2013年に、全く新しいメンバーで約17年ぶりに復活を遂げた東京パフォーマンスドールだが、その元祖となる東京パフォーマンスドール関連の1990~98年に発売されたアルバム28枚、シングル86タイトルおよそ600曲が、6月18日にiTunes、mora、レコチョク他で一斉に配信スタートとなった。

◆東京パフォーマンスドール・アートワーク画像

東京パフォーマンスドールと言えば、その卒業生に篠原涼子がいることは有名だが、歴史を紐解く上で当時画期的だったのは、原宿ルイード(かつて竹下通り脇にあったライブハウス)で定期的な公演を地道に積み重ねながらファンを広めるという、アイドルグループとしては現在のAKB48のルーツ的な存在であったというところだ。

結成当初は観客も数人で、メンバーが会場周辺でフライヤーを配ったり、チケットを手売りしたりのスタートだったが、最終的には日本武道館や横浜アリーナでの公演を成功させ、テレビ番組でも数々のレギュラーを抱える存在にまで成長していった。

楽曲も当時のアイドル路線とは一線を画し、そのステージにも通じるダンサブルなノンストップミックスを全面に押し出していた。これは、その後一時代を築いていく小室サウンドの幕開けでもあったと言える。現在リアレンジされ、“新生”東京パフォーマンスドールのステージでも披露されている代表曲「十代に罪はない」「キスは少年を浪費する」「ダイヤモンドは傷つかない」は、まさに小室節炸裂のナンバーだ。

また、東京パフォーマンスドールとしての音源リリースのみならず、グループと並行して様々なユニット、メンバーソロ、コラボレーションなどを活発に展開しており、今回配信されるタイトルでは下記のようにおよそ20のアーティスト名義が登場する。

「東京パフォーマンスドール」名義以外で今回配信されるグループ内ユニット、ソロ、コラボレーションのアーティスト名
・ゴルビーズ
・篠原リエ
・米光美保
・木原さとみ
・原宿ジェンヌ
・川村知砂
・篠原涼子
・市井由理
・穴井夕子
・八木田麻衣
・米光倶楽部
・ビバ!
・UL-SAYS
・TPD DASH!!
・篠原涼子 with t.komuro
・TWO TOPS
・東亜佐美
・Les,TPD
・VANILLA SHAKERS
・上海パフォーマンスドール
・米光美保 featuring クライズラー & カンパニー
・Orange
(発売順)

なかでもソロ作品では、東京パフォーマンスドール本体とは異なる多彩なイメージングが展開されている。篠原涼子の「恋しさと せつなさと 心強さと」は小室哲哉プロデュースであまりにも有名だが、米光美保ソロに角松敏生、穴井夕子ソロには土橋安騎夫、EAST END×YURI名義の「DA.YO.NE 」が有名な市井由理のソロではASA-CHANG、朝本浩文がプロデュース、小泉今日子が作詞として名を連ねていたりする。

今回114タイトル約600曲が配信されるが、これだけ多くの名義が存在するため、単純に「東京パフォーマンスドール」だけで検索すると、見落としてしまうタイトルもあるだろう。ソニーミュージックダイレクトのWEBサイト「OTONANO」内のスペシャルサイトでは、これらのタイトルを全て網羅したディスクコグラフィーが用意されている。100以上も並ぶジャケットは圧巻で、アーティストのビジュアルを生かした様々なクリエイターの作品としても興味深い。

こうしてさまざまな角度から見てみると、アイドルグループの長い歴史の中で、時代を先取りした東京パフォーマンスドールの功績を再認識することができる。当時のメンバーのみならず、様々なスタッフやクリエイターが参加して作りあげていた数々の音源を、ぜひこの機会に聴いてみてほしい。

◆OTONANO 東京パフォーマンスドール スペシャルサイト