【ライブレポート】Dream5が5周年記念ライブ。「冬のアゲハ」も「ようかい体操」も

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先日リリースされた新曲「ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」(Dream5+ブリー隊長 名義 / テレビ東京系アニメ『妖怪ウォッチ』エンディングテーマ)がウィークリー1位を獲得と、完全にブレイクしたといっても過言ではないDream5。彼らが5周年を記念したライブを11月9日、Zepp DiverCity(TOKYO)にて行なった。

◆<Dream5 5th Anniversary LIVE>ライブ画像

オープニング映像では、彼らがまだDream5になる前、NHK教育『天才てれびくんMAX』の音楽コーナー「MTK」オーディションの映像が映し出され、さらにメンバーがステージではなくフロアから登場しての1曲目「I don't obey ~僕らのプライド~」と、ライブは早くもお祭りムード。色とりどりのペンライトでフロアを彩るオーディエンスの熱気に後押しされ、「Dream5行きますよー!」と、ドリ5も冒頭から4曲連続で華やかにパフォーマンス。上腕二頭筋や三角筋など、昨今ではすっかり逞しくイケメンになった高野 洸のバク転も見事なまでにキマって声援を集める。

「みなさんこんばんは、Dream5です! Zeppですよ。きちゃいましたよ!」と、重本ことりはじめ、メンバーがひとりずつ挨拶。そして、年齢を区切って観客の声を求めていく。

ここで「しげもんニュース」の時間へ。「キング・ユーノソーダ来日!!」というニュース速報およびキング・ユーノソーダから「いつもどおりやるだけ」という意気込みが流されたのち、「ゲラゲラボーのうた」を披露。さらに、ドリスターズがノーベルがんばった科学賞を受賞というニュース速報で、ものすごくがんばったっぽいドリスターズが、「あ、あ、あ」と研究結果を報告して、ステージ上にて「ふしぎなげんそのうた」をパフォーマンス。「ライブのっとりグループ ジャック5 目撃情報」という映像の後には、なぜかゴールデンボンバーの「女々しくて」を歌いながらジャック5が、ステージに登場。そしてフロアも踊りだす。そんな寸劇&カバー曲メドレーが展開された。

客席を笑いに包んだのち、会場を揺らす重厚なビートとともに、高野洸、大原優乃、玉川桃奈のシルエットが浮かび上がる。ダンストラックでは、宙を切るレーザーの波と、スリリングなサウンドに包まれて、パワフルでアグレッシブなパフォーマンスで魅了していく3人。フロアもそんなダンサーズに釘付けとなり、大技がキマるたびに大歓声が沸き起こる。

そんな圧巻のステージの後には、重本ことりと日比美思のボーカルふたりが登場。「Sing for you」でハーモニーを響かせると、客席のペンライトも優しく左右に揺れ動いた。

メンバー全員がいなくなったステージでは、再びMTK全国オーディションの様子がスクリーンに流される。BGMとして流れていたのは、もちろん、このオーディション決勝大会の課題曲だった「冬のアゲハ」。まだまだ幼かった5人に思わず目を細めていると、そのまま今のDream5が再度ステージに登場し、「冬のアゲハ」を歌い継ぐという、あの頃があるからこそ、今の5人がいると強く思わせる演出を見せる。

「映像流れて、懐かしいですね。5年前の映像なんですけど。」と重本。そして懐かしい映像が再度流れると、「(高野の映像を指さして)誰これ?」「桃奈は無条件に面白い。」「ことりは成長してない。おもに背丈が成長してない。」などなど、ステージ上の5人は懐かしさと恥ずかしさで一気に饒舌になっていく。



そんなノスタルジックな時間の後には、ある意味、特に会場に足を運んだ子供たちが楽しみにしていた時間へ。ジバニャンとブリー隊長をステージに呼び込んで(「美思とブリー隊長どっちがどっちかわからない。」というつぶやきもありつつ)の、「ようかい体操第一」「ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」。ステージはもちろん、フロアもみんなが一気に踊りだす(体操&筋トレを始める、といったほうが正確か)。子供たちも声を上げて踊っている。

「次の曲は初披露の曲となります。みなさんと過ごす時間は、私たちにとってかけがえのないものです。」という重本の一言から、「Our Days」をライブ初披露(アキレス「瞬足」CMソング)。かけがえない宝物という表現で背中を押してくれるこの曲に、オーディエンスはペンライトを揺らしながら聴き入っていた。

後半戦は、Dream5ライブの鉄板ナンバー「EZ DO DANCE」から「Break Out」「COME ON!」「READY GO!!」と、加速度をつけて一気に畳み掛けていく。それはもうSAMかあきらきゅんかというものである。

みんなで全力でタオルを回し、大きなコールも発生しての「Summer Rainbow」で本編は終了。開場が一旦暗転すると、アンコールを求める「ドリ5」コールの合間に、客席のいたるところでサイリウムを折る音が聞こえてくる。5周年をお祝いして、ファンからのサプライズのスタートだ。

Zepp DiverCity(TOKYO)を一気に染め上げた白色と赤い色の光の中、アンコールの声を受けて再度、ステージに登場したDream5。日比美思は、観客から振られる光に「すごーい! 綺麗!」と気づいて、思わずオフマイクで口にする。デビュー前から、やはり“背丈的な意味で”成長していなかったことが直前の映像で明らかになった重本ことりも思わず笑顔を浮かべる。

「JUMPIN' TO THE SKY」を歌い終わって、「ペンライトすごーい。」「白赤ということは? 紅白? がんばりまーす。」と、驚きと感謝の気持ちを語る5人。そのままラストナンバー「シュンカシュウトウ」まで客席を巻き込んでの大盛り上がりで、<Dream5 5th Anniversary LIVE>は6年、7年、10年、20年先へと続くような熱気を残して幕を下ろした。

「私たちは11月4日に5周年を迎えました。5年前の私たちは、みなさんの前で5周年ライブをやらせてもらえるなんて、思ってませんでした。イトーヨーカドーさんでのライブや、オリコン1位など、みなさんがくれた、たくさんのプレゼントを私たちは無駄にしません。ひとりでも多くの人たちに恩返しできるように、私たちは頑張っていきます。」── 重本ことり

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

(C)L5/YWP・TX
◆BARKSライブレポート
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