OBLIVION DUSTが11月26日、ライブDVD『Roads To Oblivion』をリリースした。同映像作品は2011年の活動再開以降のライブに密着、その軌跡をインタビューやオフショットと共に追ったバンド初のドキュメンタリーとなる。

◆『Roads To Oblivion』TEASER 動画

OBLIVION DUSTは日本発のオルタナティブロックバンドとして1997年にメジャーデビュー。新人バンドとしては異例のアメリカツアーを積極的に行ない、研ぎすまされたグローバルなセンスでシーンの熱い注目を集めた。KEN LLOYD(Vo)、K.A.Z(G)、RIKIJI(B)の強い個性がぶつかりあった結果、彼らは2001年に解散という結末を迎えるが、時間は運命のごとく3人を再び結びつけた。

現在の視点でそれぞれが解散について語るシーンも盛りこまれたこの映像にはOBLIVION DUSTの“今”が余すことなくパッケージされている。BARKSでは「DVDは改めてメンバーのことを知るいいきっかけになった」と語るKEN LLOYDに、K.A.ZやRIKIJIの変化も含めて話を訊いた。イギリスで生まれ育った自身のルーツ、ステージではオーディエンスの1人だというボーカリストとしての立ち位置、ファンへの信頼、海外進出に対するヴィジョンなど、ありのままユーモアたっぷりに語り尽くしてくれた。

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■見どころはRIKIJIの数々の名言ですかね
■「全員、ぶっ殺してやる」とか物騒なこと言ってますから(笑)

──ライブDVD『Roads To Oblivion』は2011年の活動再開以降のライブ映像にインタビューやオフショットを加えた内容になっていてOBLIVION DUST入門編としても楽しめる映像作品ですが、こういうスタイルのライブDVDを出すのは初めて?

KEN:そうですね。OBLIVION DUSTはあまりライブ映像を出してこなかったので。

──このタイミングで発売しようと思ったのはなぜですか?

KEN:再結成してから、ツアーを廻るたびにカメラマンの方がついてきてくれたので、だんだんたまってきて「これは出したほうがいいかもね」って。4年分の映像をぎゅっと詰めこんでドキュメントしたものになってますね。再結成したけど、またいつ解散するかわからないしね。

──いきなり爆弾発言が~。

KEN:冗談、冗談(笑)。

──映像の中でひとりひとり解散の理由について語ってますが、オフィシャルな形で話すのは初めて?

KEN:わかりやすい解散の仕方をしたから、理由について隠したことはなかったんだけどね。正直なバンドだから、僕もみんなの前で「キライになったからやめる」とか言ってたし。だから、昔からのファンの人は解散した理由は知っていると思うけど、ああいうふうに丁寧に大人っぽく対応しているのは初めてかもしれない。客観的に振り返ってるっていうか。

──当時のぎくしゃくした中での発言と、今だからこそ、こういう言い方ができるという違いはありますよね。

KEN:そう。過去も今も正直に話してるんだけど、視点は変わってるんじゃないかな。

──DVDの中でKENさんが勧めるスペシャルな見どころは?

KEN:RIKIJIの数々の名言ですかね。人によっては感動するし、人によってはちょっとビックリすると思うし。

──「ライブは戦いだ」って言っている男気のあるコメントですね。

KEN:そうです。「全員、ぶっ殺してやる」とか物騒なこと言ってますからね(笑)。

──ベースをマシンガンみたいにかまえるパフォーマンスは、そういうことだったのかと思いました(笑)。

KEN:俺は、あの場面を見たときは吹き出して、「今、何て言った?」って巻き戻しましたからね(笑)。だから、もちろん、見どころはRIKIJIが言うところの誰にも負けないライブシーン。OBLIVION DUSTって3人のメンバーが性格も音楽に対するスタンスもあまりにも違うんですよ。そういうメンバーでもバンドとして成り立っていい音が作れていいライブができるのはとてもレアなケース。

──通常だったらバンドとして成立しない集団?

KEN:だと思います。だからこそ解散したんだと思うんだけど、みんなの前でいい部分も悪い部分も隠さずに成長していったバンドなんじゃないかな。映像の中でファンが言ってることがピッタリだと思うんだけど、昔はトゲトゲしてて、危険な感じがしたけど、今はそこに温かさがプラスされてるっていう。不器用にしかやれないバンドなので。

──そこが3人の共通点なんですか?

KEN:残念ながら(笑)。不器用さが接着剤みたいな役割をしてる。「コイツ、何言ってるのかわかんないけど、なんか共感できる」みたいな。わかります?

──一生懸命さは伝わってくる、みたいな?

KEN:「この人の考え方、あんまりよくわからないけど、強く押してくるところは好きだ」とか。例えばRIKIJIの熱さは僕にはないんですよ。毎回ライブが勝負だとは思ってないし、むしろ全く正反対なんだけど、そういう彼と一緒にやることが楽しい。K.A.Zのプロフェッショナルさも俺にはない部分。でも、機械のようなクールさの中に人間っぽさが垣間見える感じが好きだったりとか。僕はライブはみんながつながって笑顔になって、その時間だけは全てを忘れられて「来てよかった」と思えたら、自分の仕事をしたと思ってるので、それができればステージで転ぼうがミスして笑われようがいいんですよ。そこはRIKIJIの熱さともK.A.Zのプロフェッショナルさともちょっと違うところだと思うし。

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