SuGが10月4日、5日の2日間にわたり舞浜アンフィシアターにで開催した、2つのコンセプトをもったワンマンライブ<VersuS 極悪SuG VS極彩SuG>。そのバトルに終止符が打たれ、結果初日の“極悪SuG”がDVDリリースされることに決定した。だが、想定外の乱闘が始まり、その特別措置として負けた極彩SuGも551枚のみDVDが限定リリースされることが急遽決定。また、新曲「CRY OUT」リリースに合わせて東名阪で<SuG TOUR 2014「WE CRY OUT HELLYEAH」>と題したスタンディングツアーが行われることも発表された。

◆SuG 画像

台風接近にともなう悪天候のなかだったが、この日は前日とは対照的にディズニーのキャラクターのコスプレやキュートなラインの洋服、イチゴがデザインされたセットアップを着た人など、パピコ&パピオ(ファン)たちのファッションも“極彩SuG”に合わせてカラフル。

まずは昨日同様、今回の司会進行役と同時にDVDリリース争奪戦マッチのレフェリーをつとめる(FM OSAKA『BUZZ ROCK』パーソナリティーの)下埜正太が登場。巨大なハイテク集音器の計測方法と今回のバトルのルールを説明していく。

極悪SuGと極彩SuGの記者会見から始まるオープニング映像は昨日同様。どんどんテンションを上げていくEDMが鳴り響くなか、円形舞台の下から真っ白いスモークに包まれた極彩SuGの5人がポップアップで登場すると、彼らは笑顔で手を振ってオーディエンスにまずは挨拶する。黒いハードめのコスチュームを脱ぎ捨て、この日はメンバーの衣装もカジュアル。「飛ばしていこうぜ、舞浜! いくぜ」という武瑠の合図でダンサー4人が飛び出し、極彩SuGのROUND1は「B.A.B.Y.」で華やかに幕開。masatoが手拍子を求め、yujiの軽快なカッティングから始まった「Boom Boom Neat」では、曲間にChiyuがSAXを吹き、場内にきらびやかな音を響かせる。そこから「☆ギミギミ☆」が始まると、楽器隊の3人が円形ステージに勢いよく飛び出してきて、オーディエンスと一緒に“☆GiMME×GiMME☆”を大合唱。間奏ではyujiからmasatoへとつないでいくギターソロで、プレイでも観客を魅了した。

この後はレフェリーが登場してMCコーナーへ。「昨日は怖かったけど、今日は大丈夫」といって武瑠にインタビューを試みると、彼を睨みつけた武瑠は「間違えた、ゴメン。今日は極彩SuGだった」と笑顔で謝りながら「でもベースだけは昨日の極悪SuGのChiyuさんに来てもらいました」と告げる。それに対して「どうもどうも~」とまったく極悪っぽくないChiyuのしゃべり口調に場内は大爆笑。「しかも今日は笑顔多めやで」といって観客を喜ばせる。そして、この後第1回目の集音測定が行なわれる。極悪SuGよりも3dBポイント負けという結果に「やる気ないんか、おら」とChiyuがいきなり極悪モードに変わりそうになったところで、ステージはROUND2へ。

「踊っていこうか」という武瑠の声にのせて、聞こえたきたのはSuG流のダンスチューン「Vi-Vi-Vi」。手をグルグル回しながら身体を左右に揺らして踊ったあと“おてて繋いでいこーぜぃ いぇい”と歌いながらVサインを掲げる武瑠。続く「little lover boy」では“うわっうわっうわっ うわのそらら”のあと“次は舞浜~、舞浜~”と歌詞を替えてアナウンスするyuji。この日はメンバーのパフォーマンスがいちいち愛らしい。スピーディーなアップチューン攻めから次のじっくり聴かせるセクションへの切り替えゾーンとして機能していたのが次の曲「STAY TUNED」。冒頭、武瑠の吐息多めのヴォイスのパートが出てくるだけで、場内のムードがガラッと変わる。そこから「marbles.」。武瑠は黒いジャケットを着て、真剣な表情で歌に入り込む。バラードっぽいこの曲に、あえて小気味好くリズムを入れてくshinpeiのドラミングがじつにクール。モダンなSuGらしさを感じさせる。静かに歌に聴き入る観客に、続けて贈られたのは「無条件幸福論」。 yujiがパッション溢れるギター・ソロを間奏で披露すると、その音に導かれたように武瑠が円形舞台へと歩き出し、舞台中央にひざまずいてこの曲の後半を熱唱。そして“聞いておくれ”と歌い終えると同時に、すっと立ち上がると周りの照明が落ちていき、最後はバックライトに照らされシルエットだけがポツンと浮かび上がった。ドラマチックなエンディングに客席からはため息がこぼれる。

その後、ステージに一人残ったshinpeiが映像で登場した“極悪SuG”のshinpeiとドラム対決。テンポがどんどんアッパーになっていったところで「いまの俺らのSuGすべてを詰め込んだ曲。一緒に暴れてくれ!」という武瑠の煽りから始まったのは新曲「CRY OUT」。shinpei以外の4人が前に出てきて“僕らひとりじゃない”と歌う歌詞がぐっとくる。続く「16bit HERO 2」では、ドラムのshinpeiまでもが“妖精さん”にドラムを任せて、定位置を離れてフロントに出てくると客席は一気にヒートアップ。武瑠の「回れ」という合図で5人のメンバーが円形ステージを楽しく駆け回リ、音が止まると静止するという「だるまさんが転んだ」のようなアクトで観客を楽しませた。

この後は第2回目の集音測定が行なわれ、その結果、合計では極彩SuGが昨日の極悪SuGを1dBポイントリードしていることが告げられ、オーディエンスは大興奮。

「このままぶっ飛ばしていくぞ! 最後まで狂って下さい」と武瑠が叫び、「不完全Beautyfool Days」から突入したROUND3。ここからは問答無用、極彩SuG最強ナンバーを連発。誰もが見とれるほどの一体感でアンフィシアターがひとつになって、どこまでも高まっていく。ロックンロールな「DOKI DOKI TV CREW」、そして極めつけはこの日の彼らをもっとも代表するような最高のカラフルポップチューン「Crazy Bunny Coaster」。“もう1回、もう1回”の大合唱もばっちり決まったあとは最後に「gr8 story」で大騒ぎ。「今日はみんなの最高の笑顔が見れたね」と武瑠が締めくくって、本編は終了した」。

このあと、<SuG TOUR 2014「WE CRY OUT HELLYEAH」>という文字が不意にスクリーンに浮かび上がり、客席から悲鳴が起こる。この直後、12月に東名阪で開催されるスタンディングツアーのスケジュールが発表された。告知が終わった後、真っ暗なステージにメンバーが出てきて、不意に始まったアンコール。聴こえてきたのは、SuGの復活を支えた彼らにとってもファンにとっても忘れられない大切なナンバー「0 song」。活休のときのドン底、本当に復活してくれたときの歓喜……そんな感情が蘇ってきたのか、あちこちの席から鼻をすする音が聞こえてきた。

この後は、レフェリーが再び登場し、メンバーとのトークが始まった。ここで新しく発表したツアーについて聞かれた武瑠は「次は演出なし、裸のSuGと音楽でみんなとぶつかりあうので、暴れたい人は来て下さい」とコメント。また、髪の毛をどこまで伸ばすのかと聞かれたChiyuが「切る」と答えると武瑠が「やめて! 俺短く切ったばかりなのに」と反論、乳首が隠れるまで伸ばそうと提案する。すると、今度はmasatoが「それ、俺とかぶるからやめて」と反論(笑)。Chiyuの髪がどうなったのかは次のツアーで明らかに。そんなくだけたトークの後は、再び集音測定をして、ライブはファイナルROUNDへ。

「LOVE SCREAM PARTY」では、円形ステージ中央でChiyuがスラップ奏法を使ったアグレッシブなベースソロを弾いたあと、武瑠がいきなり客席のフロアの通路へと駆け出し、Chiyuまでもが舞台を降り、客席の後方までベースを弾きながら乱入。オーディエンスは狂喜乱舞。最後は「39GalaxyZ」。みんなが手にしたタオルを見て「いろんなタオルが見えるぞ! いろんなSuGの歴史が見えるぞ」と一言。ここでは銀テープも飛び出し、観客たちはタオルを回し、「ありがとう」の代わりにこの日最高の歌声をメンバーにプレゼント。たまらなくなった武瑠が「愛してるぜ」と叫んで、ライブは終了した。

そして、レフェリーが現れ、この日最後の集音測定を終えて、2日間に渡ったこのDVDリリース争奪戦バトルは「昨日の合計が430dBポイント、本日の合計が428dbポイント。ということで、昨日の極悪SuGがDVDになります」という結果を発表。それに対して「納得がいかない」と直談判するメンバーと観客たち。困り果てたレフェリーは、SuGの事務所の偉い人に本気で直電! その結果「120dBポイント以上の声援が出たら特別措置を考えるといわれた」と伝え、再度集音測定を行なう。その結果……なんと123dBポイントという最高値を記録。このポイントに今日の合計dBポイントを上乗せしたトータル551枚限定で、極彩SuGのDVDが発売されることが緊急決定! それでも気持ちが収まらない客席からは「何かやれ!」といままで聞いたことがないような極悪コール(笑)がわき起こり、メンバーは舞台上で急遽ミーティング。マイクを手にした武瑠が「2日間、SuGにしかできないショーができました。この2日間を締めくくる、極悪SuGも極彩SuGも関係なく盛り上がろう」といって、予定外のダブルアンコール「B.A.B.Y.」を最後にプレゼントして、みんなで手をつなぎ、ジャンプをしてこの2日間のライブを幸せな気持ちで締めくくった。

ロックバンドからニコ動アーティストにアイドル、噺家と様々なジャンルのグループとバトルするようなSuGフェスもやれば、今回のように自らをダークファンタジーでパンキッシュな極悪SuGとポップでカラフルで楽しい極彩SuGに分けてバトルするショーを見せることもできる。元々彼らにルールはない。こうして無邪気に自分たちの感性を様々な形に具現化することで、よりエッジーなアーティストへと進化していくSuGに、いまはワクワクが止まらない。次はどんなセンセーショナルなSuGが待ち構えているのか。冬のSuGフェス、ツアーが待ち遠しい。

取材・文●東條祥恵

SET LIST
<「VersuS 極彩SuG VS 極悪SuG 」舞浜アンフィシアター 2014.10.05 極彩SuG>
SE
M01:B.A.B.Y.
M02:Boom Boom Neat
M03:☆ギミギミ☆
M04:Vi-Vi-Vi
M05:little lover boy
M06:STAY TUNED
M07:marbles.
M08:無条件幸福論
M09:CRY OUT
M10:16bit HERO 2
M11:不完全Beautyfool Days
M12:DOKI DOKI TV CREW
M13:Crazy Bunny Coaster
M14:gr8 story
EN01:0 song
EN02:LOVE SCREAM PARTY
EN03:39GalaxyZ
WEN01:B.A.B.Y.


■リリース情報
ニューシングル
「CRY OUT」
2014年11月19日発売
【初回盤A】
(CD+DVD)/PCCA-04116/1,750円+ 税 
M1.CRY OUT
M2.39GalaxyZ -Rebirth version-
■DVD
M1.CRY OUT -Music Video-
M2.CRY OUT -Music Video Shooting OFFSHOT-

【初回盤B】
(CD+DVD)/PCCA-04117/1,750円+ 税
M1.CRY OUT
M2.heavy+electro+dance+punk -Rebirth version-
■DVD
M1.CRY OUT -Music Video Band Only Ver.-
M2.LIVE in Thailand

【通常盤】
(CD Only)/PCCA-70415/926円+ 税
M1.CRY OUT
M2.Nevermind
※初回プレス分のみトレカ(全10種のうち1枚)

<SuG TOUR2014「WE CRY OUT HELLYEAH」>
2014年12月19日梅田CLUB QUATTRO
2014年12月20日名古屋BOTTOM LINE
2014年12月22日恵比寿LIQUIDROOM

<SuG フェス-2014 冬->
2014年11月21日 渋谷CLUB QUATTRO
開場/開演 17:30/18:30
出演者:SuG、0.8秒と衝撃。、jealkb、バンドじゃないもん!

■番組情報
「TOKYO COLOR CONTACT」 vol,1
武瑠がメインパーソナリティを務めるが10月15日よりソーシャルメディア2.5Dに て放送開始。
武瑠と斎藤夏美の2名がメインパーソナリティ、また人気読者モデルを招いて東京の最新ファッション事情を紹介する番組がスタート。放送は10月25日から。
出演:武瑠(SuG)、 斉藤夏海、and more!!
内容:TALK
会場:2.5D(渋谷PARCO part1 6F)
時間:10月15日 OPEN 19:30 / START 20:00 / END 21:30(予定)
観覧料:予約 ¥1,500/当日 ¥1,800(共に1Drink別)
URL:http://2-5-d.jp/tcc/

◆SuG オフィシャル・サイト
◆BARKS ヴィジュアル系 V-ROCK