【ライブレポート】Alice Nine、7年ぶりの野外で曇天突き破る圧巻ライブ 「みんな最高だったよ」

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Alice Nineが現在開催している全国ツアー<Alice Nine TOUR 2014「Supernova Symphonia」>の日比谷野外音楽堂公演を開催した。

◆Alice Nine <Alice Nine TOUR 2014「Supernova Symphonia」> 日比谷野外大音楽堂ライブ 画像

Alice Nineの10周年イヤーは、シングル「SHINING」(2014年2月26日発売)を皮切りに、3月19日にアルバム『Supernova』を発売、現在敢行中の全国ツアーを終えた後は、アジアツアー、そして8月23日には、富士急ハイランド・コニファーフォレストでのライブで10回目の記念日を飾る。

初めての試みとなった東京 下北沢でのGIRL'S ONLY&BOY'S ONLYライブから、北海道、東北を経て、全国ツアー9公演目となった5月5日の日比谷野外大音楽堂。彼らが日本での野外ステージに立つのは、2007年<「birth in black jewel」TOUR FINAL>以来、7年ぶりとなった。

ライブは上手と下手の交互から登場したメンバー5人が大歓声を上げるオーディエンスを愛おしそうに笑顔で見渡した後、「SHINING」で幕開け。この日の曇天の空を光が突き破ったかの如く、オープニングから会場のテンションがいっきに高く振り切られた。アルバム『Supernova』収録楽曲と人気曲を織り交ぜたセットリストで、攻めに攻める彼らのパフォーマンスに、野外ということも相まってか、一段と開放感に満ち溢れ、派手に乗るオーディエンス。その様子を見てさらに「全部俺たちにあずけてくれ」と煽る将(Vo)の“らしさ”ある心強い言葉が胸を打った。

「今日はあいにく星は見えないけど、みんなで星を作るためにこの曲を持ってきました」。すっかり空が暗くなった頃、そう言って演奏したのは、彼らが2006年に発表した「FANTASY」だった。久しぶりに披露されたこの曲に歓喜した会場、そこに放たれる輝き。もちろん実際に星が見えてくるわけはないが、彼らのライブを見た人は、ここで「みんなで星を作る」ことを体感できたはずだ。聴く者の心を煌めかせる、それが出来るのがAlice Nineというバンドだということを強く言いたい。

そんな至福の瞬間を重ねながら、ライブ終盤では、このツアーの恒例となりつつある、楽曲名が書かれた4枚のカードの中からメンバーが選び引いたものを披露する、というコーナーが行われた。引いたカードには「GEMINI」の文字。ということで、オリジナルにアレンジが加えられた「GEMINI」が披露されたのだが、これが圧倒的なパワーに満ち満ちたもので、興奮をよんだ。

アンコールのMCでは、前日の5月4日に誕生日を迎えたヒロト(G)にオーディエンスから祝福の声があがった。Nao(Dr)は「昨日、将くんとヒロトが2人で牡蠣を食べに行っていた」と明かしながら「だから2人はムラムラしてんじゃないの?」と会場を笑わせ、沙我(B)は花束を持ってアンコールのステージに登場し、ヒロトに贈呈した。ヒロトは「実はライブ前に、ケーキが用意してくれたんだけど、“サウンドチェックがあるから”と30秒ぐらいでちゃっちゃと終わったんだよね。だからこういうの、もうないと思っていたからうれしい!」と、4人からのサプライズと、会場からの「ハッピーバースデー」合唱に喜びを見せた。

さらにMCでは虎(G)が「俺は偉業を成し遂げた!」と、この日の開場時にも配布されたディスクガレージ発行のフリーペーパー『DI:GA』の表紙に、自らが描いたメンバー5人の絵が採用されたことを発表した。この『DI:GA』がお手元にない人のために、ここに掲載をしておこう。※表紙には「20年ぶりに鉛筆を持ちました…。」というコメントも(笑)。

うれしいニュースの後は、ハッピーな雰囲気のままアンコールに突入。「みんな最高だったよ。どうもありがとう」。会場に笑顔が溢れ、この日のライブは幕を閉じた。

「俺、外、好きだわ」。
ライブでのそんな沙我の言葉が印象的だった。感動と興奮、ポジティブなパワーが空まで突き抜けていきそうな感覚はとても心地がよかった。だから同じく野外で行われる富士急ハイランド・コニファーフォレストが今から楽しみで仕方がない。そしてこの日、ライブの最後に彼らが残した言葉に期待を寄せる。

「全国ツアー、アジアツアーをまわって、もっとでっかくなって帰ってくるから。富士急で会おう!」

ライブ写真◎田中和子
文◎BARKS編集部


<10TH ANNIVERSARY LIVE>
8月23日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト

New Album
『Supernova』
2014年3月19日発売
[初回限定盤][通常盤]共通
収録楽曲(全12曲)
1.SHINING
2.+-
3.SEVEN
4.メビウス
5.Daybreak
6.shooting star
7.Exist
8.1 Minute Kidding
9.KID
10.SHADOWPLAY(Supernova Edition)
11.開戦前夜
12.Prelude -resolution-
[初回限定盤]CD+DVD
UPCH-29162 ¥3,990(税込)(税抜価格¥3,800)
DVD収録内容
SEVEN MUSIC VIDEO (7 versions)
Main ver.
Multi Angle ver.
SHOU ver.
HIROTO ver.
TORA ver.
SAGA ver.
NAO ver

<Alice Nine TOUR 2014「Supernova Symphonia」>
2014年5月8日(木) 新潟LOTS
2014年5月10日(土) 金沢AZ
2014年5月11日(日) 大阪BIG CAT
2014年5月13日(火) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2014年5月14日(水) 広島CLUB QUATTRO
2014年5月16日(金) 福岡DRUM LOGOS
2014年5月17日(土) 熊本DRUM Be-9 V1
2014年5月19日(月) 神戸VARIT.
2014年5月21日(水) KYOTO FANJ
2014年5月23日(金) 名古屋ボトムライン
2014年5月24日(土) 静岡SOUND SHOWER ark

<Alice Nine初のASIA TOUR>
5月30日(金) Shenzhen(深圳)
5月31日(土) Guangzhou(広州)
6月2日(月) Wuhan(武漢)
6月5日(木) Beijing(北京)
6月7日(土) Shanghai(上海)
6月8日(日) Shanghai(上海)
6月10日(火) Chongqing(重慶)
6月12日(木) Xiamen(厦門)
6月14日(土) Taichung(台中)
6月15日(日) Taipei(台北)
6月28日(土) Singapore
6月29日(日) Kuala Lumpur Malaysia
7月1日(火) Hong Kong(香港)
7月5日(土) Seoul Korea(ソウル)


◆Alice Nineオフィシャルサイト
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