【インタビュー】“俺を頼ってくれないか” 前進あるのみ！ダウトが届ける新作「ざんげの花道」

◆要するに遊んでばっかりいたら、置いていかれるよって
いうことです。残りものになっちゃうよ、って

──（笑）通常盤に収録されている「ストロベリィ」はリズムがどんどん変わっていく曲で、歌詞も気になります。

幸樹：よくアレンジが面白いって言われるんですけど、ウチら的にはこういう展開の曲はよくやっていたんですよ。今回、プロデューサーに“こういう引き出しは思いつかなかった”って言われて今までやってきたことがちゃんと進化して出せているんだなと思って嬉しかったですね。この曲は起承転結はあるんだけど、短編映画みたいにアッという間にエンドロールになってしまう感じが僕は好きですね。

──歌詞は恋愛がモチーフですか？

幸樹：うーん、その奥にある情念かもしれないですけど。

──タイトルはなぜ「ストロベリィ」？

幸樹：甘酸っぱいっていうところから入ったんですけど、僕、イチゴ好きなんですよ。

玲夏：イチゴよりミカンのほうが好きじゃん。

幸樹：その前はブドウでした（笑）。

──果物が好きってことじゃないですか（笑）。

幸樹：（笑）。イチゴってかわいらしいイメージもあるけど、よく見るとツブツブがあってグロいじゃないですか。いろんな見方ができるなと思って、そこを人間と重ねあわせて。要するに遊んでばっかりいたら、置いていかれるよっていうことです。残りものになっちゃうよ、って。

──売れ残っちゃうよ、ってことですかね。

幸樹：そうです。ね、ひヵるさん（笑）。

ひヵる：“いろはにほへと”で言葉遊びをする発想とか面白いなと思いましたね。気になっちゃう歌詞を書くのが幸樹はうまいなと思います。

──一筋縄ではいかない曲調だけど、こういう展開の曲には慣れている感じですか？

玲夏：ですね。昔はもっと無茶していましたから（笑）。

幸樹：テンポだの転調だの多いよね。なんか、ひっかかりが欲しいんですよね。流して聴いたときに“ん？”と思って、もう1回聴きたくなうような。

◆ファンのコには“あと何回見られるかな”っていうツライ思いをさせていると
思うけど、さらに勢いづけるよう残りの期間を突っ走っていく

──では、最後に今後のダウトの計画を教えてください。

幸樹：ミナセが秋にバンドを卒業することになったんですけど、あまりそこに囚われると足踏みしてしまいそうな気がするので、これからもダウトがどこまで上にのぼれるかにこだわって、楽しいことをいろいろしていきたいと思います。メンバーがダーツをして刺さった県でライブをする企画「第一回ダ！ダ！ダ！ダーツの旅ツアー」を実行したりとか。ほかのバンドがやらないことをやる立ち位置にいることがダウトの個性でもあるので、柔軟にやっていきたいなと思います。七周年のサーキットライブをやって、俺たち自身もすごく楽しかったし、それが連鎖して“ダウトって面白そうなことしているな”っていうのが広がっていったんですよ。自分たちが中心になって巻きこんでいくっていうことを忘れかけていた部分もあったんですけど、そこは大事だなって思いましたね。

──そこで再発見したことが今後に繋がっていくんでしょうね。

玲夏：最近の一連の流れでダウトというバンドを客観的に見直す機会が何度かあったので、そこを踏まえて自分たちがどれだけ頑張っていけるか。すべてがいい機会なのかなって。

ひヵる：今、話に出たように柔軟に前向きに取り組むことに尽きるのかなって。クヨクヨしていても何も始まらないし、もっとやわらかい精神で頑張っていきたいですね。

ミナセ：自分が卒業してもバンドは止まらずに活動していくし、僕自身も秋までという期間があるので、ファンのコには“あと何回見られるかな”っていうツライ思いをさせていると思うんですけど、さらに勢いづけるよう残りの期間を突っ走っていくので、よりダウトを好きになれるようなライブをやっていきます！

威吹：僕たちが前を向いていないとみんなが不安になると思うし、みなさんもダウトを信じてついてきてほしいですね。

インタビュー＆文◎山本弘子


New Single
「ざんげの花道」
2014年05月21日発売
[初回限定盤A]CD＋DVD
TKCA-74076　￥1,806+税
CD
1.ざんげの花道
2.妄想天国
DVD
MV+MVメイキング映像
[初回限定盤B]CD+DVD
TKCA-74077　￥1,806+税
CD
1.ざんげの花道
2.妄想天国
DVD
各メンバーソロVerMV+スペシャル映像
[通常盤]CD
TKCA-74078　￥1,500+税
CD
1. ざんげの花道
2. ストロベリィ
3. 妄想天国


◆ダウト オフィシャルサイト