【インタビュー】Angelo、アルバム『PSYCHE』完成「残酷に響くかもしれない」

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Angeloが12月17日に7thアルバム『PSYCHE』をリリースする。メンバー個々が過去と対峙した2014年、その直後にリリースされるこのアルバムの注目度は極めて高い。しかし、結論から言えば完成した『PSYCHE』はこちらの邪推など木っ端微塵に吹き飛ばすAngeloの力強い意志とヴィジョンに溢れていた。

◆「報いの虹」ミュージックビデオ

これまで以上の迫力とダイナミズム。研ぎ済まれたメロディとメッセージが刺さるAngeloのニューアルバムが『PSYCHE』だ。顕在意識と潜在意識、自我と無我という相反するモチーフに一切の妥協を許さず創りあげたアルバムから浮かび上がってくるのは、新たな地平へと踏み出した現在のバンドの姿そのものだ。「Angelo史上最高傑作」と語るキリトとギタリストのKaryuに話を聞いた。

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■いろいろ比較されると思うので
■そのチャンスを活かせるかという意味で挑戦でもある

──ニューアルバム『PSYCHE』は非常に熱量の高い作品で、過去の作品との繋がりもありつつ、今、現在の新しいAngeloが浮き彫りになった作品だと思いました。2人はどういう風にアルバムを捉えているんですか?

キリト:Angeloの最高傑作だと思います。

──先行シングル「SCARE」のインタビュー時にアルバムを突き詰めるために、かなりレコーディングに時間を費やしているという話をしていましたよね。

キリト:曲のラインナップを決める段階で妥協できなかったので時間的にも無茶をしたし、ときには前回を超える作品を作る為にメンバーに対しても心を鬼にしなくてはならない部分もありましたね。

──今まで以上に曲に求めるハードルが高かったということでしょうか?

キリト:メンバーも作曲していく中で、なぜ収録曲がなかなか決定しないのかという気持ちはあったと思うんですけど、そこは「やるしかないんだ」と訴え続けるしかなかった。辛かったかもしれないけれど、「乗り越えましょう」と。そういう空気感を保つために多少神経は使いましたけど。

──要するに曲数は十分出揃ってるんだけど、“もっと、こういう曲が欲しいんだ”という想いがあったわけですね。

キリト:「まだダメだ」とか「まだ足りない」とか、漠然とした言い方だったと思いますけどね。空白のピースがこれだと埋まらないんだっていう。それはKaryuの曲だけじゃなくて、自分に対してもそうだったから、途中まで作った自分の曲もボツにしたし。自分の直感を信じて無茶しましたけど、完成したアルバムを改めて聴き直すと、ここまで高める必要があったと思いますね。

Karyu:より良いものを作る為に多く曲を出すことには全く異論はなかったですね。最初に出揃った曲だけでも十分いいアルバムになったとは思うんですけど、自分自身、何かが足りないとは思っていたので。さらに新たな曲を作ることになったときにはもちろん苦しみはありましたけど、同時にチャンスだというか、ラッキーだなと思いました。

──空白のピースだったのは、アルバムでいうとどのあたりの楽曲になるんでしょうか? そして、『PSYCHE』はどんなポジションにくる作品だと思っていますか?

キリト:空白のピースがどの曲っていうのは具体的には言えない。抽象的になってしまうけれど、曲を選ぶ基準は聴いたときに絵が見えるか、見えないか。歌詞的なコンセプトとはまた別の話なんです。そういう意味ではやり方自体は今までのAngeloと一緒で。アレンジだとかサウンドの実験的な作業に関しては、毎作ごとに新しい音が入ってくるので、今までにないアルバムというより、常に進化しています。

Karyu:『PSYCHE』はAngeloの未来を見据えた今、出すべき意味のあるアルバムに仕上がったと思っています。自分的にも加入してからのアルバム3枚(『BABEL』、『RETINA』、『FAITH』)で土台ができたなと思っているので今作はその延長線上でもあり、世間に対して挑戦する1枚になったと思っています。

──世間に対する挑戦というのは?

Karyu:いろいろ比較されると思うので、そのチャンスを活かせるかという意味で自分の挑戦でもあり、バンドの挑戦でもあるアルバムだと思ってます。

◆インタビュー(2)へ
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