【ライブレポート】ピアノゾンビ、超満員オーディエンスの笑顔で沸いた熱演ライブ

ツイート

ピアノゾンビが<ピアノゾンビワンマン『骨殺しナイト』>を10月12日に東京 TSUTAYA O-EASTにて開催した。

◆ピアノゾンビ<ピアノゾンビワンマン『骨殺しナイト』>画像

この公演は、ニューアルバム『ひいてるぜ』(2014年10月1日)のリリースを記念して開催されたものだが、超満員となった会場の様子からは、今のバンドの注目度の高さを伺えた。

オープニングSEが流れると、会場後方からオーディエンスの間をぬってメンバーが登場した。鐘を鳴らす下僕(下僕)を先頭に、アキパンマン(Vo&G)、北松戸マン(B)、ヘルプマン(Dr)、中島マン(G)が棺を運びながら続く。おごそかな雰囲気を醸し出した登場パフォーマンスだったが、棺の中からホネヌキマン(大王)が現れると、オーディディエンスからは、笑いまじりの大歓声が沸く。そして「HOLD ME DIE」からライブはスタートした。

ホネヌキマンと下僕がステージに設置された花道に出て、激しいダンス&ヘドバンを繰り広げた、「Hey You!!」では、オーディエンスも一体となってヘドバンを見せた。下僕が白の衣装、腰に白鳥をぶら下げて踊った「ゾンビのダンス」、「キラキラの世界」と立て続けに披露すると、会場全員のテンションがいっきに振り切れる。

「私が会いにいける大王、ホネヌキマンだー!」と雄叫びをあげたホネヌキマンは、続けて「今日は話すことがいっぱいある。1時間のトークショーでもしようかな」とジョークを飛ばす。その間に、下僕がステージ袖から超特大グラスを持ってきて、ワイン1本全部を注ぐと、ホネヌキマンは「がんばれー!」というオーディエンスの声を受け、それをいっきに飲み干した。

この日は、最新アルバム『ひいてるぜ』を中心に、1stアルバム『弾けなくて…』、2ndアルバム『まだ弾けなくて』、3rdアルバム『そりゃ弾けなくて』に収録されている楽曲もおしみなく披露された。横ノリのナンバー「ミュージックさん」、ホネヌキマンが一生懸命集中して弾くピアノソロから、激しいロックチューンに展開する「さくらの歌」、ムーディーロック「夢みたいなうた」、ミュージックビデオに嘉門達夫が登場したことでも話題となった新曲「DDD」でいっきに畳み掛ける。一瞬も目を離したくないほどのユーモアたっぷりの演出を見せながら、ときに、心に迫るセンチメンタルなナンバーを聞かせるという、ピアノゾンビの魅力満載のステージがどんどん繰り広げられていく。

ライブ中盤、会場に和太鼓の音が鳴り響くと、スクリーンには、「祭」の文字が浮かび上がった。そしてハッピを羽織ったホネヌキマンが登場し、「ゾンビの祭り」がスタート。簡易神輿が用意されると、ホネヌキマンはそれに乗り、オーディエンスの力を借りて、客席を練り歩いた(終始へっぴり腰だった)。ステージに戻ると今度は、「大盤振る舞いじゃー!」と小判(のような紙)を撒き散らし、お祭りムードをさらに盛り上げた。

バラエティー豊富なステージはまだまだ続き、今度はメンバー手作りのオリジナル映像が会場内のスクリーンに映される。そのまま、さまざまなコスチュームに扮装したメンバーが登場した後は、寸劇が繰り広げられた。悪役の北松戸マン、アキパンマン、下僕、捕らわれ役の女装したヘルプマン、正義の味方に扮したホネヌキマンが揃う。寸劇は、悪役に捕まってしまったピンチのホネヌキマンを、“ゾンビつながり”として登場した北海道小樽市のゆるきゃら、ゾンベアーが助けるという展開で終了。そのままダンスナンバー「ホネヌキマンのテーマ」、「USA」へ。その後、アキパンマンのズボンが裂けていることを観客から指摘されたが、ここは、下僕に黒のガムテームを持って来させ、補正させるというホネヌキマンの迅速な対応により、切り抜けた。

そんな爆笑ハプニングの後は、「ホネヌキハイウェイGo Go Go」、「ワインのしらべ」、「未来ノ歌」、「Talk back」、「世界平和ロックンロール」と本編終了へ向けて惜しげもなくキラーチューンを次々と展開し、会場を盛り上げていった。終始全力のパフォーマンスだったためか、終盤、ホネヌキマンが「この日のために毎朝10キロ走ってきたけど、さっき両足つった」と告白すると、会場はまた大きな笑いに包まれた。ちなみに、この日のために毎朝10キロ走ってきたのは、前述の神輿を乗ったときに観客の負担にならないように、とのことだった。(これに対し、アキパンマンは、「ホネヌキマン様はこの日のためにピアノの練習ではなく、走っていたことにショックを受けました」と語っていた(笑))

「最後にとっておきのバラードナンバーを用意したから」というホネヌキマンが、バラードナンバー「ウサギのうた」のイントロを弾きはじめると、それをバックに、アキパンマンより12月6日に大阪でのワンマンライブがアナウンスされた。その発表にひときわ大きな歓声が沸いた後は、「この歌は皆さんと一緒に歌いたい」というアキパンマンの声をきっかけに、大合唱が起こり、和やかなムードで本編が終了した。

アンコールでメンバーが再登場すると、アキパンマンがこの日集まった観客に向けて、「3年もアルバムを出さずに裏切ってきましたが、O-EASTを一杯に出来るほどのお客さんに集まってもらって本当に感謝しています」と語った。

ホネヌキマンの拙いながら一生懸命に弾くピアノ伴奏にのせ、アキパンマンが「ゾンビの光」を歌い上げ、アンコールは終了したが、それでも鳴り止まない歓声に応え、Wアンコールを敢行。「大王ロケンロー」、「ゾンビのうた」を披露し、気づけばあっという間の2時間30分越え。終始オーディエンスの笑顔で沸いたライブは幕を閉じた。

この日のライブ中にアナウンスされたとおり、ピアノゾンビは12月6日に大阪 梅田 CLUB QUATTRO にてワンマンライブ<ピアノゾンビワンマン「骨殺しナイト」~大阪編~ supported by 音エモン>を行うことが決定。またこの公演はWEBでのチケット先行販売が開始され、10月19日23:59まで受付される。

<ピアノゾンビ ワンマン「骨殺ナイト」>
2014.10.12 @TSUTAYA O-EAST セットリスト
オープニング映像
1.HOLD ME DIE
2.Hey You!!
3.ゾンビのダンス
4.キラキラの世界
MC
5.夕暮れ沈む繰り返し
6.ミュージックさん
7.さくらの歌
8.夢みたいなうた
9.D D D
10:敬礼
11.人間の歌
MC(ラップ)
12.dream tablet
13.ゾンビの祭り
14.ベイビーベイビー
映像
15.ホネヌキマンのテーマ
16.ホネヌキハイウェイGo Go Go
17.ワインのしらべ
18.未来ノ歌
19.Talk back
20.世界平和ロックンロール
MC
21.ウサギのうた
アンコール
22.ゾンビの光
アンコール2
23.大王ロケンロー
24.ゾンビのうた

<ピアノゾンビワンマン「骨殺しナイト」~大阪編~ supported by 音エモン>
2014年12月6日(土) 梅田 CLU B QUATTRO
開場 17時~/開演18時~
前売 ¥3,500(ドリンク代別)
※オールスタンディング
前売券発売日:11月1日(土)
チケットぴあ [Pコード予約] 0570-02-9999 Pコード 246-090
ローソンチケット [Lコード予約] 0570-084-005 Lコー :53065
e+(イープラス) http://eplus.jp
モバイルサイトGREENS !チケット http://www.greens-corp.co.jp/
主催:GREENS 後援:音エモン
企画・制作:日本コロムビア 制作協力:メディアプルポ
[問]:GREEN S 06-6882-1224
http://www.greens-corp.co.jp/
■オフィシャルHPチケット先行販売決定
10月12日(日)20:00~10月19日(日)23:59
受付URL http://eplus.jp/pzhp/ (P C・携帯共通)
※先着順ではございません。お申込み多数の場合抽選となります。
※お一人様4枚までお申し込み可能です。
※e+(イープラス)の無料会員登録が必要となります。
※10月16日(木)AM 2:00~8:00はシステムメンテナンスのため受付不可

◆ピアノゾンビ レーベルサイト
◆ピアノゾンビ オフィシャルサイト
◆ピアノゾンビ オフィシャルTwitter
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス