【インタビュー】大原櫻子、“やっと自分の色みたいなものが出せた”ここからがスタートの1stソロシングル「サンキュー。」

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7月から9月までオンエアされていたフジテレビ系ドラマ『水球ヤンキース』では、中嶋裕翔(Hey!Say!JUMP)演じる主人公・稲葉尚哉の幼なじみで同居人である岩崎渚を好演した大原櫻子。女優としても活躍中の彼女が、満を持して1stソロシングル「サンキュー。」を11月26日にリリースする。映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインとして登場して以来、支えてくれているファンに向けての感謝を歌ったこの新曲について聞いた。

◆大原櫻子~拡大画像~

■私がちゃんとしていないと「サンキュー。」って言えない
■だからこそ強い意思を持って唄いたいと思いました


▲「サンキュー。」初回限定盤
▲「サンキュー。」通常盤

――満を持して1stソロシングル「サンキュー。」がリリースされますね。

大原櫻子(以下、大原):はいっ! バンドを結成して活動している人からしたら、このペースはすごく速いのかもしれませんが、ようやくソロシングルを出せたっていう思いです。私としては映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』から始まって、劇中バンドのMUSH&Co.としてCDをリリースして、「頑張ったっていいんじゃない」は私一人でのリリースだったけど、大原櫻子(from MUSH&Co.)名義だったので、「サンキュー。」までがすごく長く感じました。曲をもらった時も、“やっとソロシングルを出せるんだ!”っていう驚きと、嬉しさでいっぱいでした。

――楽曲も伝わりやすく、ライヴでも伝えやすそうな曲ですよね。

大原:そうなんです。アップテンポでノリノリな曲が続いていたので、落ち着いて大人っぽい楽曲だなぁと。デビューから一年経って、成長した私を見てほしいと改めて思いました。レコーディングは、ちょうど連ドラ(水球ヤンキース)の撮影の真っ最中だったんですが、最高の方々にサポートしていただいて、オケが仕上がった時は「やっぱり凄いなぁ!」って、強烈な印象がありました。

――「サンキュー。」っていうタイトルはすごくシンプルで誰もが知っている言葉だけど、この曲をどう表現しようと思いましたか?

大原:「サンキュー。」って、わかりやすいタイトルだけど、唄う私、伝える私がちゃんとしていないと言える言葉じゃないなぁと。だからこそ強い意思を持って唄いたいと思いました。この曲では軽い“サンキュー”を深く唄いたいと思ったんです。感謝の言葉って、重たいと恥ずかしいし、受け取る側もかまえちゃう。そうじゃなく、「サンキュー!」って言いながら、普段はこんなことを思っているんだよっていうのを伝えたかった。こういう言葉って、改まって伝えると重くなるけど、歌にすると伝えやすいし伝わる。そういうところで、軽くあり、深くあり……そういう“サンキュー”なんです。

――シンプルな言葉こそ、伝えるのが難しかったりするから、歌にすることで伝えやすくなっているわけですね。

大原:そうですね。普通、感謝の気持ちを述べるなら「ありがとう」かもしれないですが、今あえて、この一年間に支えてくれた皆さんに「サンキュー」って伝えたかったんです。その気持ちは軽いわけじゃない。でも、重く受け止めてもほしくない。ライヴに来てくれるお客さんを見ていると、“どうしてこんな私の歌を聞きにきてくれるんだろう?”と思って、感謝しかないんです。このシングルを出せたっていうことが、皆さんが応援してくれた証明でもあるので、だから歌で「サンキュー」って言えるのはすごく嬉しいです。私自身も、普段から「ありがとう」って言う。言葉にしないとわからないですから。普段一緒にいる人ほど、「好きだよ」とか「ありがとう」ってあまり伝えないと思うんです。でも私はそういうことを言うタイプで。だから、歌にもそういう部分を出したいなぁと思っています。

――歌詞は亀田誠治さんが書いているけど、大原さんにピッタリなんですね。

大原:ピッタリでしたね。本当に歌詞の通り「つたえたいよ 大きなサンキュー」なので。ライヴで唄う時は来てくれたお客さんに対して唄えるし、聴いたお客さんは、カラオケで唄ってくれるのも嬉しいけど、卒業式とか結婚式みたいなイベントで「ありがとう」を伝えたいときに唄ってもらえるような曲になればいいなぁと思います。

――「宇宙で一番好きだよ」という言葉も入っているから、感謝を伝えるだけではなく、ラブソングにもなっていますしね。

大原:そう。だから恋人にも友達にも、家族に対しても唄ってほしい。そういう感じで、幅広い人に届けばいいですね。

――そんな不変的なメッセージの中に、「名も無き言葉に 負けそうになるんだ」っていう一行が入ってることで、「今」な感じもしますよね。これはTwitterとかネットのことですよね?

大原:はい、まさに。レコーディングの時に、亀田さんが「これはTwitterのことを言ってるんだよ」って言っていました。そういうところでも共感できると思うんです。あと、「普通に生きるって いちばん難しい」っていうところ。確かに、誰しも思っていることだけど、普段は流しちゃっていると思うんですよ。

――何が普通なのか、その基準ってないですもんね。

大原:そうなんです。私もいろいろ考えながら唄ったので、リスナーの方も、考えるきっかけになったら嬉しいですね。

――「サンキュー。」という言葉自体、すごく入りやすい言葉ですけど、聴いてみたら、深いメッセージがたくさん込められている。だからこそ、さっき言ってた「軽くあり、深くあり……そういうサンキュー」ってことだったわけですね。

大原:はい。シンプルだし、簡単な言葉だけど、伝えるのは簡単じゃないから、強い意志を持って唄うことが大事なんです。唄う時も高音が多いんですけど、苦しいと思ってしまったら届かないと思ったので、抜くところは抜いて、とにかく気持ちよく唄うのが大事かなって。サウンドの心地よさとうまく交わって良かったと思います。これからどんどんこの曲をライヴで唄って、感謝を伝えていきたいです。

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