さんさんと輝く太陽の恵みを受け、自然のエネルギーだけで音楽を鳴らし続けた2日間。世代やジャンルを越え、総勢50組のアーティストが“ありったけの愛”を込めて最高の音楽を鳴らし、2日間合計15,000人のオーディエンスがそれを受け取った。DJを含めればステージアクト数は75以上、ワークショップなど様々なアクティヴィティを加えると数えきれないエンターテインメントに溢れた本イベントの最後を締めくくるのは、オーガイナイザーである佐藤タイジ率いるシアターブルックだ。

◆シアターブルック 拡大画像

“WE AS ONE”の文字がスクリーンに映されると、シアターブルックのステージの始まりを告げる美しく儚げなSEが流れた。1曲目は「ありったけの愛」だ。佐藤タイジ(Vo&G)のソウルフルな歌声から、エマーソン北村(Key)、沼澤尚(Dr)、中條卓(B)の4人が生み出す濃厚なグルーヴが会場に響き渡る。“ソーラーの力だけで出来るロックフェス、素晴らしいじゃないか。美しいじゃないか”、“オレもこんなにも気持ち良いのは初めてです”。2日間で感じた思いを歌に乗せていく。まばゆい青の照明がフィールドを照らすなか、次曲「ドレッドライダー」へ。重厚なサウンドはサイケデリックに色を変え、聴く者をどっぷりとバンドの世界へ引き込んでいった。沼澤が叩きだすヘヴィなリズムが体にぶつかってくるのも実に快感だ。

「最高です!」──佐藤タイジ

この言葉を何度も何度も繰り返し、有り余るほどの充実感を伝えて3曲目の「生理的最高」へ。ファンキーなグルーヴが延々とループし続ける。理屈なんて必要ない、ただひたすらに人間を本能的に踊らせていく。

ステージ中盤では「シアターブルックからの手紙を読みます」と、佐藤タイジがイベントにかける思いを手紙にして読み上げた。このイベントに参加してくれたオーディエンスが未来への可能性の目撃者であること。遠い場所からノイズを含んで届けられる電気ではなく、ネガティブな要素が一切ない産地直送の電気が生み出す音楽は限りなく”えぇ音”であること。そして、不透明な時代に反抗しよう、理想と理性、夢と希望が足りていない今、“音楽で世界は変わる”ことを実証しよう、と熱く気持ちを伝える。

想いのこもったMCの後に披露された「そこにある受話器」では、ただただ壮大な楽曲にオーディエンスが聴き入る。「悲しみは河の中に」では、すさまじい圧を持ったサウンドに身も心も震わされた。佐藤タイジが奏でるギターのメロディはフィールドを大きく包み込んでいく。多様なルーツミュージックがメンバーそれぞれの持つフィルターを通して、極上のサウンドへと生まれ変わる。6曲目の「まばたき」では、太く包容力ある歌声がまるで大きな手で背中を押してくれるように心強く、大きな愛をかたどったサウンドに思わず涙が出てしまった。

「超気持ちいぃ~。超楽しい~」。そう何度も叫んでは太陽のような満面の笑みを見せる佐藤タイジ。「もっと気持ちよくなるで~」とステージにゲストを呼び込み、高野哲(本フェス出演ステージ数、なんと6本)、堂珍嘉邦、Leyonaとともに、「もう一度世界を変えるのさ」を披露した。想いの込められたメッセージを大切に、美しい歌声をもってオーディエンスに届けていく。そこへステージ左右から、この日出演したアーティストたちが次々に登場した。

うじきつよし、SCOOBIE DO、ACIDMAN、武藤昭平、Dachamboらが佐藤タイジを、シアターブルックを、そしてこの日集まったオーディンエンスを讃えながらともに歌い上げ、全7曲のステージが終了した。“ありったけの愛”がこもったオーディエンスからの拍手が鳴り止み、ソーラーパワーで作られたステージの光が落とされると、空には一面美しい星空が輝いていた。

最強の晴れ男、佐藤タイジのパワーを持って、両日ともに見事な快晴で幕を閉じた<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>。「来年もやるぞ──!!」。この約束はまた必ず、この中津川の地で叶うはずだ。

取材・文◎黒田奈保子 写真◎岡村直昭 三浦麻旅子 平野大輔


■シアターブルック@REVOLUTION STAGE SETLIST
1.ありったけの愛
2.ドレッドライダー
3.生理的最高
4.そこにある受話器
5.悲しみは河の中に
6.まばたき
7.もう一度世界を変えるのさ

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