【インタビュー】KOTOKO「10年後もライヴハウスでピョンピョン飛び跳ねていたいです」

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2004年に「覚えてていいよ」でメジャーデビューしたKOTOKOが、デビュー10周年を迎える2014年、記念すべき20枚目のシングル「TOUGH INTENTION」をリリースする。テレビアニメ『白銀の意思 アルジェヴォルン』のオープニングテーマとなる今作「TOUGH INTENTION」は、KOTOKOらしさの詰まったパワフルなロックチューンに仕上がった。

◆KOTOKO~拡大画像~

■今回はまた特に激しいと言いますかパワフルですからね(笑)
■アニメの世界観を伝えることの出来る1曲になったと思います


 ▲「TOUGH INTENTION」初回限定盤
 ▲「TOUGH INTENTION」通常盤
──1年ぶりのシングルですが、KOTOKOちゃん、相変わらずパワフルで。

KOTOKO:ありがとうございます! 今回はまた特に激しいと言いますか、パワフルですからね(笑)。久々ということもあり、気合いが入りました(笑)。「TOUGH INTENTION」は、テレビアニメ『白銀の意思 アルジェヴォルン』のオープニングテーマでもあるので、無骨なアニメの世界観のイメージをしっかりと伝えることの出来る1曲になったと思います。

──今回の楽曲は、VOCALOID総合ランキング過去最高4位を記録するレフティモンスターとしても活動されている宮田リョウさんによるモノだよね。

KOTOKO:はい。畳み掛けるようなスピード感と激しさと、強さと壮大感が欲しかったのと、サビでは聴かせるメロディアスさが欲しかったので、新たにそんな楽曲を作ってくださる作家さんを探してもらったんです。そこで、宮田さんをご紹介していただいて、過去の作品をいろいろと聴かせてもらったんです。そしたら、今回望んでいたイメージを具現化してくれそうな激しくて強い印象の作品をたくさん作られていたので、ぜひ! ということで、初めてご一緒させていただきました。

──なるほど。今回、楽曲もロックテイストで激しいけど、言葉もすごく強いよね。

KOTOKO:そうなんです。今回はアニメを意識して、女の子っぽい言葉をいっさい使わないように、男の子っぽい言葉で歌詞を書かせてもらいました。自分が10代、20代の男の子になったつもりで、とにかく力一杯歌ったんです。若さゆえ不器用にぶつかっていくというか。闘いを舞台にした、少し暗いストーリーのアニメでもあるんですが、暗くて重いだけのモノではなく、その中で若者がイキイキと自分らしく、前向きに生きている様が描かれているので、そんな部分を出していけたらなと思ったんです。

──だから歌詞がすごくストレートだったんだね。

KOTOKO:はい。相手に対して、ストレートパンチを浴びせるくらいの勢いを感じたこともあって、普段はあんまり書かないようなストレートな歌詞にしてみました。アニメの映像と一緒に聴くと迫力が増すので、ぜひぜひ、アニメと一緒にこの曲を受け取ってもらえたらなと思います。あと、やっぱり戦争は良くないし起るべきじゃないと思うんですけど、悲しいかなどうしてもなくならない。だからこそ、そこに愛があると信じたいという私の願いも込め“Yes, 愛 is on the war…”っていうメッセージを歌詞に入れたんです。みんな守りたいモノがあるからこそ闘うんだって思いたいなって。

──なるほど。すごく深い歌詞でもあるんだね。曲の最初のところで大勢で声を重ねているでしょ? あそこもすごく印象的だった。

KOTOKO:はい、すごく力強いですよね!「Light My Fire」っていうシングル曲があるんですが、その曲でも大勢で叫ぶ声が入っていて、今、それがライヴでみんなで一緒に叫べる最高の場所になっているので、今回もそんなイメージで入れてみました。

──そこはKOTOKOちゃんのリクエスト?

KOTOKO:そうなんです。私の声よりも男の子の声を前面に出してもらって、力強さを強調したんです。民衆が拳を上げて突き進んでいく印象になったと思います。最後の方にも、みんなで一緒に歌ってほしい、ちょっと洋楽バンドっぽいイメージのブロック(前述の「Yes, 愛 is on the war…」の部分)もあるので、ライヴではぜひ一緒に盛り上がってほしいです。アニメのストーリーだけではなく、みんなで強い心を持って突進もう、という私の想いも強く現れている曲でもあるので、そんなところも受け取ってもらえると嬉しいです。

──ミュージックビデオは何処で撮ったの?

KOTOKO:ミュージックビデオは、アメリカのロサンゼルスから車で1時間くらい走ったところにあるドライレイクで撮ったんです。乾燥して湖の底が露出した場所で、地面が真っ白なんです。砂漠みたいな場所で、蜃気楼も見えました。建物も何もないから日陰がなくて、めちゃめちゃ暑かったんです。メンバーも真っ赤に日焼けしながら頑張ってくれました。それに、撮影した日がすごい強風で、オデコが全開になっちゃって(笑)。

──大変だったね(笑)。

KOTOKO:すっごい大変だったんですよ。でも、カッコ良く編集していただいたので、楽しんでもらえたらと思います。

──バンドとの共演でのミュージックビデオっていうのも珍しいよね。

KOTOKO:ですね。「Light My Fire」のときに1回あったけど、それくらいですからね。でも、やっぱりメンバーがいてくれるのは楽しいし心強いですね。この曲はバンドサウンド重視なので、こう言う曲こそバンドを背負っての映像が映えるなと思って、今回はバンドメンバーも一緒に撮影したんです。

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