BugLug、待望のアルバム発売と全国ツアーが決定！ 2015年のスローガンは「乾杯」

BugLugが11月30日にワンマンツアー＜BugLug ONEMAN TOUR 2014 寿限夢＞のファイナル公演＜寿限夢～音楽のすゝめ～＞をTOKYO DOME CITY HALLで開催した。このライブで2015年、バンド結成５周年を迎えるアニバーサリーイヤーを“乾杯”というスローガンのもと、2年ぶりに＜BUG PANIC2015～ライブハウス荒らし～＞を開催。4月1日には約3年ぶりとなる2nd フルアルバム『HAPPY BIRTHDAY KILL YOU』をリリースして、全国ツアー＜BugLug TOUR 2015「HAPPY BIRTHDAY KILL YOU～STRAWBERRY 5HOUT CAKE～」＞（※5HOUTは“シャウト”と読む)を行なうことを発表した。

◆BugLug～拡大画像～

ツアーファイナルとなったこの日のライブは、BugLug初のホールワンマンということでプロジェクションマッピングを使った演出を導入。真っ白な衣装できめた一聖(Vo)、一樹(G)、優(G)、燕(B)、将海(Ds)が舞台に登場するオープニングシーンからジャパネスクな映像が浮かび上がり、ライブは本ツアーのキーソングでもあった最新曲「JUGEMU」で幕開け。一聖のラップと燕のパーカッシブなスラップが響き渡ると、メンバーと一緒にファンがコーラスを合唱するなど、前半は次々とおなじみのアッパーチューンを披露して、オーディエンスとともに場内を盛り上げていく。

今回のツアーで、BugLugのさらなる魅力の一つとして定着した中盤のバラードゾーンは、ホールならではの音の美しい広がりで観客を魅了。ここでは早口＆高音を多様した前半とはヴォーカルスタイルを変え、甘くソフトな歌声で客席を包んでいった一聖。ツアーでも好評だった「four seasons」は、その歌と繊細にからんでもう一つのメロディを描く透明度の高い一樹のギターフレーズが、聴き手の心を浄化。この日は粉雪が降るというこの季節にピッタリな演出も加わって、素敵なシーンを映し出した。

後半は「ここに来てる人にもっとBugLugを知って欲しい」という一聖のMCから「Mr.アリゲイター」の演奏をバックに“音楽のすゝめ”にちなんで＜BugLugの授業＞を開講。ここでは一聖先生(？)が、BugLugのライブには欠かせないヘッドバンギングやモッシュの仕方、さらには「このツアーで泣いたメンバーは誰？」といったBugLugにまつわる難問などをレクチャーして観客を大いに楽しませた。

講義終了後、将海のドラムが「THE DEAD MAN’S WALKING」の重量感あるミディアムビートを叩き始めると、優のリフに合わせてオーディエンスが一斉に“ゾンビダンス”を踊り出した。以降、このツアーでライブのたびに彼らのロックバンド感、サウンドのキレ味が増していった「骨」では“礼拝ダンス”、「BUKIMI」での“拝みダンス”など彼らが演奏する曲と観客が踊る独自性の高いダンス、それら全部が一体となって作り出すBugLugのライブならで景色がホールいっぱいに広がったところで、本編はフィニッシュ。

アンコールではツアー開始直前、将海が腰を痛めてバンドを離れていたときのことを一聖が振り返り「メンバーもみんなもそう。一人でも欠けるとBugLugじゃないんだよ」と熱く語った後に「おわりのないうた。」を歌い、観客が感動のあまり号泣する場面も。

BugLugが繋いだ絆、それを各々が確認したところで、最後に再び放たれた「JUGEMU」。いつかはこの感動も忘れてしまう、そんな人間の儚さを描いたこの曲を、今度は一聖に代わって観客たちが凄まじい声で大合唱。「スゴかった。「JUGEMU」を作ったとき永遠なんて絶対ないよって思ってたけど、俺らで永遠を作り出せたと思う。ありがとう」とお礼を述べた一聖の言葉に、大きな拍手がわき起こったところでライブは感動に包まれた中、終演を迎えた。

ヴィジュアルシーンのなかで、独自の踊れるロック路線を武器に歌って騒いで楽しむだけではなく、記憶に感動を刻みこむバンドへと成長した2014年のBuglug。

彼らはこの後、12月31日に渋谷公会堂で開催されるイベント＜Over The Edge’14＞に出演して年内の活動を終了。

2015年は１月4日に渋谷公会堂で行なわれる所属レーベルのイベント＜Resistar Records Presents 治外法権?新春だょ全員集合!!-2015-＞から活動をスタート。そして、以下の“乾杯”プロジェクトを次々に始動。結成5周年を迎えるこのアニバーサリーイヤー。彼らがどんな飛躍を見せるのかぜひ目撃してほしい。

撮影：河井彩美＜AY-Beatrium＞