【インタビュー】GRANRODEO、結成以来初のコンセプチュアルなアルバムをリリース

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■歌詞のテーマは夢と現実の境界線(KISHOW)

 ▲『カルマとラビリンス』初回限定盤
 ▲『カルマとラビリンス』通常盤
──ダイナミックなハードロックもR&Rも青春感のある曲も収録されていてヴァリエーション豊かなアルバムでもありますけれど、歌詞の面で念頭に置いていたことは?

KISHOW:今回のアルバムには新曲が5曲収録されているんですが、曲も天才e-ZUKAの新たな境地が炸裂っていう感じだったし、自分も『カルマとラビリンス』っていうタイトルを考えて大風呂敷広げちゃってるから、新たな試みをしています。“夢と現実の境界線”っていう明確なテーマがあったので、書きやすかった。コンセプトアルバムじゃないけど、わりと統一感のある作品になったかなって。抽象的で思わせぶりな歌詞もあれば「ボルケーノ」や「Pink Phantom」みたいな現実的でちょっと下世話な詞の曲もありますけど。

──でも、そこもタイトルの“業と迷宮”とリンクするというか、人間味というところで繋がってるのかなと。

KISHOW:そうなんですよね。“カルマ”が人間が背負う業なら、ラビリンスは“夢うつつ”みたいな感じなので、カルマとラビリンス=現実と夢っていう捉え方もできるし、そういうふうに解釈していただけたら非常にありがたい。前作『CRACK STAR FLASH』がギンギラに飾り立てたアルバムで、いい悪いということじゃなく統一感はなかったんですが、今回はおさまるところにおさまりました。ちゃんと1曲1曲が主張しているしね。

──これまでのGRANRODEOが積み上げた歴史があるわけじゃないですか?

KISHOW:確かに積み重ねてきた経験は反映されているかもしれないですね。9年やってきて、100曲近く2人で作ってきているので、長年のカンみたいなものが働いたというか。

e-ZUKA:あと、僕らは2人でGRANRODEOですけど、プロデューサーやスタッフを含め、チームでアイディアを出し合って制作していくので、今回もアルバムに対して新曲を10曲ぐらい作ったんですよ。そこから選曲してもらって、この曲は当確みたいな感じで(笑)。

KISHOW:△もついてたよね(笑)。

e-ZUKA:保留とかね(笑)。「せっかく作ったのに」って(笑)。でも、自分たちだけで判断して新曲を詰めこみすぎたら、このバランスにはなっていないと思うんです。

──GRANRODEOの中で最もコンセプトアルバムに近い立ち位置なんでしょうか?

KISHOW:やっぱり、1曲目、2曲目、13曲目の存在感が強いから、そうなりました。

──衝動性と構築とか、いろんな意味でバランスが刺激的です。アルバムをひっさげたツアーも楽しみですね。

KISHOW:2015年の2月から始まるので、ちょっと間隔が開くんですが、正月は休めるなって(笑)。今までなんだかんだで年をまたいでツアーをやっていたり、2014年も年が明けてすぐにさいたまスーパーアリーナでのライヴでしたからね。2015年のツアーに関しては『カルマとラビリンス』がかなりコンセプチュアルなアルバムなので、ちゃんと演出を考えたほうが曲が映えるんだろうなって。楽しみですね。

──舞台っぽい演出で見せてくれるのかな、とか曲を聴いていると想像が広がりますね。

e-ZUKA:そうですね。会場の大きさがバラバラなので、そこをどう見せていくかですよね。

KISHOW:これまで、さいたまスーパーアリーナや大阪城ホールは単発のライヴでしかやったことがないので、こういう大きい会場がツアーの中に組み込まれてるのがスゴイところだと思います。さいたまスーパーアリーナなんて2デイズだし。

■驕ることなく、長く活動していきたい(KISHOW)

──そうですね。ライヴといえばは氣志團やMUCC、FLOWなど、いろんなアーティストと共演していますよね。9年目のGRANRODEOはどんなモードなんでしょうか?

KISHOW:今はどこにでも行きますっていう感じだし、いろんなところに呼んでもらいたいです。<氣志團万博>は和田アキ子さん、森高千里さん、LIP SLYME、黒夢、VAMPSと出演者が多彩で、そういうところに呼んでもらえたりとか、MUCCみたいな硬派なバンドと対バンしたりとか、徐々に徐々にGRANRODEOが浸透してるのかなって。いっきに大ブレイクとかイヤなんですよね。(e-ZUKAに)ですよね?(笑)。

e-ZUKA:でも、もう10年だからな。

──というか、もうブレイクしてる印象はあるんですけど。

e-ZUKA:それが不思議なんですよね。GRANRODEOって知ってました?

──もちろんです。

e-ZUKA:そういう実感がないんですよね。アニメファンは谷山紀章(KISHOW)は知ってるけど、GRANRODEOは知らないっていう人も多いだろうし、アニメファンに限らず知らなかった人がライヴに来て、CDを買ってくれて、またライヴに足を運んでくれるためにも、どれだけ楽しめる良いライヴをするかっていう気持ちでやってきているので、今の状況が自分のことじゃないみたいな感覚があります。

KISHOW:僕もそうですね。大きい会場がソールドアウトすると「スゴイな」ってちょっとビックリします。

──KISHOWさんはいきなり売れるのはイヤだということですが、GRANRODEOとしての夢は?

KISHOW:みんな健康で変わらず、長く活動していきたいです。ゴールがどうとかじゃなくて、まだ見てない景色がたくさんあるんだろうから、みんなと見たいし、これからも“GRANRODEOって何なの?”って不思議がられていきたいですよね。決して奢ることなく。

e-ZUKA:ホントにGRANRODEOがライフワークになっちゃったので長く続けたいですね。

──結成20周年、30周年を迎えるまで?

e-ZUKA:ですね。あと、今、KISHOWの声がめちゃくちゃ出ていて、結成以来、ボーカリストとしていちばん良い状態なんです。だから、ぜひライヴに来てほしいです。

取材・文●山本弘子
ライヴ写真●Takashi Hirano


『カルマとラビリンス』
2014年9月24日発売
【初回限定盤】 LACA-35430/税抜価格\3,500
【通常盤】LACA-15430/税抜価格\3,000
(CD)
1.Blue Pandora Box
2.silence
3.変幻自在のマジカルスター(TVアニメ『黒子のバスケ』第2期新OP主題歌)
4.ボルケーノ
5.DARK SHAME(TVアニメ『コード:ブレイカー』OP主題歌)
6.baby bad boy(PS3(R)用ゲームソフト『スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE』OP主題歌)
7.The Other self(TVアニメ『黒子のバスケ』第2期OP主題歌)
8.桜色第2ボタン
9.偏愛の輪舞曲(TVアニメ『カーニヴァル』OP主題歌)
10.絶頂ポイズン
11.Pink Phantom
12.wonder color
13.DAWN GATE
(DVD)初回限定盤のみ
01. カルマとラビリンス (Music Clip)
GRANRODEO LIVE TOUR 2014 MAGICAL RODEO TOUR @Zepp Tokyo
2014.6.28 (土) 男子限定ライブ
02. OPENING
03. 欲望∞
04. メリーゴーランド
05. NO PLACE LIKE A STAGE
2014.6.29 (日) 女子限定ライブ
06. OPENING
07. SUPERNOVA
08. Y・W・F
09. メズマライズ

「GRANRODEO LIVE 2014 G9 ROCK☆SHOW」 BD/DVD
【BD (3枚組)】LABX-8081~8083 / 11,800円 (税抜)
【DVD (3枚組)】LABM-7156~7158 / 9,800円 (税抜)
2014.10.22 on sale

<GRANRODEO LIVE TOUR 2015>
2/7 (土) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
2/8 (日) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
2/15 (日) 大阪・大阪城ホール
3/8 (日) 北海道・Zepp Sapporo
3/15 (日) 福岡・福岡サンパレス
3/21 (土) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
3/22 (日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
3/29 (日) 宮城・仙台・イズミティ21 大ホール
4/3 (金) 香川・サンポートホール高松 大ホール
4/5 (日) 岡山・倉敷市芸文館

<ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA supported by スカパー!>
11月22日(土) 横浜アリーナ
http://musix.animax.co.jp/
■出演アーティスト(50音順)
内田真礼、GARNiDELiA、川田まみ、GRANRODEO、KOTOKO、May'n、and more
[問]ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999

GRANRODEO初のオリジナルアニメ登場! その名も『ぐらP&ろで夫』10月より再スタートするBSフジ「ロデオ倶楽部~season II」にてオンエア決定。ランティスYouTubeアカウントでも配信予定。ぐらP&ろで夫オフィシャルサイト : http://www.granrodeo.net/grap_rodeo/

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