【インタビュー】KNOCK OUT MONKEY、灼熱の2ヵ月連続シングルで「ありのままに鳴らす4人を」

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■理性というより、本能で作ったものをオリャー!と──w-shun
■「Wonderful Life」はソカ、「Greed」はグルーヴィなロックドラム──ナオミチ

──今回は2ヵ月連続リリースになりますが、このアイデアはいつ頃から?

w-shun:2014年の頭ぐらいですね。制作は、『INPUT ∝ OUTPUT』のプロモーション中に取りかかりました。まず、2ヶ月連続リリースということではなく、夏にシングルという漠然とした予定があっただけで。理性というより、本能で作ったものの中から何曲かいいものができたんですよ。その中で夏っぽいものを選んで、2ヶ月連続で切っちゃおうと。オリャー!という感じが前面に出たシングルです。

──オリャー、ですか?

w-shun:ヌワー! ギャー! ドンドン!みたいな。それぐらい本能的なものを作りたかった。

──頭でこねくり回した楽曲ではなく?

w-shun:アレンジもそんなに時間をかけてないですね。このままでいいんじゃない?みたいなノリで。だから、『INPUT ∝ OUTPUT』で得た経験値がでかいのかなと。

──聴いた印象も『INPUT ∝ OUTPUT』と違うなと。新しいフィールドに思いっきり踏み込んだ曲調ですね。

w-shun:メジャーだからどうこうというよりも、置きにいく曲は作りたくなくて。えっ?!と思われる曲を作るほうが自分たちの性に合ってる。メロディも自然発生的な感じがあるし、思いついたアイデアをぼんぼん放り込めた作品ですね。

──今回見せたかった自分たちの姿というと?

w-shun:振り切ってる感ですね。

ナオミチ:全員が同じ方向をバッと向けたと思うんですよ。メロディが爽快だから、爽快に突き抜けてやろうと。

w-shun:今回の中で特に「Wonderful Life」、「Greed」は振り切ってます。好き放題やってるし、夏は開放感のある季節だし、面白いときに理由はいらないよねって。そういう感じでいきたくて。

──お題があることで、バンド的には制作しやすかったですか?

w-shun:TUBEやサザンオールスターズじゃないけど、季節を想定して曲を作ったことがなかったですからね。

──みなさんが思う夏のイメージというのは?

w-shun:オリャー!って感じ。

──そればっかりじゃないですか(笑)。

ナオミチ:僕は海の家で聴いて踊れる雰囲気という、2曲ともダンサブルな曲調かなと。「Wonderful Life」はソカやラテン的なリズムから影響を受けて、「Greed」はグルーヴィなロックドラムが叩けました。

──ここまでハジけた曲調はあまりなかったんじゃないですか?

w-shun:『INPUT ∝ OUTPUT』を作ったからこそ、もっと爆発していこうと。楽しいときは楽しい、ムカツクときはムカツク、泣きたいときは泣きたい、それをバンドでやったときにスピーカーからバーッと広がるような感覚というか。それで各々が好き勝手にやってる。そのきっかけになる曲ですね。

──歌や演奏にもっと喜怒哀楽がストレートに出てもいいと?

w-shun:うん、もっと直接的な表現でもいいんじゃないかと。曲を作れば作るほど、自分の得意分野がわかってきますからね。いろんなジャンルを吸収しているんで、もっと大きく吐き出す必要があるんじゃないかなって。この2ヵ月連続シングルで裏切りたいし、またその後も大いに裏切り続けたい。KNOCK OUT MONKEYってこういうバンドですよってカテゴライズしにくいバンドにしたい。その思いはより強くなりました。

dEnkA:「Wonderful Life」はメロディが立っていたんで、ギターは余計なことをしないほうがいいなと。ワチャワチャし過ぎると、イメージが湧きにくいだろうし。個人的には踊れる曲だけど、曲調は感動的かなと思うんですよ。うまくできたと思います。

──起承転結のストーリー性がありますもんね。

dEnkA:そうですね。「Greed」は2~3年前からあった曲で、当時のリフを今の知識でやったら、どうなるんだろうって。サビも夏っぽく抜けるようにして、パワープレイ的なアレンジだけど、これはこれで面白いかなと。

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