【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.4「プライベート・ラインDVDリリースライブ」

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ネットでプライベート・ラインとカタカナで探索しようとするとプライベート・ライアンという戦争映画がいっぱいでてきて、お、こりゃ負けてるぞ。がんばれプライベート・ライン!と思わず思ってしまったのですが(笑)、毎年5月に東京で開催されている現在の<FINLAND FEST>の前身だった<FINNISH MUSIC DAYS>で2006年に来日もしており、フィンロック好きの方にはおなじみじゃないかと思います。

◆プライベート・ライン画像

プライベート・ラインは、1990年代後半にフィンランド中部の町ユヴァスキュラで結成されたロックバンド。これまでに3枚のスタジオアルバムを発売していて、日本のビクターエンタテインメントより日本盤も発売になっています。デビューアルバム『21st Century Pirates』発売時から現在までのメンバーはサミー・アールトネン(Sammy Aaltonen)、ジャック・スマック(Jack Smack/Japa)、イラリ・ヘイナアホ(Ilari Heinäaho)、エリアス・ログレン(Elias Logren)、ユーソ・キンヌネン(Juuso Kinnunen/ 元Spit)の5人。

2011年に発売になったサードアルバム『Dead Decade』からすでに3年以上がたち、そういえば彼らどうしてるんだろう?と思われた方もいるはず。のんびりながらもちゃんと活動続けています。この11月28日にDVD『Acoustic Studio Live 2014』を本国フィンランドで発売!一足早く先週金曜日にヘルシンキのライブハウスOn The RocksでDVDリリースライブが行われたので吹雪にも負けずに行って来ました。



アコースティックライブのDVDということで、このライブも半分アコースティック。DVDにはデビューアルバムの前に発売されたEPからの曲も含め14曲収録されていて、このDVDリリースライブも曲順は違うにしてもその収録曲14曲すべてを披露!「Evel Knievel Factor」のようなスレイジーなロッケンローな曲でもアレンジ次第で意外とアコースティックがぴったり合うもんですね。DVDではゲストミュージッシャンによりチェロとキーボードが加わっている曲もあり、生ライブでもスペシャルゲストとしてステージに登場。キーボードが加わるとメロディアスになり、さらにチェロの物悲しい音色がアコースティックサウンドとぴったりマッチ。とてもよい雰囲気がでていました。

気になるニューアルバムですが、今いくつかの曲のべースになるものはできてきているそうで、順調に行けば2015年中には発売できるかもとのことでした。フィンランドはメジャーレーベルで次のアルバムのデッドラインが決まってたりしない限りけっこうのんびりしているので、春発売予定は秋になったり、秋発売予定は次の年の春になったりはよくあること。夏場は皆さんホリディシーズンなので夏の発売はほとんどありません。前から思ってたんですが、他の人が発売しない夏に発売すれば売り上げチャートの上位に上がるんではないか?と。うーーーん、でもレコード会社の人も休みだとプロモができないし、やっぱり休む時には皆で休んだほうがいいのかな。まぁ気長に待ちましょう。

さてもうすぐクリスマスですが、ボーカルのサミーはクリスマスイヴにサンタさんになったりしてるようなんですが、旅費と滞在費+酒と寿司を用意してくれればギター持参でトンットゥ(サンタさんの助っ人)4人を引き連れて、サンタの本場フィンランドから歌を歌うサンタクロース出張をするそうなのでご希望の方はお問い合わせください(笑)。ところでフィンランドのサンタさんは煙突からではなく玄関から堂々とやってきます。そして子供たちに「いい子はいるかな?」と聞くんです。このときにいい子でなかった子はどうすればいいのかいな?と思うのですが、まぁクリスマスにちょっとぐらいうそついて、いい子でいたことにしてもいいですよね。



文:Hiro
写真:Hiromi Usenius

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