2013年夏の<FUJI ROCK FESTIVAL>出演に続き、CJラモーンが日本にやって来た。今回のジャパン・ツアーは、ラモーンズの結成40周年を記念してのもの。しかもCJ自身がラモーンズに加入したのも、今からちょうど25年前のことなのだ。

◆CJラモーン画像

改めて説明するまでもないはずだが、今現在、ラモーンズという名前で活動しているバンドは存在しない。バンド自体がとうに解散に至っているだけではなく、ジョーイ・ラモーン、ジョニー・ラモーン、ディー・ディー・ラモーン、トミー・ラモーンというオリジナル・メンバーたちは、21世紀に突入してから次々と天に召されてしまい、2014年の7月にトミーが亡くなった時点で、デビュー作にあたる『ラモーンズの激情』(1976年)のアルバム・カバーに並んでいた全員がこの世からいなくなってしまった。そして、アニバーサリーがふたつも重なっているこの大切な節目の年に、何もスペシャルなことが起こりそうにないという事態に立ち上がったのが、二代目ベーシストであり、歴代メンバーのうち最年少にあたるCJラモーンだった。

彼が今回、日本のラモーンズ熱愛者たちのために用意したのは、『ラモーンズの激情』の完全再現というスペシャル・メニュー。11月4日、今回のジャパン・ツアーの初日公演の場となった東京・渋谷クラブクアトロには、この朗報を嗅ぎつけた数多くのファンが詰めかけ、ラモーンズの曲ばかりが立て続けにかかるオープニングDJの時点から熱気が充満していた。さらに開演予定の19時を10分ほど過ぎた頃に場内が暗転すると、お馴染みの「Hey ho, let’s go!」のシュプレヒコールが自然発生。それに導かれて登場したCJが最初に披露したのは、当然ながら『ラモーンズの激情』の1曲目に収録されていたロック史上最高のアンセムのひとつ、「ブリッツクリーグ・バップ」だった。



その先の具体的な演奏内容については、この場でお伝えする必要もないだろう。CJは当然のごとく、『ラモーンズの激情』に収録されていた全14曲を、現在の彼が信頼するミュージシャンたちとともに、アルバム収録順通りに披露してみせた。ただし、トータル収録量が30分にも満たないこのアルバムを完全再現しただけでは1本のライブとして成立しない。当然ながら同作収録曲以外のラモーンズの代表的ナンバーや、今月下旬にアメリカでの発売を控えている彼自身のニュー・アルバム『LAST CHANCE TO DANCE』からの楽曲も披露。最後の最後には、かのモーターヘッドがラモーンズに捧げた名曲、その名も「R.A.M.O.N.E.S.」のカバーまで登場。フロアを埋め尽くしたファンを熱狂させた。

今回のジャパン・ツアーは、この先、名古屋(11月5日)、大阪(同6日)と続き、これら両公演には日本からのゲスト・アクトも登場。しかもその先には、ラモーンズFCジャパンの主催による広島と宮崎での公演も控えている。長きにわたりラモーンズを愛し続けてきた人たちにも、解散後に彼らの音楽に出会った人たちにも、そして、「興味はあったけど観る機会がなかった」という人たちにも、この機会を逸して欲しくない。そして、単純にラモーンズの楽曲を受け継ぐのではなく、そのスピリットを継承しているCJラモーンの心意気に是非触れて欲しい。




文:増田勇一
撮影:Yuki Kuroyanagi

<CJラモーン 今後の公演日程>
11月5日(水)名古屋・クラブクアトロ
(with Xero Fiction)
11月6日(木)梅田・クラブクアトロ
(with 少年ナイフ/ザ50回転ズ)
http://smash-jpn.com/live/?id=2167

11月7日(金)広島・LIVE SPACE 4.14
(with KINGONS/SOCHO PISTONS)
http://www.hiroshima414.com/

11月8日(土)宮崎・WEATHERKING
(with IRON FIST/THE BORED)
http://www.liveweatherking.com/

※期間限定特設サイト
http://eplus.jp/sys/web/popular/ramoneplus2014/index.html
http://t2.pia.jp/feature/music/cj_ramone/index.jsp

◆CJラモーン・オフィシャルサイト