【ゲリラ豪雨もぶっ飛ばせ!短期集中連載】ジェイクの「よろしくおねがいシマブクロ!!2014」 最終回 あっという間の2週間余。UKE NATIONS JAPAN TOUR 2014 無事終了!

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去る9月28日(日)の昭和女子大学人見記念講堂での公演をもちまして、<UKE NATIONS JAPAN TOUR 2014>が、無事に終了しました。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました! 最終公演翌日早朝には香港に出発したジェイク。デモの嵐が吹き荒れる中、押尾コータローさんとのダブル・ヘッドライナー公演2夜を敢行、台湾単独公演を経てハワイに戻るというスケジュールになっています。

◆ジェイク・シマブクロ画像

▲神戸公演の打ち上げは初めての「焼きしゃぶ」。みんな大喜び。
▲バリトン・ウクレレの深い音色が多くの人を魅了しました。
▲大阪では空き時間を利用してショッピングに。
▲現地プロモーターさん大絶賛のストロベリー・スムージー@福岡空港。美味!
▲日ごと進化していくふたりのセッションにはスタッフも興奮。
▲真ん中がキレイにくり抜かれたとうもろこしを激写。「どうやってるんだろう?」。
▲マーティ・フリードマンとの共演は、まさにサプライズ演出でした。(C)Toastman,Inc.
この短期集中連載も今回で最終回となりますが、まずは、ジャパン・ツアー(食べ歩きツアー)後半の様子をお伝えしましょう。大阪から福岡へ新幹線で乗り入れた一行は、到着するとすぐに「ラーメン食べたい!」。ラジオの生出演まで時間があるのをいいことに、みんなでラーメン屋さんに繰り出しました。初めてとんこつラーメンを食べるアメリカ人スタッフに、解説を加えるジェイク。さすがです。そして夜は、これまた博多名物の水炊き。鍋の前に出された“鶏のたたき”や“刺身”には、さすがのジェイクも恐る恐る。鶏肉を生で食べる習慣なんて、アメリカにはありませんからね。けれど、一口食べたら、「うん、おいしい!」。

ところで。福岡に来るのは3年ぶりのことでした。そんなに時間が経っていたとは、スタッフもみなビックリです。だからでしょうか、コンサートの盛り上がりも凄かったです。本ツアーの中では小さい規模の会場でしたが、ジェイクの一挙手一投足に観客の視線は集中し、曲が終わるごとに大きな拍手と歓声が。ジェイクの「うれしいばい」も受け入れてもらえました(笑)。そんな熱狂的な福岡ファンをも沈黙させたのが、2度目のアンコールで奏でた「涙そうそう」。ツアー開始後にセット・リストに加わったこの曲は、レコーディングこそしたことはありませんが、随分長い間ジェイクのレパートリーになっています。しかも時を経てアレンジがよりシンプルになり、曲が持つフィーリングをダイレクトに表現するようになってきました。ジェイクがカヴァー曲を演奏する時に心がけているのは、まさにこのフィーリングです。

「一番大切なことは、フィーリングをつかまえること。つかまえたら、メロディをリスペクトして、頭の中で歌を歌いながら、できるだけ美しく奏でようと心がけているよ」

柔らかなタッチでやさしく奏でられる「涙そうそう」は、各地の会場で人々の琴線に触れ、涙ぐむ人を見かけることもありました。大阪や東京最終公演では、ハミングのような合唱が客席から自然発生的に広がり、えも言われぬ感動を呼びました。

福岡から東京に戻ってビルボードライブ東京のステージに初めて立った後には、仙台へ。東日本大震災による大きな被害からの復興にはまだまだ時間がかかることを知っているジェイクは、今回のツアー中ずっと「東北の人に捧げます」と言って「フラガール」を披露してきましたが、この夜はより一層深い想いを込めて演奏しているようでした。そうそう、仙台では大好物のずんだ餅や笹かまぼこ、牛タンも堪能しました。

ツアーも残すところあと2公演となった恵比寿ガーデンホールでのライブには、スペシャル・ゲストが登場しました。ジェイクとは以前何度か日本のテレビ番組で共演したことがあるギタリスト、元メガデスのマーティ・フリードマンです。ギンギンのメタリック・サウンドを鳴らすマーティとジェイク、果たしてどうなることやら!?と思いましたが、エフェクターを多用する「Dragon」からの流れでの競演だっただけに違和感はなく、エネルギッシュでラウドなステージにお客さんもエキサイトしていたようです。

そして、最終公演。ソールドアウトとなった人見記念講堂でのライブは、ファイナルにふさわしい本ツアーの集大成を観ることができました。ハワイから帯同したベーシスト、ディーン・タバとのデュエットは、その日のリハーサルで楽曲アレンジがどんどん変わっていきました。ジェイク自身「同じ演奏をする夜はないよ。次々と新しいアイディアが溢れてくるんだ」と言っていましたが、それを聴き分けるのが追っかけファンの楽しみになっていたほどです。そうやって進化を遂げてきた曲たちが、最後のショウを華やかに彩りました。これまた今回初お目見えとなったバリトン・ウクレレを演奏するコーナー(通常ジェイクはテナー・ウクレレを演奏しています)では、みんながその柔和で豊潤な音色に魅了されました。

今回のように音や演奏のバリエーションが豊富なツアーは、なかったかもしれません。

終わってみれば、あっという間の2週間余。毎日がとても濃密だったように思います。移動してコンサートをやって、合間にプロモーションもして、洗濯だって自分でしていました。きっとジェイクも大変だったと思いますが、一度たりとも不満や愚痴を言ったことはありません。いつでも、そこにあるがままの状況を受け入れて楽しむ。そんなジェイク・スタイル、見習っていきたいものです。

次にみなさんにお会いできるのは、いつになるでしょうか? その時にはまた、パワー・アップ、ヴァージョン・アップして戻って来ますので、どうぞよろしくおねがいシマブクロ!!

日本企画盤『ロック・コレクション』
2014年6月25日発売
SICP-30609 ¥3,000(税込)
1.トーストメーカーズ・リベンジ
2.ウクレレ・ファイヴ・オー
3.ドラゴン(ライブ・バージョン)
4.ビヨンド・ザ・ブレイク
5.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(ライブ・バージョン)
6.サード・ストリーム
7.ボヘミアン・ラプソディー(ライブ・バージョン)
8.ブリング・ユア・アッズ
9.ファイヴ・ダラーズ・アンレディット(ライブ・バージョン)
10.ゴーイング・トゥ・カリフォルニア
11.ハートビート
12.フラガール
13.オレンジ・ワールド
14.スペイン
15.イクエイター
16.モーニングバード
17.ママ、アイム・カミング・ホーム

◆ジェイクの「よろしくおねがいシマブクロ!!2014」まとめページ
◆ジェイク・シマブクロ日本公式サイト
◆Jake Shimabukuro US Official Site(English)
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