【インタビュー】DOLL$BOXX「自分達がお婆ちゃんになったときに、こんなカッコいいガールズバンドがいたと伝えられる作品を作れた」

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Gacharic SpinとLIGHT BRINGERのFuki(vo)のコラボレーションにより生まれたDOLL$BOXX。彼女達のPV集『ドールズ・コレクション』が、8月27日にリリースされる。全9曲のPVに加えてツアー・ドキュメントとライブ映像もパッケージした同作は彼女達の魅力を十分に味わえると同時に、DOLL$BOXXの入口として最適のアイテムといえる。充実した映像作品を完成させたDOLL$BOXXのインタビューをお届けしよう。

◆DOLL$BOXX~拡大画像~

■他のバンドが絶対にやりたがらないことをやろうということになって(笑)
■1曲ごとにシチェエーションを変えて撮っていったからすごく大変でした


 ▲『ドールズ・コレクション』初回盤
 ▲『ドールズ・コレクション』通常盤
 ▲Fuki
 ▲はな
 ▲F チョッパー KOGA
 ▲TOMO-ZO
 ▲オレオレオナ
――DOLL$BOXXのPV集『ドールズ・コレクション』がリリースされます。

Fuki:『ドールズ・コレクション』は、DOLL$BOXXの1stアルバム『DOLLS APARTMENT』に入っているカバー曲以外の全曲のPVを収録した作品です。DOLL$BOXXとしてアルバムを1枚出したんですが、それだけだと面白くないので、他のバンドが絶対にやっていない、もしくはやりたがらないことをやろうということになって(笑)。それで、『DOLLS APARTMENT』の全曲のPVを撮って、毎週1曲ずつネットで公開していくことにしたんです。そうすれば注目してもらえるし、楽しんでもらえるし…ということで。でも、やってみたら超大変だったという(笑)。

TOMO-ZO:大変だった(笑)。毎週撮影することになったから。

はな:しかも最初のほうは、レコーディングしながら撮っていたんだよね?

一同:そうそう(笑)。

F チョッパー KOGA:シンプルな演奏シーンのPVとかじゃなくて、1曲ごとにシチェエーションを変えて撮っていったこともあって大変でした。でも、そうやって自分達のいろんな面を出していったので、PVを撮ってるときから、いつか全部を纏めて作品にしたいね…という話をしていたんです。それが、今回実現しました。

Fuki:ただ、どの曲もネットとかで、無料で見られるといえば見られるんですよね。なので、一つの作品として纏めるにあたり、特典映像をつけることにしました。すごく見応えのある内容になっていて、楽しんでもらえると思います。

――内容的にも、ボリューム的にも不満を感じさせない仕上がりになっています。まずは、PVの話からいきましょう。今話が出たように、『ドールズ・コレクション』に収録されているPVは1曲ごとにテイストが違っていることがポイントです。

Fuki:今回のPVは、全部同じ監督が作っているんですけど、そう思わせないくらいバリエーション豊かになっていて。けっこう監督に無理を強いたよね?(笑)

一同:うん(笑)。

F チョッパー KOGA:PVを撮る場所の案とか、衣裳の案とかをかなりメンバーから出したんです。監督は、私達のそういう想いも汲んで1曲1曲作ってくれました。

――時間がない中なのに妥協せずに取り組んだんですね。どの曲も楽しめますが、それぞれ特に気に入っているPVをあげるとしたら?

TOMO-ZO:私は、「Take My Chance」です。この曲は、なんとメンバー全員がアイドルに扮しているという(笑)。かなりレアな格好をして登場するんですけど、曲が始まるとパワフルなロックで、お客さんが驚愕するというPVです。

――この曲のアイドルっぽい衣裳は、かなりな衝撃でした。皆さん、普段はああいう服装をすることはないでしょう?

TOMO-ZO:私は、あります(笑)。私は、Gacharic Spinのアイドル担当なので。あまり違和感ないねと、みんなに言われました。はなは一番正反対のキャラなので、大変だったと思いますよ。

Fuki:はなが人前でスカートを穿いたことが、証拠として形に残ったという(笑)。初めてでしょう、スカート?

はな:そうだね。Gacharic Spinに入ってからは、初めてかもしれない。なので、自分的にも衝撃でしたけど、それ以上に見る人が大丈夫か心配です。具合が悪くならないといいなと思って(笑)。

一同:そんなことないよ。

TOMO-ZO:はなは、意外にかわいいという(笑)。意外に声も一番かわいいし。

はな:意外に?

一同:アハハ(笑)。

TOMO-ZO:「Take My Chance」は、アイドルの格好だけじゃなくて黒い衣裳のシーンも出てくるから、そういうギャップも出せて良かったなと思います。

Fuki:衣裳といえば、今回のPVの衣裳は、全部自分達で用意したんです。「Take My Chance」のアイドル風の服も、私が着ているのは自前。TOMO-ZOが着ているハート形のかわいいエプロンとかも私が貸したし(笑)。

――えっ、そうなんですか? ……ビックリしました。「ロールプレイング・ライフ」で着ている民族衣装のような服も、自分達で用意されたのでしょうか?

Fuki:あれも自分達で買ったり、もとから持ってるヤツとかです。私、ああいう民族系の服が好きだった時期があって…。

一同:ええー、そうなの!? すごく意外。

Fuki:だから、大量に持ってきたの(笑)。

一同:そうなんだ。どこかで借りてきたんだと思ってた。

F チョッパー KOGA:Fukiは奥が深いなぁ…。私が一番好きなのは、「Loud Twin Stars」です。ライブのPVになっていて、すごくカッコいい。曲自体も私の中で一番好きなんですよね。Fukiとはなのツイン・ボーカルをフィーチュアしていて、それをライブ・バージョンのPVで形に残せたのがすごく嬉しいです。映像に、お客さんが映り込んでいるのも嬉しいし。「Loud Twin Stars」は、ぜひ見て欲しい。

オレオレオナ:私が特に気に入っているのは、みんなでKISS風のメイクをしている「KARAKURI TOWN」。楽曲が今回の中でも一番ハードな感じで好きなのと、すごく個人的な話になってしまいますけど、私はおでこを出すと顔のバランスの悪さがすごく目立つんですね(笑)。

一同:アハハ!!(爆笑)

TOMO-ZO:それは、おでこを出さなくても……。

オレオレオナ:いや、そうなんだけど、一層際立つのよ(笑)。私はGacharic Spinではオバカな感じですけど、DOLL$BOXXではカッコよくレディな感じを出していこうかなと思って。それで、前髪も伸ばして、大人な感じにしたんです。最初はおでこを出すのはどうかなと思っていたけど、「KARAKURI TOWN」のPVのときは、もうオールバックみたいにして、おでこを“ピカーン!”と出して。自分のコンプレックスを克服することに挑戦したので、印象が強いです。ちょっと曲とは関係ないですけど(笑)。

はな:全然、関係ないよ(笑)。

TOMO-ZO:なんか。カッコよさ気なことを言ってるけど、どうでもいいし(笑)。

はな:却下! オレオの発言、使わなくていいです(笑)。

Fuki:それに、「KARAKURI TOWN」は、派手なメイクをしているから……。

オレオレオナ:メイクでゴマカせてるよって言いたい?

Fuki:そう! メイクするから思い切れたんじゃないかという(笑)。

TOMO-ZO:しかも、結局前髪切ったじゃん。後悔したの?

オレオレオナ:えっ? いや……うん……ええと……。

――あ、あのぉ…。「KARAKURI TOWN」のメイクも自分達で考えたのでしょうか?

Fuki:メイクはですね、この曲はHYPER COREという洋服のブランドさんに衣裳をお借りして、撮影もHYPER COREさんのお店でしたんです。そこのスタッフさんが、顔に面白いメイクをしてあげるよといって描いてくれました。あのメイクは5人が並ぶと、ちゃんと“DOLL$BOXX”になっているんですよ。そこもチェックして欲しいです。

はな:今回のPVでは、本当にいろんなことをしたね。私の中で印象が強いのは、「ロールプレイング・ライフ」です。このPVを撮った日は、ものすごく寒くて。本当に死ぬんじゃないかと思うくらい寒くてツラかった。しかも、寒いうえに、あの頃は本当にハード・スケジュールで眠くて。砂丘を歩くシーンがあるんですけど、歩きながら寝るということを初めて経験しました(笑)。でも、死ぬような思いをして撮って出来あがったPVがすごく綺麗だったので、ツラい思いをした甲斐があったなと思いました。

F チョッパー KOGA:「KARAKURI TOWN」を撮ったときも寒かったよね。撮ったのが真夜中だったし、雪が残っていたから。

TOMO-ZO:「Take My Chance」も寒かった。

Fuki:いや、どの撮影も寒かったよ。撮ったのが全部12月とか1月だったから。「KARAKURI TOWN」は、お店が閉まった後、夜中から撮影したんだよね。

はな:寒いから吐く息が白いんだけど、それが出ないように、歌うときに息を出さないでくださいと言われて。歌うシーンは、口を開けて息を吸うんです。それで、息を吐きたいときは、ちょっと横を向いて“ふぅー”みたいな(笑)。

Fuki:“息NG”とか、あったよね(笑)。私が一番気に入っているのは、「Monopoly」です。曲もPVも両方一番好きです。これは、PUTUMAYOというブランドさんに洋服をお借りしてて。撮影した場所がダーツとかビリヤードが置いてあるバーで、すごくオシャレな雰囲気なんです。それに、お借りした衣裳が、それぞれすごく似合ってて。一番似合っているのがTOMO-ZOだと思うんですよ。頭に大きいリボンとかをつけてて、すごく雰囲気に合ってて。自分が着たのも気に入っているし。あと、この曲で私は髪が巻き髪になっているんですが、あれも全部自分でしたんです。今回のPVは自分達で衣裳を選んだり、いろんな髪型にしたりできたのが、すごく楽しかった。

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