【インタビュー】Rico「魂で唄えるような歌手になりたいっていう気持ちが芽生えたんです」

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7月23日、また新しい才能がデビューを果たす。名前はRico。現在16歳だが、小学校2年生から本格的にヴォイストレーニングを受け、小学校5年生でミュージカル「アニー」の主役の座を射止めた逸材だ。昨年実施されたテイチクテンタテインエント創立80周年記念新人オーディション「勝ち獲れCDデビュー」で、4000人の中から見事グランプリに輝いた。Superflyなどの楽曲も手掛ける多保孝一のプロデュースによるデビューシングル「Come & Get It !!」について、Ricoに聞いた。

◆Rico「Come & Get It !!」~拡大画像~

■自分の歌でも人の心を動かせるということに感動して
■そこから音楽について学んで行こうという気持ちになりました


──Ricoさんは、仙台在住なんですよね。

Rico:はい。仙台の音楽科がある高校の2年生です。声楽を専攻しています。

──ということは、クラシックを学んでいるんですか?

Rico:そうなんです。声楽とピアノを習っていて。今、自分がやっている音楽とはジャンルが違うんですけど。

──今やっているロックと声楽とでは、唄い方も変わりますよね。

Rico:発声から違います。でもロックを唄うにも役立つブレスの仕方や、音楽の基礎や歴史も学べるので、今の学校に行って良かったと思っています。

──小学校5年生のときに、すでにミュージカル「アニー」の主演を務めているんですよね。歌に目覚めたのがとても早いですね。

Rico:小学校3年生からオーディションを受けて、ようやく受かったんです。小さい時から唄うのがとても好きだったんです。発声練習も小さい頃から重点的にやっていたんですが、歌に目覚めたという自覚のないまま唄っていました。改めて「歌手」というものについて考えるようになったのは最近なんです。でも、歌手を目指すきっかけになったのは「アニー」に出演したことが大きいかもしれない。小さい頃はヴォイスレッスンに通っても、先生が「これを唄って」って持って来たものをコピーして唄ってたっていう感じだったんですが、「アニー」以後は、ステージの上から自分なりの音楽を発信していきたいなって思えるようになってきたので。

──「アニー」でステージに立ったことで、Ricoさんの中で何か変化があったんですね。

Rico:はい。ステージにいると客席がよく見えるんです。笑顔になったり、泣いている人がいたり。そういうお客さんを見ていたら、自分の歌でも人の心を動かせるということに感動して。そこから音楽について学んで行こうという気持ちになったと思います。

──3回も「アニー」のオーディションに挑戦できたのはどうして?

Rico:アニーって、めげずにあきらめずに頑張る女の子なんです。自分もそんなアニーのようになりたくて、あきらめないで強い心を持って受け続けることができたんだと思います。でも、最初のオーディションから何故か根拠のない自信があったんです。

──デビューのきっかけは、テイチクテンタテインエント創立80周年記念新人オーディション「勝ち獲れCDデビュー」ですよね。「アニー」が終わったあとからは、歌手になる夢を持って、このオーディションまで努力続けていた?

Rico:はい。「アニー」の頃は、ミュージカル女優になりたいと思っていたんです。ダンスも習っていましたし、歌もダンスも好きだったので、ミュージカル女優になりたいって漠然と思ってたんですが、「アニー」が終わってからの私の夢は歌手になることに変化していて。改めてボイスレッスンをスタートして、自分らしい音楽を発信していくにはどうしたら良いのかっていうことを考えはじめたんです。

──オーディションには4000人の応募があったそうですが、この時も根拠のない自信はあった?

Rico:それが、この時はなかったんです。受験者の前で唄わなければいけないオーディションだったんですが、自分の番が来るまで、他の受験者の方の歌を聴いてたら、みんなすごく上手いんです。自分の音楽をちゃんと理解して唄っている人がたくさんいて。自分もそうやって唄おうと思ってたんですが、すごく緊張して不安だらけで。後悔しないように唄おうと思って精一杯唄いました。だから、最初に自分の名前を呼ばれた時は信じられなかったです。同時に、選んでくれたからには、自分も頑張ろうっていう強い気持ちが生まれて、魂で唄えるような歌手になりたいなっていう気持ちが芽生えました。

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