【ライブレポート】Suzu、20歳のバースデーライブで新たな決意「目標がたくさんある」&念願オリオンビールで乾杯

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Suzuが、自身の誕生日である9月9日に、20歳の生誕を記念したワンマンライブ<Suzu 20th Birthday LIVE>を渋谷eggmanにて開催した。

◆<Suzu 20th Birthday LIVE> 画像

SEの音楽に合わせ、オーディエンスの手拍子に迎えながらSuzuが登場。「皆さん、盛り上がっていこうね!」と元気いっぱいの声をあげると、それに負けじとオーディエンスから歓声が沸き上がった。そしてライブは「うそつき」、「you can do it!」からスタートした。この日、白のトップスに花がらのスカートを履いたSuzuは、いつもよりも少し大人っぽさを感じさせるスタイルで、伸びやかに歌声を響かせる。初っ端から会場をしっかり温めた後は、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)の「We Are Never Ever Getting Back Together」のカバーを披露。Suzuの武器でもある巧みな英語発音の聴き心地が良く、オーディエンスも開放感いっぱいに体を揺らした。

「今日はSuzuの20歳のバースデーライブに来ていただき、ありがとうございます。昨日まで19歳で今日は20歳。ちょうど20歳になった日にライブが出来ているんですけど、皆さんのおかげです。最後まで楽しんでくれたらうれしいです!」

その後は「光の方へ」、「もう会えないの?」というバラードナンバーを立て続けに披露する。ハスキーで温かみのある歌声は楽曲の持つ切なさをより深くさせる。エモーショナルなSuzuのアコギとバックバンドの演奏が強力に響く。8月20日にリリースされたシングル曲「LOVE TO YOU -by CUPS-」では、もちろんお馴染みのCUPSを軽快に見せ、オーディエンスを釘付けにした。

MCでは、「ここからは弾き語りをしようと思うんですけど、眠くならないですか? 眠くならんでよ!(笑)」としながら、恋愛の話しへ。「皆さん恋してますか? Suzuは好きな人の前で転んで鼻血を出したことがあるんですけど、そんな恥をかいたことある人いる?」と、天真爛漫に呼びかける。“そんなヤツいないよ!(笑)”とツッコミを入れたい様子の会場からは爆笑が起こったが、さらにまだ、恋愛の話しを続けようとするSuzuは唐突に、「じゃあ……皆さん、遠距離恋愛はした方がいいですよ。心が強くなると思う。離れていても、お互いが想い合っていれば絶対に大丈夫……って私、何の話ししてんの?」と今度は自らツッコミむと、やはり会場は爆笑の渦へ。そんな前置きの後は、Suzuが、親友の男女の恋愛を歌った「キミとボク」を弾き語りで披露した。ちょっぴり天然でハチャメチャなMCから、真っ直ぐでウォーミーなラブソングを届ける。どちらもSuzuの自然体だが、そんなギャップがとても愛らしく、素敵だ。

曲終わりで再び楽曲についてMCを始めたSuzuだったが話の収集がつかない様子で、「……ダメだよね。Suzu、スタッフさんに話を途中で止めたらダメ!って言われたの。20歳だからね!やっぱり“You Chan Do It”。最後まで話しを通すことが大事だよね。……で、何の話ししてた?」と問いかける。するとオーディエンスはますます温かい表情で、大きな笑いを見せた。おそらくだが、Suzuのキャラを知るファンは“20歳になっても、いくつになっても、そのままでいいよ”と思っている。そんな様子だった。

映画『放課後ロスト』の主題歌となった「おかえり」、そして「別れみち」と畳みかけた後はアッパーチューンの「アクアマリン」「Summer Queen」と会場の盛り上げをピークに持って行き、ラストにデビュー曲「Step by Step」を披露。オーディエンスの手拍子と併せて、和やかなムードのなか本編が終了した。

アンコールでは、Suzuのギターの先生でもある古川ヒロシ氏を迎えれ、本編で披露した「うそつき」と、レイディ・アンテベラムの「アメリカン・ハニー」のカバーを弾き語りで披露。「今日はありがとうね!アンコールも!」と曲中で笑顔で呼びかけるなど、リラックスした様子で演奏するシーンが印象的だった。

再びバンドメンバーを迎え入れ「Wake up」へと突入しようとしたのだが、ドラムのカウントが入ったものの演奏がストップする。少し“あれ?”という顔をしたSuzuは、「こんなこともあるさ!(笑)」と、咄嗟にミスをカバーしようとするが、これはスタッフからのSuzuへのサプライズだった。そのまま、バンドメンバーから「HAPPY BIRTHDAY TO YOU」が演奏されると、オーディエンスからも大合唱が起こる。「あれ?間違いじゃなかったの?」とびっくりするSuzuに、さらにケーキが運び込まれた。「「Wake up」じゃないの?」と言いながらも目をキラキラさせながら喜びを見せたSuzuは、「香里奈先輩になれますように!」とモデルの香里奈のように美しくなれるようにと願いを込め(笑)、勢いよくロウソクの火を消した。

仕切り直して再び「Wake up」を演奏した後は、最後に「今日は本当にありがとうございます」と感謝を述べ、ラストナンバーの「未来地図」について話す。

「20歳は大人の仲間入りだし、日本語がヘンだがら直さないといけないし、英語の歌を謡を歌っているくせに英語がしゃべられないという悔しい思いがある。目標がたくさんあるんですけど、これからも頑張っていくので、応援よろしくお願いします!」

そんなユーモアたっぷりのMCだったが、次第に真剣な表情を見せ話しを続ける。

「Suzuは高校2年生からシンガーソングライターになりたいと思っていたんですけど、最初は自分の声が嫌いだったし、日本語もヘタだから、“人の心に響かないよ、やめたほうがいいよ”って人に言われたりもしました。そんなこともあって、挫折をしながらも、皆さんのおかげでここまで来れました。本当にありがとうございます。この曲は、挫折していた当時の自分に向けた応援ソングとして書きました。そしてこれからの未来で、また挫折したときがあったらこの曲を聴いて頑張れたらいいなと思う曲でもあります。そして、夢に向かって頑張っている人にも、諦めないように頑張れるように聴いてほしいという想いも込めています。小さな夢でも大きな夢でも、自分の夢を頑張って追い続けてください」

そんな言葉どおり、「未来地図」にはを葛藤と孤独も描かれながら、未来をきらびやかに切り開くようなメッセージが溢れている。それをSuzuは、20歳のスタートを切ったこの日、次の新たな道程への決意として力強く歌いあげた。

メジャーデビュー以降、初対面の人には決まって「19歳、沖縄県出身のシンガーソングライターSuzuです!」と懐っこい表情で元気いっぱいに挨拶してきたSuzuは、20 歳になってどんな挨拶をしていくのだろう……。変わらぬ爛漫さで周りを笑顔にさせるSuzuでいてほしい(笑)と思いながら、どんどん進化を遂げる楽曲、パフォーマンスに今後も大いに期待したい。

なお、ライブ終了後は、観客を混じえてライブ&20歳のお祝いの大打ち上げ会が同会場にて開催された。この打ち上げ会では、スクリーンに映し出されたSuzuの幼少時代の写真をみんなで見て楽しみながら、オリオンビールで乾杯。これまで、ビールで乾杯をしている大人たちを羨ましく見ていたというSuzu。初めてのお酒の味は「ちょっと苦かったー!」とのことだった。

Text by BARKS編集部


<サスケ10周年記念ライブハウスツアー“青いライブツアー”>
※オープニングアクト:Suzu
2014年4月に再結成したサスケが、10周年記念ライブハウスツアー“青いライブツアー”を開催。
対バンオープニングアクトにSuzuを迎える東名阪のライブツアー。
9月21日(日) 愛知 名古屋ell.FITS ALL
OPEN:16:30 START:17:00
9月22日(月) 大阪 梅田Shangri-La
OPEN:18:00 START:18:30
9月25日(木) 東京 TSUTAYA O-West
OPEN:18:00 START:18:30

◆Suzu オフィシャルサイト
◆Suzu レーベルサイト
◆Suzu CUPSスペシャルサイト
◆Suzu オフィシャルTwitter
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