L'Arc~en~Cielのtetsuya、ペインターとのコラボベース第二弾はアート

ツイート

L’Arc~en~Cielのベーシストでありリーダーのtetsuyaが最新ベースをリリースする。このベースは2013年秋に発表したESP製Bardic TricolourとBardic Union Jackのニューバージョンとなるもの。アートとしての側面がよりクローズアップされた最新型Bardicの誕生だ。

◆tetsuya 拡大画像

■tetsuya×kurryのコラボレーション第二弾は
■国立競技場公演で初披露されたあのモデル

ESP Bardic GOOD VIBESがステージ初披露されたのは2014年3月21日および22日に東京 国立競技場にて開催された<L’Arc~en~Ciel LIVE 2014 at 国立競技場>でのこと。プロジェクションマッピングによる世界最大規模の華麗な映像も記憶に新しいが、その直後にサブステージで演奏された「the Fourth Avenue Café」では、躍動的なベースフレーズが満天の星空に眩い輝きを放った。その美しく粒立ちの良いサウンドを生み出していたのが、ESP Bardic GOOD VIBESだ。

ESP Bardic GOOD VIBESはESP製tetsuyaオリジナルベースBardicをキャンバスに、気鋭のペインターkurryがグラフィックを手掛けたBardic TricolourとBardic Union Jackをより進化させたモデルだといえる。製作は2013年8月よりスタートした。kurryの作品“Good Vibes The Queen”をそのままBardicにペイントしたいというtetsuyaの要望をkurryが快諾。当初は“Good Vibes The Queen”の背後に柄パターンをコラージュするなど幾つものアイデアがあったそうだが、ラインアレンジがセレクトされた。白いキャンバスに描かれた直線がデザインをよりスタイリッシュなものにしている。

特筆すべきはベース裏側のデザインにもある。“Good Vibes The Queen”のいわゆる後頭部にあたる部分がボディーバックに描かれたデザインは、元々の作品“Good Vibes The Queen”にはない。これはBardic GOOD VIBESのためにデザインされたものであり、ユーモアセンスを感じさせる仕上がりとなった。これらデザインが決定したのは2013年末のこと。実際のペイント作業は2014年初頭より行われた。

Bardic TricolourとBardic Union Jackが、ボディ外周を象ったデータ上にkurryがグラフィックを施していく作業だったのに対して、Bardic GOOD VIBESはkurryが直接ボディーにペイントしたもの。つまり完全ハンドメイドによる1本もののアートワークとなる。結果、仕上がったペイントはそのラインはもとより擦れに至るまで、kurryによるリアルなスケッチがベースに刻み込まれることとなった。これはtetsuya自身の意向であり、細部までペインターの芸術表現が反映されたデザインということができるだろう。

そしてESP Bardic GOOD VIBESが完成したのが、<L’Arc~en~Ciel LIVE 2014 at 国立競技場>リハーサル直前のこと。そのデザインおよびサウンドの完成度の高さから、国立競技場公演で使用されるに至ったというわけだ。余談だが、このタイミングでESPは同時にもう1本の最新ベースを製作している。こちらのベースもステージに初登場していたが、今回の市販化にあたってはESP Bardic GOOD VIBESがいち早く届けられる。

なお、ボディ構造は、Bardic TricolourとBardic Union Jack同様、アルダー2ピースを採用した。サウンド特性はミッドレンジが強調されたモデルとしての仕上がりをみせている。

■<ESP Bardic GOOD VIBES>
BODY:Alder
NECK:Hard Maple
FINGERBOARD:Maple, 22frets
SCALE:889mm
INLAY:Dots With LED
JOINT:Bolt-on
TUNER:HIPSHOT Ultralite
BRIDGE:GOTOH 404SJ-5
PICKUPS:
tetsuya J5-69 (Neck)
tetsuya MM5-69 (Bridge)
CONTROL:
Master Volume
PU Balancer
3Band EQ
3Way Bridge Pickup Coil Tap Toggle
PREAMP:tetsuya LC-1
PAINT:Art Direction and Design by kurry
PRICE:¥820,000 (+tax)

◆製品解説(2)へ
この記事をツイート

この記事の関連情報