ピンク・フロイドの『永遠(TOWA)』から、ラスト・ソング「ラウダー・ザン・ワーズ~終曲(フィナーレ)」のミュージック・ビデオが公開された。

◆「ラウダー・ザン・ワーズ~終曲(フィナーレ)」ミュージック・ビデオ映像

この曲は『永遠(TOWA)』のラストを締めくくるピンク・フロイドの終曲(フィナーレ)であり、亡きリック・ライトへの想いと、ファンへの“別れ”の気持ちがこめられた最終章に相応しい美しき名曲だ。50年の紆余曲折を経て辿りついた今のピンク・フロイド自身を表現し、アルバム全体を集約したメッセージとなっている。

この映像作品のプロデュース・クレジットには、ヒプノシスという文字が復活している。ヒプノシスの創設メンバーで『永遠(TOWA)』のアートワークのクリエイティヴ・ディレクター、オーブリー・パウエルが監督を務めているが、亡き盟友ストーム・トーガソン(ヒプノシスの創設メンバー、2013年死去)にも捧げられた映像作品だという。

ビデオは、アートワークに描かれた「小舟で雲の川を漕ぎだしていく男」のCG映像で始まり、リック・ライトのその後をも想起させるものだ。途中のサビの部分では1993年に行なわれた『対(TSUI)』(94年発売)のレコーディング・セッションの模様と20年後のこの「ラウダー・ザン・ワーズ~終曲(フィナーレ)」のレコーディング映像を対比させたモノクロ映像となっており、在りし日のリックライトの笑顔も挿入され、亡き友への想いを感じさせる。


ビデオの後半の実写映像は、カザフスタンとウズベキスタンの国境近辺の、消滅しかけているアラル海の近くで撮影された。ヒプノシスのオーブリーは、人間の傲慢な過ちと地球的環境破壊を表わす干ばつ地帯でいくつもの舟が座礁しているシーンを見て、この映像のアイデアを思いついたという。まさにピンク・フロイドらしい現実か非現実かわからないような「奇想天外な場面」だ。ロケ地への移動だけで18時間かかり、海底を掘削して作られた荒れた道路の上を2時間進まないと、舟のある地域まで辿り着けなかったとか。

「天気も荒涼たるものだった。雪が降ったかと思えば、氷点下10度で時速32キロの風が吹くんだ。撮影に不向きな要素の勢ぞろいだ。ただし、毎日数時間は太陽が姿を見せるので、その間に生死を賭けたかのように撮影を行ったんだ」──オーブリー・パウエル監督

デビュー以来一貫してサウンドとヴィジュアルの融合を試みてきたピンク・フロイドの最期を飾るミュージックビデオは、聴く者、観る者の想像力を掻き立ててくれるヒプノシス的な摩訶不思議で幻想的な世界観を作り出している。ヒプノシスの精神を受け継いで守り抜くために、命をかけた制作者の気概を感じさせる究極の映像作品だ。

「他の見解を持ちようが無い。我々は、持てる価値の全てを『永遠(TOWA)』につぎこんだ。もう一度全力を尽くしたとしても、2番目に良いものしか生まれない。私にとって、それでは駄目なんだ。」──デヴィッド・ギルモア



『永遠(TOWA)』

『永遠(TOWA)-Deluxe DVD Version 』(CD/DVD box)
11月19日発売
SICP4440~1 5500円+税
・豪華ボックス/24Pハードバック・ブック/レンティキュラー・ポストカードX1/ポストカードX2
・アルバム未収録曲含むオーディオ・ヴィジュアル・マテリアル(6 video/3 audio/アルバム・ハイレゾ音源X3:48khz/24bit)
・直輸入パッケージ仕様(CD,DVD,BDディスクは日本プレス)
・日本盤別冊特別ブックレット『永遠のピンク・フロイド』収録(全56P)(特別寄稿:立川直樹/伊藤政則/鮎沢裕之/歌詞・対訳付/日本の歴代ピンク・フロイド担当者が語る時代の証言等)

『永遠(TOWA)-Deluxe BD Version 』(CD/ Blu-ray Disc box)
11月19日発売
SICP4442~3 6500円+税
・豪華ボックス/24Pハードバック・ブック/レンティキュラー・ポストカードX1/ポストカードX2
・アルバム未収録曲含むオーディオ・ヴィジュアル・マテリアル(6 video/3 audio/アルバム・ハイレゾ音源X3:96khz/24bit)
・直輸入パッケージ仕様(CD,DVD,BDディスクは日本プレス)
・日本盤別冊特別ブックレット『永遠のピンク・フロイド』収録(全56P)(特別寄稿:立川直樹/伊藤政則/鮎沢裕之/歌詞・対訳付/日本の歴代ピンク・フロイド担当者が語る時代の証言等)

『永遠(TOWA)-Standard Version 』(CD)
11月19日発売
SICP4444 2400円+税
・日本盤別冊特別ブックレット『永遠のピンク・フロイド』収録(全56P)(特別寄稿:立川直樹/伊藤政則/鮎沢裕之/歌詞・対訳付/日本の歴代ピンク・フロイド担当者が語る時代の証言等)

◆ピンク・フロイド・オフィシャルサイト
◆ピンク・フロイド・オフィシャルサイト(海外)