ディープ・パープル、またもやロックの殿堂入りを逃す
先日、2015年度のロックの殿堂入り候補15アーティストが発表されたが、そこにディープ・パープルの名はなかった。殿堂入りする資格はすでに20年も前に得ていながら無視され続ける彼らに、ほかのミュージシャンからも不満の声が上がっているが、フロントマンのイアン・ギランはロックンロールと何の関係もない制度なんかどうでもいいと話した。
◆ディープ・パープル画像
イアン・ギランはチリのRadio Futuroにこう語ったという。
「俺が何言っても、誤解されるだろう。でも、一体誰が制度入りしたいっていうんだ? 殿堂入りってのは、アメリカのもんだ。イギリスにもドイツにもオーストラリアやロシアにもない。アメリカ以外、世界のどこにもないんだ。そして、あれは制度だ。ロックンロールとなんの関係があるっていうんだ? モンキーズがビートルズに対するアメリカの答えだなんて思っている古臭い連中がやってるんだろ。彼らはディープ・パープルをこう呼んだ(笑)…、連中は俺らのことをちゃんと理解していない…。“一発屋だ”って言ったんだよ。どのこと言ってるのか、俺にはわからないけどな…。「Hush」なのか「Black Night」なのか、「Strange Kind Of Woman」「Smoke On The Water」「Child In Time」「Knocking At Your Back Door」なのか、それとも「Highway Star」の一発だけだというのか…。俺にはわからない。アメリカ以外のファンにはわからないだろう。くだらないね」
2015年の殿堂入りには、ザ・スミス、グリーン・デイ、ナイン・インチ・ネイルズ、ビル・ウィザース、N.W.A、ルー・リード、スティング、ポール・バターフィールド・ブルース・バンド、クラフトワーク、シック、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ、マーヴェレッツ、スピナーズ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ウォーらが候補に挙がっている。
ディープ・パープルが殿堂入りしないことに関しては、最近、メタリカのラーズ・ウルリッヒがこんな発言を。
「俺はあそこの駆け引きやなんやらに口をはさむつもりはないが、この2つの単語は言っておきたい。ディープ・パープル。これが俺の言うべきこと全てだ。ディープ・パープル。みんな、マジだぜ。ディープ・パープルだ。長いこと延び延びになってたキッスが認められて良かった。彼らはパイオニアであり、そのどれをとっても(殿堂入りに)値する。で、この2つの単語、ディープ・パープルだ! ああ、もう言ったっけ?」
ディープ・パープルは2013年度、2014年度と続けて候補に挙がったが、選出されなかった。
Ako Suzuki
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