最新ホラー映画『劇場霊』、主演はぱるる

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『女優霊』『リング』『クロユリ団地』に続く中田秀夫監督の最新作『劇場霊』の主演を島崎遥香が務めることが発表された。全AKB48グループ内のオーディションを勝ち抜き抜擢をうけたものだ。新キャストとして足立梨花、高田里穂、町田啓太(劇団EXILE)らの出演も明らかとなった。

◆映画『劇場霊』画像

『劇場霊』は、中田監督作品の特徴である静かでじっとりとした空気の恐怖に留まらず、フルスピードで駆け抜ける恐怖が絶え間なく襲い掛かるジェットコースターホラーになっているのだとか。嫉妬・憎しみ・怨念がうずまく劇場で、女優同士の壮絶な争いが繰り広げられる中、次から次へと救いようのない非情な惨劇が巻き起こるのだ。

主人公のぱるるは、トップ女優を目指す若手女優・沙羅役を務める。沙羅の親友で秘密を持つ女優・香織役を足立梨花、沙羅のライバル女優・葵役を高田里穂、沙羅と事件を探る舞台スタッフ・和泉役を町田啓太が演じることとなる。




●中田秀夫監督コメント

──映画『劇場霊』について

『劇場霊』で描いているのは私の劇映画一作目の『女優霊』に似て、「演劇=虚構」の隙間に忍び込む“魔物”です。その“魔物”は稽古中のステージ上、楽屋、倉庫、そして舞台下の奈落へと「現実への侵入」を止めません。『女優霊』から20年経ち、実話的心霊テイストと呼ばれたスタイルを乗り越えるため、今回は疾走感、おぞましい異形感というものを強く意識しています。『女優霊』や『リング』を同時代的には観ていない若い観客の方々にもこの恐怖を体感していただきたいです。

──主演・島崎遥香について

主役に決定して、リハーサル中には、不安と決意の入り交じった緊張した顔をしていて、この映画への真摯な向き合い方がとてもいいと思いました。その不安感や決意は、映画の役の感情表現として相乗効果を上げています。島崎さんがその「ネコ科の大きな瞳」で不安に震えるとき、恐怖におののくとき、私はこころの中で快哉を叫んでいました。ホラー映画的ルックと高い集中力を兼ね備えた方です。

──足立梨花について

天性の明朗さで分け隔てなく話しかけ、現場を和ませてくれていました。足立さんは親友となる島崎さんにも秘密を持つ難しい役どころだったのですが、それを吐露する場面は、超ハードな撮影になったにも関わらず見事に演じてくれました。実は私はバラエティ番組が大好きで、そこでの彼女もたいへん魅力的だと思っていますが、同時に映画女優としても貪欲に仕事をしていっていただきたいですね。

──高田里穂について

「死神くん」でヒロインの親友役を演じてもらい、高田さんの「核心を突く」演技の技量に感銘を受けました。今回も「役が乗り移るかのように」島崎さんのライバル役を演じきってくれています。彼女が“魔物”から追いかけられて劇場内を逃げ惑うシーンは、われながら出色の出来だと自負しています。

──町田啓太について

彼のスマートなイケメンぶりと、演劇の裏方という「ギャップ感」をどう調整するかでリハーサルや撮影初日に町田さんとは真剣に意見交換させてもらい、彼の持ち味を十二分に生かしてもらうことができたと思っています。映画の現場では1カットの準備に2時間くらいかかることもあるのですが、演技する「その時」に備えて静かに待ってくれていたのが新鮮で嬉しかったです。

映画『劇場霊』

トップ女優を目指すも成果が出せず悩んでいる若手女優・沙羅(島崎遥香)は、新作舞台のオーディションで脇役を手にする。その舞台の主演をめぐり、香織(足立梨花)や葵(高田里穂)ら若手女優の熾烈な争いが繰り広げられる中、不気味な劇場の中では、不可解な事件が起き始める。沙羅は舞台スタッフの和泉(町田啓太)とともに事件の真相を探るうちに、劇場内に潜む想像を絶する恐怖の存在に気付く。
監督:中田秀夫 『女優霊』('96)『リング』('98)、『クロユリ団地』('13)
製作:『劇場霊』製作委員会
脚本:加藤淳也、三宅隆太
出演:島崎遥香、足立梨花、高田里穂、町田啓太
配給:松竹株式会社
撮影:2014年9月8日~10月15日
www.gekijourei.jp
(C)2015『劇場霊』製作委員会
2015年秋全国ロードショー
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