ジャコ・パストリアス、人生最後のライブ音源登場

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ジャコ・パストリアスの人生最後となった貴重なライブ音源『LAST LIVE 1986』が5月21日に発売となった。

◆ジャコ・パストリアス画像

世界に先駆けリリースされたこのライブ音源は、1986年12月21日ドイツのドルトムントで、西ドイツ放送が放送用として録音したものだが、元「ADLIB」誌編集長の松下佳男氏が発見しフロリダのジャコの遺族の同意のもとリリースに至ったという音源だ。

晩年のジャコは心身ともに不安定な状況で、全盛期のファンにとっては不安があるかもしれないが、『LAST LIVE 1986』に存在しているジャコは、全盛期さながらの活き活きとした感動のプレイを聴かせてくれる。「チキン」「バードランド」「コンティニューム」など、お馴染のナンバーをもちろん、ジミ・ヘンドリクス「紫の煙」、ボブ・マーリー「アイ・ショット・ザ・シェリフ」などもカバーを披露しており、ジャズ・ファンのみならずロック・ファンにも嬉しい内容となっている。

ライブならではの臨場感をそのままにパッケージ化された音源で、この世を去る9ヶ月前に残されたジャコ最後の名演をしっかりと堪能いただいたいところだ。

ジャコ・パストリアスは、ジョー・ザヴィヌル率いるウェザー・リポートで名を上げたベーシストで、そのテクニックと天才的なプレイ、個性的なフレーズ、その破天荒な人生と、ありとあらゆる面で神格化され、1987年に35歳の若さで天命を全う、今もなおリスペクトを集め続けている。

ジャコ・パストリアス『LAST LIVE 1986』
2014年5月21日発売
KICJ-672 \2,700+税
※世界初出音源/日本独自企画
1. Berga (Bireli Lagrene)
2. The Days Of Wine And Roses (Henry Mancini)
3. The Medley:The High and the Mighty(Dimitri Tiomkin )/ Purple Haze(Jimi Hendrix) / Changes(Buddy Miles) / The Chicken (A.J.Ellis)
4. Birdland (Joe Zawinul)
5. Continuum (Jaco Pastorius)
6. I Shot The Sheriff(Bob Marley)
7. Bireli's Improvisation(Bireli Lagrene)
8. Fannie Mae(Buster Brown)
(Live at Diskothek Livestation, Dortmund, Germany, 1986. 12.21)
・ジャコ・パストリアス (Electric Bass, Vocal)
・ビレリ・ラグレーン (Electric Guitar)
・ピーター・ルビーク (Drums)


◆ジャコ・パストリアス・レーベルサイト
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