Superflyが2014年2枚目となるシングル「愛をからだに吹き込んで」をリリースする。ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の主題歌として制作された同曲は、作曲者に初めてHeavenstampのTomoya.Sを迎え、それ故の新鮮味と疾走感を有したロック・チューンに仕上がっている。

◆「愛をからだに吹き込んで」ミュージックビデオ

このタイトル曲に加え、現在J-WAVEなどFM局で頻繁にオンエアされている「You You」、そして初めてEDMに挑戦した「クローゼット」という2曲をカップリング収録。シングルはもとより、今夏から現在までの動向を志帆に語ってもらったロングインタビューをお届けしたい。

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■大門未知子のイメージからすると、やっぱりロックだろうと
■強さと優しさの両方を持ち合わせた女性を表現できればと思って

──この夏はたくさんのフェスに出てましたね。

志帆:出ましたねー。久々にツアーっぽい感じで。

──僕は東京の<SUMMER SONIC 2014>で観ましたよ。

志帆:あ、あの土砂降りの(笑)。ちょっと笑っちゃうくらい降ってましたよね。

──志帆さん、雨女じゃなかったですよね?

志帆:でもなんか今年はよく降られましたねー。FM802のフェス<MEET THE WORLD BEAT 2014>は台風で中止になっちゃったし。準備もして、出発前にちょっと走ってこようと思ってシューズを履いてたら電話がかかってきて、「中止になった」って。悔しかったので、そのまま走りました(笑)。いろいろとドキドキすることの多い夏でしたね。

──<SUMMER SONIC 2014>のライブは、雨が降ったとはいえ素晴らしかった。志帆さんがすごく楽しんで歌っているのが伝わってきました。

志帆:スタジアムのあの大きさに気持ちがあがりましたね。想像してた以上にたくさんの人が集まってくれて、ステージに出てった瞬間に“最高の光景だな”って思って。そのまま気持ちよく歌ってた感じでした。

──<SUMMER SONIC 2014>や6月のファンクラブツアーを観ていて思ったのですが、以前よりも楽しんでライブをやってますよね。

志帆:ああ、そうかも。いい意味で力を抜けるようになったんですかね。ステージに出る前のとんでもない緊張をちょっとコントロールできるようになったみたいで。少しずつそのコツがわかってきたというか。デビュー当時は怖いもの知らずの強みがあったんですけど、ある時期からいろんなことがちょっと怖くなってたりもしたんですよ。長期間のツアーを完璧な状態でやらなきゃと思ったら、いろいろ自分自身を抑えなくてはならなくなって、それがストレスになってた時期があったんです。1公演1公演のクオリティを気にしすぎてたんですね。でも最近はステージに出ると、“いいや、楽しもう!”って気持ちになるんですよ(笑)。

──いい傾向じゃないですか。楽しそうに歌っている志帆さんを観ると、お客さんもみんな幸せな気持ちになりますよ。

志帆:ほんとですか? じゃあよかった(笑)。

──ちなみに夏フェスから蔦谷(好位置)さんがキーボードで参加してますけど、一緒にバンドをやってみて、どうですか?

志帆:蔦谷さんはもともとバンドマンなので、目線が私に近いというか、私がどういうライブをしたくてどういうパフォーマンスを目指してるかとか、そういう精神的なところでの理解が深いんですよ。だからすごくスムーズですね。

──メンバーが変わると、やっぱり音も変わるもんですよね。

志帆:変わりますね。今のバンドは音の重心が比較的下のほうにあるミュージシャンが多いんですけど、蔦谷さんのピアノは軽やかに上のほうで鳴っている感じなので、合わさったときのバランスが面白い。蔦谷さんのピアノで音がキラキラっとするのがいいなぁと思ってて。

──なるほど。そんななかで最近は制作にもがっつり取り組んでいるようで、ここにこうしてニュー・シングルが完成したわけですが。まず表題曲の「愛をからだに吹き込んで」。この曲はTVドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の主題歌ですね。このドラマシリーズの主題歌をSuperflyが担当するのも今回が3回目ということで、主人公と志帆さんの歌を重ねて観ている人も多いんじゃないかと。

志帆:だと嬉しいですね。そういう作品に巡り合えるのはとてもありがたいことだと思います。

──今回もドラマをイメージしながら作った。

志帆:はい。大門未知子のイメージからすると、やっぱりロックだろうと。でも大門未知子という女性は「私、失敗しないので」という強気発言をする人ですけど、見ているとその裏側に誰よりも傷ついたり誰よりも優しさがあったりするのを感じるんですよ。だから強さと優しさの両方を持ち合わせた女性を表現できればなと思って。“私についてきなさいよ”というような頼もしさもあるし、“すごく大切に思ってるんだよ”といった優しさもある、そういう女性像をイメージして作りました。

──疾走感のあるロックチューンですよね。そういえばこういうロック曲をシングルで出すのは久しぶりじゃないですか?

志帆:そうですね。疾走感のあるロックというイメージは、今回最初から持っていました。ロックにもいろんなタイプがあるけど、楽しいロックというよりは、聴いてる人が思わず拳を突き上げたくなるような強い曲というイメージで。

──作曲をHeavenstampのTomoya.Sさんと志帆さんが組んでやられてます。Tomoyaさんと組むのは今回初めてですよね。

志帆:はい。TomoyaさんはよくSuperflyのライブを観に来てくれてたんですよ。連絡先も交換して、「今日のライブ、よかったよー」ってメールをくれたりもしてたんです。で、私もヘブン(Heavenstamp)の曲が好きだったから、曲を書いてくれないかなって思ってたんですね。それで今回お願いしたら、改めてSuperflyのベスト盤とかを聴き込んで研究してくださったみたいで。

──研究の成果が出てますよね(笑)。

志帆:出ましたねー。この曲、初めにTomoyaさんが作ってきたときには、“Oh~Oh Oh Oh Oh Oh~”というところがサビみたいな感じだったんですけど、蔦谷さんが「この曲にはサビがないな。サビがほしいな」って言ってて。で、私も蔦谷さんもいくつか案を出したんですけど、結局最後にTomoyaさんが出してくれたのが一番しっくりきて、それで完成。仮歌の段階でもTomoyaさんとスタジオに入って、いきなり密なやりとりをしました。私の声をあててみないとハマるかどうかわからなかったので実際に歌ってみたりして、楽しい共同作業でしたね。

──Tomoyaさんが最初に作ってきたメロディを聴いたときは、どんなふうに感じました?

志帆:いい意味での曖昧さがあって、ちょっと不思議な雰囲気だなって。私だったらこのメロディにこのコードは持ってこないだろうなっていうような、ひねくれた感じが面白かったし、すごく新鮮でした。今私は、いろんな人のエッセンスを刺激としていただいて、いい感じでどんどんコラボレーションしていきたいと思っているんですけど、いい方と巡り合えたなって思いましたね。

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