【ライブレポート】RIP SLYME主催イベント<真夏のWOW>で豪華共演「ズルイのやってもいいですか?」

ツイート

RIP SLYME主催イベント<RIP SLYME presents “真夏のWOW”supported by SHOCK THE RADIO G-SHOCK>が2014年7月21日、新木場STUDIO COASTにて行われた。

◆<RIP SLYME presents “真夏のWOW”> 画像

梅雨明けが宣言される中、一足先に夏を楽しもうと約2,700人の観客が詰めかけた新木場STUDIO COASTは開演前から異様な熱気に包まれていた。また、会場外に設けられたグッズ売り場にも長蛇の列が。なかなか顔を揃えることがない組み合わせで行われるレアなイベントの始まりは、満員の観客たちによる盛り上がり感が半端ない。

イベントのトップを飾ったのはTEAM G-SHOCKだ。ダンス、マイクパフォーマンス、BMXによるバイクパフォーマンスが開演と同時に立て続けに行われ、<真夏のWOW>をさらに勢いづける。

2番手のAPOTHEKEは、「APOTHEKEの音楽は非常に中毒性が高いです。是非音楽と共にダンスしてください!」のアナウンスで登場。そのアナウンス通り、“中毒性の高い”「Macho Woman」ではサビの「マッチョ マッチョ」の繰り返しに合わせて、フロアもマッチョポーズのダンスで盛り上がっていた。「Paradise」ではダンサーに扮したRIP SLYMEのSUがステージに登場。それがSUだと分かるや否や、大歓声が会場を包みこむ。その熱気のまま披露された「King Warking」では、SUが腰をくねらせるセクシーなダンスでお客を煽りつつ、ラップでも参加、<真夏のWOW>でしか見られない特別なステージとなった。

「真夏のWOW! こっからガンガン盛り上がるけどいけるのか?!」と煽りながら登場したのは、3番手のOKAMOTO'Sだ。「SEXY BODY」「Let's Go!Hurry Up!」が立て続けに繰り出されるステージにフロアは大盛り上がり。「たっぷり楽しんで、俺たちと踊ろうぜ」というボーカルのオカモトショウの後には「Beek」でクールに決めた。また、「Beek」の曲中にはDuft Punkの「Get Lucky」をカバーし、ロックなフロアがダンスフロアに早変わりする場面も。「盛り上がれますか?」とのコール&レスポンスから披露された「Walk This Way」の曲中ではRIP SLYMEの人気曲「楽園ベイベー」がカバーされるという一幕もあり、これに観客は盛り上がれずにはいられない。ライブは「JOY JOY JOY」「青い天国」を一気にまくしたて、最後はオカモトショウが「ライブで1回もやってないけど、やってもいいかい?」と話すとRIP SLYMEのメンバーを招き入れた。そして演奏されたナンバーは、8月リリースのコラボレーションアルバムからRIP SLYMEとのコラボ楽曲「Wanna?」だ。アルバム発売前にOKAMOTO'SとRIP SLYMEの化学反応を一足早く体感した観客は、ステージ終了後も興奮が冷めやらないといった様子だった。

イベント中盤となる4番手はスチャダラパーの登場だ。「MORE FUN-KEN-WORD」「Under The Sun」を立て続けに披露し、熟練度の高いスキルと安定感で観客の注目を一気に集める。「ライツカメラアクション」のコール&レスポンスの勢いそのままに「GET UP AND DANCE」では観客との大合唱が。MCでは、「RIP SLYMEに育てられた、HIP HOP慣れしたお客様」と客席を評してご満悦な様子な彼らは、「RIPが若手だと思ってたら、今じゃ全然若手じゃないんだよね? それよりも若手じゃないスチャダラパーです」と会場の笑いを誘った。そして、久しぶりに作ったという「スチャダラメモ」「LET IT FLOW AGAIN」「CHECK THE WORD」をパフォーマンス。「LET IT FLOW AGAIN」を歌い終えると、アナと雪の女王の「Let it go」を口ずさんで、再び笑いを誘った。「次の曲は20年経っても色褪せない曲です」とのMCに続いて、「今夜はブギー・バック」のイントロが流れると観客は大盛り上がり。手を左右に振る光景が会場を一体化した。そのままの勢いで「ザ・ベスト」へ。最後は夏といえばということで、「サマージャム」をスペシャルバージョンで歌い上げて熱いステージを締めくくった。

5番手にはRHYMESTERが登場。「The Choice Is Yours」「付和 Ride On」を立て続けに披露し、息のあったジャンプと手拍子が会場をひとつにする。メンバーの自己紹介代わりに「ライムスターイズインザハウス」を歌い上げるとMCへ。「RIP SLYMEとの関係性を知らない人?」との問いかけには、思っていた以上の反応が。「ヤバイ、結構いるぞ!!」と笑いつつ、先輩と後輩であることを明かして、RIP SLYMEメンバーとのプライベートな話が客席を盛り上げる。公私ともに親交の深いRIP SLYMEのRYO-Zのリクエストで、「POP LIFE」を普段歌わない3番まで披露すれば、「真夏のWOWということで、夏といえばこの曲で盛り上がりましょう!」と「フラッシュバック、夏。」を懐かしい90年代のスペシャルバージョンでパフォーマンス。そこから「WACK WACK RHYTHM ISLAND」「肉体関係」といったアッパーチューンで一気にまくし立て、それに呼応するように観客も拳を高く上げて応える。最後に「これはRMYMESTERの曲だけど、出した時に周りはみんな自分の曲だと思ったらしいんですよ」と「ONCE AGAIN」が観客1人1人に語りかけるように歌いあげられると、フロアは王道のHIPHOPに酔いしれた。

このイベントのトリ前を飾ったのが、6番手となる真心ブラザーズだ。「突風」「高い空」といったナンバーの連発に、それまでのダンスフロアが一変してロックな雰囲気に包まれる。「今日の音楽は、どのグループのものも関係なく心に響きました。呼んでくれてありがとう。RIP SLYME最高!」との桜井(G)によるMCに続いて、96年発表のアルバムから「ふっきれてる」へ。間髪入れずに圧倒的なパフォーマンスで「マイ・リズム」を披露すると、「格好良くてすみません」とおどけてみせる場面にフロアが沸いた。その後、春先にリリースされた新曲「I'M SO GREAT!」をアッパーに奏で、「RIPが夏のフェスに呼んだってことは、あの曲やれってことだよね?」と「ENDLESS SUMMER NUDE」を熱演。誰もが知る名曲に観客全員が手を左右に振った光景が圧巻だ。続いて「空にまいあがれ」のイントロが流れると、そのミディアムテンポなメロディーに客席が身を委ねるように揺れた。「時間が余ってるので、どか~んやります!!」とのMCの後にいは、そのまま「どかんと一発~」の大合唱が沸き起こる。最後は「愛」をハードに歌い上げ、圧倒的な実力の高さを見せつけた。

そしてステージには本日のイベントの主催にしてメインアクトのRIP SLYMEが登場した。今か今かと待ちわびるファンの前に登場したメンバーは、トラックがアレンジされた最新バージョンの「楽園ベイベー」「Good Times」を立て続けに披露し、フロアを熱狂させる。

「せっかく拭いてもらった眼鏡がもう曇ってしまいましたよー! みなさん蒸れてますか?」とのRYO-ZのMCが、熱気に包まれたフロアをさらに煽る。また、先日40歳の誕生日を迎えたRYO-Zへ、フロアからハッピーバースデーの暖かい拍手が贈られると、「RIP SLYMEのライブは今まで雨が降ったことがない」と自慢しつつ、「万が一雨が降っても延期なんてさせないためにデカいスペースの屋内ですよ!」と語った。そして、「普段見ることが出来ないパフォーマンスを!」と真心ブラザーズからYO-KINGをゲストに迎え、「光る音」を披露。この日しか見られないスペシャルなステージに客席が熱狂した。「AH!YEAH!」「ジャングルフィーバー」に続いては、スチャダラパーを呼び込んで「レッツゴー7~8匹」を4年ぶりにパフォーマンス。先輩後輩の息のあったステージングが印象的な光景となった。

「ズルイのやってもいいですか?」とのMCに続いて、「SLY」のイントロが流れると客席が一気にダンスフロアと化す。新曲「いつまでも」ではファンに「どうですか?」と尋ねる場面もあり、もちろん客席からは「最高!」との声がこだまする。本編ラストは「熱帯夜」だ。同曲のイントロが流れると悲鳴にも似た歓声が上がり、この日一番のコール&レスポンスが沸き起こった。

興奮冷めやらぬアンコールは、懐かしい曲となかなか聞けないRemix仕様の「Super Shooter」「HOTTER THAN JULY」「JOINT」を披露。最後は、「本当に楽しかったです!! また来年も会いましょう!!!!!」と、ファンとの固い約束を交わして<真夏のWOW>が大盛況のうちに幕を閉じた。

◆RIP SLYME オフィシャルサイト
◆<RIP SLYME presents “真夏のWOW”>特設ページ
この記事をツイート

この記事の関連情報