結成10周年を迎えた7!!(セブンウップス)が8月13日、2ndアルバム『STARTLINE』をリリースする。自身の新たな出発点を刻み込むべく制作されたアルバムには、4人の第二章を高らかに告げる全11曲を収録した。サウンドは地元・沖縄の空を思わせるようにどこまでも突き抜け、言葉は新たな挑戦を迎える人たちへのエールとして深く響く。

◆『STARTLINE』全曲試聴Special Movie

“渋谷の女子高生が選ぶ、次に流行るアーティストランキング”にて第一位を獲得するなど、現在注目度赤丸急上昇中の7!!は全員沖縄在住、全員同級生、全員O型からなるキラキラPOPバンドだ。8月17日には初のホールワンマンとなる渋谷公会堂公演を控えるなど、その勢いは止まるところを知らない。「この道を選んできてよかった」と語る4人のロングトークをお届けしたい。

■あの頃は “絶対にデビューできる”って不思議と変な自信もあって
■それだけを頼りに辛い時期を乗り越えましたね

──2ndアルバム『STARTLINE』が完成しました! なぜ2枚目を“スタートライン”と名付けたのですか?

NANAE:7!!は2014年で結成10周年を迎えるんですが、途中には辛かったり苦しかったことも多かったんですね。でも、今はこの道を選んできてよかったと思えるし、辛いことを乗り越えて今に繋がってると思うので、私たちにとっては新たなスタートラインに立ったような気持ちなんです。

──アルバムを作る際に、結成10周年を意識した部分はありましたか?

KEITA:そうですね……たとえば、8thシングル「メロディ・メーカー」(『STARTLINE』収録)は1stアルバムの時に入れたかったけど、当時は16分のシャッフルを入れたアレンジは自分たちにはまだ難しくて、それをCDにして出すには至らなかった。10周年だからこそ、新しいチャレンジをふんだんに入れ込んだ作品にしたいと思っていたので、どんな曲を作るかってところからみんなで話し合って曲作りもしてきました。

MICHIRU:前作を超えるものというのはありましたね、曲も演奏も。だから、今、自分の持てる力を全て注ぎ込んだ作品になりました。けど、入れたかったけど入れてないものもまだまだありますよ~(笑)。

──ちなみに、この10年間で一番辛かったのはどの時期でしたか?

NANAE:高校を卒業して2~3年くらいですかね。卒業したらすぐにデビューして、テレビにも出れて……って夢見てたけど、実際はそううまくいかなくて。スタジオにこもって曲を作ってばかりの毎日で、ライブもたまにするくらいだったから、このままで本当に大丈夫なのかなって、不安になってました。

MICHIRU:うん。けど、同時にあの頃は不思議と変な自信もあって“俺たちは絶対にデビューできる”って思ってた。それだけを頼りにあの時期を乗り越えましたね。

──リードシングル「スタートライン」は片仮名で、アルバムタイトルの『STARTLINE』が英語表記なのはなぜですか?

MAIKO:えっと……それは……、カッコいいからです(一同苦笑)。それと、日本だけじゃなくいろんな国の人たちにも分かりやすいようにって意味もあるんですよ。

MICHIRU:へぇ~。

MAIKO:いや、今、知ったっておかしいでしょ。君、もしかして新入り(笑)? 最近は海外でライブする機会も増えてきたので、いろんな人に知ってもらえたらなって。

──シングル「スタートライン」はMICIHRUさんのストックで、TVアニメ『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』のテーマ曲に選ばれたそうですね?

MICHIRU:作ったのは2013年の夏頃だったと思います。ちょうどTVアニメ『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』として新たに始まったものだし、曲名と結びつきがよかったこともあって、気に入ってもらえたんだと思います。作り始めたとき、僕らの10年間を曲にしたいと思っていて。ランナーがスタートラインに立って準備したり、心を落ち着かせようとしているシーンをイメージして作ったんですが、それと僕らが歩んできた道と重ね合わせたり、聴いてくれる人がこれから歩むであろう未来を想像して書きましたね。

──NANAEさんは、この曲を歌うと気持ちが高ぶって涙腺が緩むと言ってましたね?

NANAE:2番のサビは特にきますね。悲しくて悔しくて諦めそうになったときもあるけど、それが今に繋がってるんだよという歌詞を歌う時は、その1フレーズの間に今までの10年間がブワーっと浮かんできて。

──感情の高まりも大切ですが、レコーディングでは冷静さも必要では?

NANAE:確かにそうですね。普段ならコントロールするかもしれないけど、この曲は特に抑えませんでした。だから、2番のサビはちょっとだけ荒々しい部分もあるんです。曲は爽やかなんですが、感情を隠さずに自分の中から自然に出てきたそういうところが逆に私は気に入っています。

──ミュージックビデオは7thシングル「この広い空の下で」(『STARTLINE』収録)から繋がっているそうですが?

MAIKO:そうなんです。「この広い空の下で」は女の子2人の友情が描かれていて、「スタートライン」は離れ離れの道を歩んだ2人が久しぶりに再会するという設定なんですね。お互いに会ってすぐに昔の空気感に戻るんですが、ふとした瞬間に相手の子の新しい生活や夢をかいま見ることがあって。楽しい時間を過ごしてるけど、もう昔とは違うんだって主人公の子が気付かされるんです。主人公の女の子は、少し落ち込んで相手の子に会いにきたんだけど、その子が頑張ってる姿を知って、自分も前を向こうって思えるって内容になってます。

──沖縄の風景もふんだんに織り込まれているし、みんなも楽しそうに踊るシーンもあって。

NANAE:はい(笑)。沖縄での撮影が続いたので、自然と日焼けしちゃいました(笑)。三線を弾いたり、カチャーシーを踊ったり、沖縄で撮影したミュージックビデオってすごくリラックスしてるなって思います。みんなの顔が自然体で生き生きしてるから、好きですね。

──カップリングにしてアルバム収録曲でもある「サンライト」は、高3の時に作った曲だそうですが、当時はスカのアレンジではなかったとか?

MICHIRU:当時はシンプルなギター、ベース、ドラムのアンサンブルで、ギターを重ねるでもなく。

KEITA:8ビートで3コードの曲でした。

──リアレンジした今回のバージョンでは裏打ちのビートなどに苦戦したそうですね?

MAIKO:えぇ(苦笑)。流れを途切れさせないことを一番心がけました。早いリズムで刻んでいたかと思えば、Aメロになるとズンタン、ズンタンって4分に変わったりする。レコーディングの段階で、まだ新しいアレンジが体に馴染んでなかったので、そうすると自分が今叩いてることで頭がいっぱいになっちゃうんです。そうすると次にがらっとリズムが変わると、そこについていけなくなるというか。だから、今じゃなくてその先を考えながら叩くことをすごく意識しましたね。体だけじゃなく、頭も使うレコーディングでした(笑)。

KEITA:Aメロの4分はやっぱり苦戦しましたね。

──もう克服できましたか?

KEITA:もちろん弾けますけど、自分がイメージするアプローチにはあとちょっとかなって。もっと後ろにいて、よりスカっぽい雰囲気を出したいんですが、MAIKOも言ったように裏打ちからいきなり2拍3連があって、そこから4分になるので、前に行きがちなんですよ。

MAIKO:テンション上がっちゃうんですよね(笑)。そうすると、次に来るAメロに対応できなくなるという(笑)。

MICHIRU:ははは。僕はAメロ、Bメロ、サビと流れる中でリズムがよれないように弾くことを心がけました。ギターソロあけのBメロはほぼダウンピッキングで弾くので、そこは手がつりそうになるのを歯を食いしばりながら弾いてます(笑)。

──スカを歌うのは気分が良かったのでは?

NANAE:楽しかったですね。キーがとても高い曲なので、苦しい声で歌いがちなんですが、聴いてる人に“高音が爽やか”って思ってもらえるような歌唱を心がけました。昔はそれができなかったけど、今は歌えるようになってちょっと大人になったなって思いましたね(笑)。

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