T.M.Revolutionが8月6日、ニューシングル「突キ破レル-Time to SMASH!」をリリースする。この新作が衝撃的だ。T.M.Revolution単体名義としては2014年第一弾シングルにして、TVアニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャー」の主題歌にもなっている本作は、力強くたたみかけていくT.M.R.らしいアッパーチューンに仕上がった。もちろんそれ自体も超強力だ。しかし、冒頭に衝撃的と記したのは、初回生産限定盤収録のDVDに提示された音世界にある。このDVDは超絶歌唱×生音×超絶テクが繰り出すアバンギャルドでグルーヴィな同曲の生バンドアレンジを、あえて一発撮りで収録したもの。そこでは彼らにしか成し得ない唯一無二にして緊張感の高いサウンドが鳴り響く。心してこのT.M.R.の新境地に触れ、ぶっ飛んでシビレてほしい。

◆T.M.Revolutionコメント動画

■テレビとは全く違った発想で作れたらいいなって
■地味に新しいというよりは、僕の中では大きいことかな

──2014年2月にリリースされたSCANDALとのスプリットシングル「Count ZERO / Runners high」から約半年。まず、この間の動向から伺いたいと思うんですが。

西川:2月のシングルは『戦国BASARA』シリーズの企画盤という形でしたし、その前の「Preserved Roses」「革命デュアリズム」もT.M.Revolution単体の名義ではなかったので、そういう意味では今回、T.M.Revolutionとしてのシングルは久しぶりの印象かなと思うんですけど。この半年は……そうですね、CMの仕事もあったり、イベントもあったり。でも2014年は、もとより20周年に向けての準備のために、充電の1年にできたらなと思ってたんですよ。それもあって敢えてツアーも切らず、海外をはじめ、あっちに行ったりこっちに行ったり、あれもしようこれもしようって思ってたんです、当初は。

──それがいざ2014年のふたが開いたら……。

西川:思いのほか仕事が大変で、結局どこにも行けず(笑)。まぁ、忙しくさせてもらうのはありがたいことだなと思いつつ。そんな中でもサウンド面であったり、ものの作り方みたいなところでは、今までやっていそうでやってなかったことをこのタイミングで一回触ってみようかなというのがあって。そういうのをたくさん積み上げて選択肢を増やしていく中で、最終的に20周年に向けた本格的な準備に向かって行ければなっていう感覚はありましたね。

──10月に開催されることが発表となった初の台湾単独公演やインドネシアで開催される<AFA14-Anime Festival Asia Indonesia 2014>へ出演など、海外でのライブも活発化していますね。

西川:そう。それも今までやっていそうでやっていなかったことのひとつですね。

──今回のニューシングル「突キ破レル-Time to SMASH!」は、TVアニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」のオープニングテーマとにもなっていますけど、これを作ったのはいつ頃だったんですか?

西川:制作自体は2013年の秋くらいからかな。今回、日本製作によるマーベル初の男児向けテレビアニメーション・シリーズということで、海外のプロダクションが入っているので。いろんな面でタイムラグは大きかったんですけど、非常に良好な関係で物事を進めることができて、ありがたかったなと思います。それに、海外のスタッフにも“ぜひ!”というお話を頂けたことは光栄でしたね。

──実際、制作する時は、どんな意識で取り組まれたんですか?

西川:基本、これがCMでもドラマでも映画でもアニメでも、作り方は変わらないんです。とはいえ今回、作品のターゲットがすごい絞り込まれてたんですよ。ターゲットの中心が小学生くらいの、特に男の子っていう。そういう子ども達が観て楽しめるものにしたいっていう強い思い入れと方向性があって。だから、それを作品にどう組み入れていくか。そこらへんはかなり考えましたし、そこが一番難しかったですね。自分が子どもだった頃を思い出しても……あと僕には甥っ子とか姪っ子がいるんですけど、その年頃の子どもって自分のことをもう結構大人だと思ってるんですよね。だからあんまり子どもに向けてというよりは、膝を折りすぎないようにした方がいいのかなと。ただ、いわゆるテレビ・バージョンというか主題歌になっているバージョンは、ターゲットを強く意識して制作したので、今後、応援してくださるファンの皆さんに自分の楽曲としてライヴ等で届けていくものに関しては、テレビとは全く違った発想で作れたらいいなっていうのがありました。

──“全く違った発想で”というのは、DVD(初回生産限定盤に収録)にもなっているミュージックビデオのライヴアレンジのことですか?

西川:そう。リアレンジというか、こういう発想でのものづくりというのは、今までやってきた『UNDER:COVER』シリーズにも共通するものなんですけど、今回はセルフカバーじゃなくて新曲からそういうことをしてもいいんじゃないか?っていうスタンスでやったんです。だから、地味に新しいというよりは、僕の中では大きいことかなと思っています。

──いや、大きいですよ! 私はこのバージョンを聴いた時、ぶっ飛びましたから(笑)。あまりにもカッコ良くて。

西川:ありがとうございます。実は自分なりにいろいろ、ライヴのアレンジに関しても、模索してる部分があったんです。個人的にはバンド活動もしてて……と言っても、しばらくやってないですけど、自分の好きな音とT.M.R.っていうものとのバランスをどこらへんに持っていけばいいのかなっていうのをずっと考えてたんですよね。で、今、元気で面白いバンドもたくさん出てきてるじゃないですか。でもそういう子達と同じことをやって競ってもつまらないし、僕自身そこにあんまり興味もなかったし、もっと自分らしくて、かつ、そういう子達が絶対真似できないようなことって何かな?ってずーっと考えていて。

──それはいつ頃から?

西川:ちょうど10周年が終わった後くらいからですかね? そんな中で“これかな?”っていうのが最近なんとなく見えてきたんですよ。で、10周年のセルフカバーにも参加してくれた、今大人気のクリエーター、大島こうすけと“俺、こういうことをやりたいんだよね”っていうのをことあるごとに話してて。普通そういうことを話すと“それってこういうこと?”“いや、そうじゃなくて”みたいなことを繰り返しながら精度を高めていくことになるんですけど、大島くんは勘が良くて、僕が言ったことに対して“あぁ、これね”みたいな。彼とは歳も同じだし、今を捉えている感覚がすごく近くて、いろんなものがピタッと合った。それで、じゃあ2人でまず2曲やってみようって言ってアレンジしてもらったのが今回の2曲なんです。

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