシリーズです(笑)。

ちょび:ベースは「Cocktail Color」と同じように、ギターリフとのユニゾンが基本になっています。サビもライヴで歌うことになるのが分かっていたので、小賢しいことをすると歌えないなと。結果、シンプルなルート弾きにしました(笑)。あとは、Aメロで一瞬だけスラップを入れてるんですが、それはギターとベースで歌の合間にちょっと小技を活かそうということになって。一瞬だけのほうが耳を引くだろうから、アクセント的にスラップを入れ込みました。

将吾:ギターはAメロでスウィープしてるんですけど、それはシャレです(笑)。“普段はやらないけど、スウィープもできますよ。はい、どうぞ”くらいな。初心者とかギターを弾かない人は、速弾きをしないギタリストを上手いと思わないからね。それにムカツイて入れました(笑)。この曲はフレーズさえ分かれば、もう誰でも弾けるくらい簡単ですね。コピーして、バンドでバーン!とやって楽しんでほしい曲ですね。

──シャウト担当の人は大変でしょうけど、ぜひコピーしてほしいと思います。「漂流彼女」は新たなDIVが味わえる必聴の一作になりましたね。

ちょび:今回のシングルは、3色バラバラの曲が入ってて。歌詞も1曲目のネガティブな発言から、だんだん前向きになっていく流れになっているんですね。3曲入っている通常盤を聴くとストーリー性を感じてもらえると思うし、シングルでそういうものを作れたことに満足しています。

将吾:うん。いいシングルになったなと思います。ある意味、自分たちが属しているヴィジュアル系という畑に対する挑戦状みたいな感覚もあるし。“やれるんか、お前ら?”みたいな、そういう意識を込めつつ。DIVに刺激を受けて、DIVみたいなバンドをやりたいと思う人が出てくるといいなと。

CHISA:今回の3曲は、全曲ライヴで育っていく気がしますね。表題曲の「漂流彼女」は、パッと聴きだと万人に受け入れられないかもしれないけど、何回か聴くうちにクセになるような曲だと思うので。ライヴで毎回演奏して曲が育っていく姿を見守りたいですね。それは、バンドだけでできることではないんですね。ファンの人たちと一緒に「漂流彼女」を育てていくことを楽しみにしています。

sastoshi:最近の僕らの中では、“嘘をつかない”ということがテーマになっていて。自分たちは、ヴィジュアル系ということを意識してやってきたんですよね、ずっと、“こういうのが好きでしょう?”みたいな感じで。でも、それは少し前にやめたんです。嘘をついている人の音楽って浅いから。絶望とか死を歌っているのに、普段はメッチャいい人とかいるじゃないですか。そういうのは全然面白くないっていうことを4人で話し合って、DIVは自分に正直な音楽をやろうと決めました。「漂流彼女」は、そういう想いのもとに作った作品だから、当然自信もあります。ぜひ聴いてほしいし、今後のDIVにも期待してほしい。

取材・文◎村上孝之


■ニューシングル「漂流彼女」
5/7(水)リリース
【初回生産限定盤】CD+DVD DCCL-144~145 ¥1,500+税
1.漂流彼女
2.Cocktail Color
<DVD>
1.「漂流彼女」MV 
2.LIVE from Visual BANG!
「妄想日記」「LOVE IS DEAD」「ASTERIOS」「夏の行方」「ZERO ONE」
【通常盤】CD ONLY DCCL-146 ¥1,200+税
1.漂流彼女
2.Cocktail Color
3.hungry soul

■<2nd Anniversary LIVE>
5月10日(土)EX THEATER ROPPONGI
OPEN/START 16:00/17:00
ADV/DAY \4,200 / \4,700 (D代別・税込・アリーナスタンディング・スタンド指定席)
一般発売日:2014/4/5(土)
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:216-926)  http://bit.ly/1dSqvBV 
・ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:71416)  http://bit.ly/1j82ztd 
・CNプレイガイド 0570-08-9999  http://bit.ly/1cTmhDK 
・イープラス http://bit.ly/1owBkOv
[問]キョードー東京 0570-550-799
オペレータ受付時間 平日11:00~18:00 土日祝日10:00~18:00


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