UNITEDのベーシスト、横山明裕が急逝

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日本のヘヴィ・メタル・バンド、UNITEDのリーダーでありベーシストである横山明裕が5月13日の深夜に急逝したことが、14日、同バンドのオフィシャル・サイト上で明らかになった。まだ49歳という若さだった。

◆横山明裕画像

横山は1983年にUNITEDに参加。結成時からのいわゆるオリジナル・メンバーではないが、最古参メンバーとしてずっと同バンドを牽引し続けてきた。葬儀等の詳細、また、今後のUNITEDの動向については15日午前現在、明かされていないが、今後、オフィシャル・サイト上にて何らかの報告がなされるものと思われる。

近年では新宿歌舞伎町のロック・バー、FROM DUSK TILL DAWNの店主としても親しまれていた横山は、シーンにおける御意見番的な役割も果たしつつ、音楽的にも精神的にもジャンルを問わず多くの人たちに影響と刺激を与えてきた。この場でその冥福を祈るとともに、生前の彼の言葉を届けておきたい。以下は2012年夏の取材時、筆者の「UNITEDが継続できていることには、理由がちゃんとあるはずだと思う」という発言を受けての回答である。

「結局、音楽的にどうのこうのとか、誰かがシナリオを描いてくれてるとかじゃなくて、やっぱり“好きだから”でしかないんですよ。正直、何年か前までは知らない人と会うときに劣等感があった。だけどこうしてやり続けてるんだから、もっと堂々としていいと思えるようになったんですね。結局、“俺たちアンダーグラウンドだから”と一歩引いてしまうところがあったわけですよ。だけど今は堂々と、“UNITEDの横山です”と言えるし」

さらに筆者が「今の時代はUNITEDにとって、むしろかつてほど息苦しい時代ではないのでは?」と問いかけると、彼は次のように語っていた。

「うん。10年前よりいいかもしれない。逆に言うと、俺らみたいなバンドがいるからこそ、今みたいな時代がやっと来たのかなとも思うしね。それくらい言わせてくださいよ(笑)」

文/写真 増田勇一


◆UNITEDオフィシャルサイト
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