ソチオリンピック金メダリスト・羽生結弦のスケート演技によるNHK復興支援ソング「花は咲く」をNHK仙台放送局が制作した。

岩井俊二が作詞、菅野よう子が作曲(ともに宮城県出身)、東日本大震災の被災地に関わりの深い34組の著名人がリレーで歌っている「花は咲く」。今回は、菅野よう子が新たに曲をアレンジし、羽生と親交のあるシンガーソングライター・指田郁也が歌とピアノ演奏を担当。それに合わせて、羽生が演技を披露する。

「羽生さん、指田さんのしなやかな表現を得て、心を寄せているよと伝えられる機会をいただきました。長い道のりのそばに音で寄り添えることを願っています。」── 菅野よう子

「音楽を届ける事ができる立場で、今回の復興支援に大きく携われる事を非常に嬉しく思っています。この歌を通した復興支援が、被災された多くの方の希望になるように、僕も精一杯歌わせて頂きます。」── 指田郁也

収録は、羽生自身、小さいころから練習に励み、震災発生の瞬間もそこにいたという思い入れのあるアイスリンク仙台で実施。被災のショックから立ち直って金メダルの栄光をつかんだ羽生結弦が、スケートに故郷・東北の復興に願いを込める。放送は、BSプレミアムで6月25日午後2:55~3:00、NHK総合で同午後4:50~4:55ほか。

また、羽生の被災地への思いや制作過程を紹介する番組も7月12日午後4:30から総合テレビで放送される。

「プロスケーター・荒川静香さんに続き、2人目の金メダリストによる「花は咲く」が実現しました。ソチオリンピックで日本中に感動をくれた羽生選手が、ふるさと東北の復興に向けて、見る人に勇気を与えてくれるものと確信しています。」── 有田康雄(NHK 制作局 エンターテインメント番組部チーフ・プロデューサー)

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── 「花は咲く」のスケーティングはどのような思いで引き受けたのか?

羽生結弦:オリンピックが終わった後の記者会見でも言いましたが、これまで自分は被災地に対して何ができたのだろうと、ずっと思っていました。こうやって少しでも被災地のためになる活動ができるのであればどんどんしていきたいと思っていたので、すごくいいきっかけになると思い引き受けました。

── この演技で伝えたいことは?

羽生結弦:滑っていて一番感じたのは、震災はあったんだということをしっかり実感してほしいということです。これを見た方々が、少しでも震災があったこと、たくさんの犠牲があったことを思い出して、ここからまた何ができるのかを考えるきっかけにしてほしいです。過去と今と、最終的には未来、震災をからめてだけではなく、自分自身の人生観の中で考えるきっかけになってくれればいいなと思います。僕の中では、ずっと被災地について考えていくことが大きな使命だと思っています。

── 収録を終えての感想を。

羽生結弦:この曲に一人のスケーター、アーティストとして参加させていただいて、指田郁也さんという、僕にとって一番心の近い方とコラボレーションさせていただいて、すごく嬉しかったです。この曲 の歌詞は、とても深い意味を持っているので、その意味と自分の演技との調和も楽しんでもらい たいです。

── 羽生さんにとって収録を行ったアイスリンク仙台はどのような場所か?

羽生結弦:スケートの故郷。自分の“ふるさと”であり、生まれ育ったまちということでもあるのですが、このリンクということだけで言えば、僕のスケートが生まれた場所。羽生結弦というスケーターが生まれた場所。そういう感覚です。新しい自分がこの場所で生まれて、この場所で育っていって、今はカナダにいてあまり滑る機会はないですけど、やっぱり僕にとってはここが帰ってくる場所、そういう感じです。

【「花は咲く~羽生結弦Ver.~」放送予定】
6月25日(水)BS プレミアム 午後 2:55~3:00
6月25日(水)総合テレビ 午後 4:50~4:55
6月26日(木)総合テレビ 午前 10:45~10:50
6月26日(木)Eテレ 午後 0:50~0:55