【イベントレポート】[Alexandros]主催<This Summer Festival 2014>、9mm、クリープハイプ迎えた熱狂の一夜

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[Alexandros]主催のイベント<This Summer Festival 2014>の東京公演2日目が、12月20日にZepp Tokyoにて行われた。

[Alexandros]がデビュー前から行ってきた、この<This Summer Festival 2014>。2014年は初めて東名阪での開催が告知され、12月16日のZepp Nagoya公演はKANA-BOON、ゲスの極み乙女。12月19日の東京公演1日目、Zepp TokyoにはORNGE RANGE、キュウソネコカミを迎えて実施。本日12月22日には、大阪 なんばHatch公演にてACIDMAN、andropを迎えて開催される。

12月20日。東京公演の2日目となったZepp Tokyoでは、クリープハイプ、9mm Parabellum Bulletを招き、“一番遅い夏フェス”というイベントテーマのとおり、超満員のオーディエンスの熱気が沸き立つ、とても熱いライブが繰り広げられた。

トップバッターでステージに登場したクリープハイプは、「HE IS MINE」から演奏をスタートさせる。「1曲目から一番盛り上がる曲をやってしまいました」という尾崎世界観(Vo&G)の言葉に、笑いと歓声が起こるまま“セックスしよう!”の大合唱で一体感が高まる、初っ端から笑顔たっぷりの楽しい光景。「オレンジ」では、キラキラとしたギターリフが効き、オーディエンスの体を弾ませる。「<Summer Festival>ということで、日焼け止めの曲を歌います」という言葉から「憂、燦々」を演奏するなど、彼らの音楽性の幅広さを感じさせる楽曲たちが続く。

「“名前だけでも覚えて帰ってください”という言葉がよくありますが、名前だけなら忘れてしまってもかまいません。バンド名とかどうでもいいので、1曲でも覚えて帰ってください」。尾崎の“らしさ”ある言葉に拍手が送られると、映画『百円の恋』の主題歌になった「百八円の恋」へ。感情むき出しの言葉が並ぶ楽曲は、痛快ながらときに切なくもあり、クリープハイプでないと出せない味を堪能させてくれた。

イベントは、9mm Parabellum Bulletのステージへと続く。オーディエンスを見渡し、煽りながら登場するメンバー。「9mm Parabellum Bulletです、こんばんは」という菅原卓郎(Vo&G)の言葉をきっかけに「Discommunication」を放つと、豪快なパフォーマンスで、のっけからオーディエンスを熱狂の渦に巻き込む。「The Revolutionary」、山本リンダのカバー「どうにもとまらない」、「Black Market Blues」の連射は凄まじく、スリリングなバンドサウンドにはただただ圧巻されるばかり。オーディエンスからは「最高!」の歓声があがる。「ギターの滝が骨折してるんだけど、今4曲やってみんなわかってくれているとは思うけど、心配はいらないんで」。そんな菅原の言葉どおり、滝善充(G)は椅子に座りながらのプレイとなったが、中村和彦(B)、かみじょうちひろ(Dr)とともに、アクロバティックなまでのパフォーマンスを見せた。

激しさと情緒的なメロディーが際立つ「生命のワルツ」。鋭く切れるように演奏を終えると、12月10日に発売されたばかりのこの曲について、「ここで会ったのも何かの縁だから楽しもうぜっていうことだな」と歌詞の内容を明かす場面も。そして主催の[Alexandros]に感謝を伝えた後は、「ハートに火をつけて」、「新しい光」など、血を騒がせる演奏でオーディエンスを魅了した。


ラストを飾ったのは[Alexandros]。高度な演奏スキルとあわせて放たれる多彩な音色、新しい世界を見せてくれるような、きらびやかに開けたステージは、興奮の連続だった。それは、ライブ冒頭に「他のバンドめっちゃカッコよかったけど、おませら全員、虜にしてやるからな!」と言った川上洋平(Vo&G)の言葉のとおり。途中のMCでは、磯部寛之(B)が過去に9mm Parabellum Bulletのライブ会場でスタッフとしてバイトをしていたことを明かす場面も。川上は「自分たちのイベントに9mmを呼べて光栄です」としながら、さらに「ここにもバンドマンとかいると思うんですけど、いつでも来てください」と、これまで数々のツワモノアーティストたちを呼び、イベントを盛り上げてきた主催バンドとして、オーディエンスに向けて頼もしく話しかけた。美しいメロディーと川上の歌声が心に迫る「spy」など、その他もキラーチューンを次々に繰り広げ、オーディエンスの見事なシンガロングで「Kick&Spin」で本編を終えた。

アンコールではこのイベントでは恒例となっている川上による弾き語りコーナーが行われ、クリープハイプの尾崎をステージに呼びこんで行われた。そして、尾崎のギターで川上が歌う、という貴重なセッションで会場を魅了。再び[Alexandros]のメンバーがステージに揃った後は、「東京ファイナルということで、ドカンと花火を打ち上げたいと思います」という言葉から、ラストまで、オーディエンスを狂喜乱舞させたまま、熱狂の一夜を締めくくった。

『SPACE SHOWER TV presents Welcome! [Alexandros]』

2014年12月24日発売
RX-RECORDS/UK.PROJECT
[DVD]:RX-095 ¥3,800(税抜)
[Blu-ray]:RX-096 ¥4,800(税抜)
1.涙がこぼれそう」(Acoustic Version) 原曲:[Alexandros]
2.Kill Me If You Can 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:Masato(coldrain)
3.Cat 2 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:稲村太佑(アルカラ)
4.春は風のように 原曲:BIGMAMA
ゲストアーティスト:金井政人 東出真緒(BIGMAMA)
5.city 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:金井政人(BIGMAMA)
6.Rocknrolla! 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:ホリエアツシ(ストレイテナー)
7.You're So Sweet & I Love You 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)
8.She's Very 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:光村龍哉(NICO Touches the Walls)
9.urban disco 原曲:the telephones
ゲストアーティスト:石毛輝 岡本伸明(the telephones)
10.Waitress, Waitress! 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:石毛輝/岡本伸明(the telephones)
11.Stimulator 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:蒼山幸子(ねごと)
12.FLY 原曲:flo + Yoohei Kakawami
ゲストアーティスト:flo + Yoohei Kawakami
13.涙がこぼれそう 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:山田将司(THE BACK HORN)
14.Oblivion 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:Rihwa
15.Ho! 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:ハヤシ(POLYSICS)
16.シーラカンス イズ アンドロイド 原曲:POLYSICS
ゲストアーティスト:ハヤシ(POLYSICS)
17.Adventure 原曲:[Alexandros]
18.Droshky! 原曲:[Alexandros]
19.Discommunication 原曲:9mm Parabellum Bullet
ゲストアーティスト:菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)
20.For Freedom 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)
21.Forever Young 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:川谷絵音(indigo la End/ゲスの極み乙女。)
22.My Blueberry Morning 原曲:[Alexandros]
ゲストアーティスト:のび太(WHITE ASH)
23.Untitled 原曲:[Alexandros]  ※番組未発表曲
収録内容 :約100分

『Welcome![Alexandros]』

初回放送:毎週火曜日 23:00~23:15
リピート放送:毎週水曜日 24:00~ / 日曜日 26:30~

◆[Alexandros] オフィシャルサイト
◆9mm Parabellum Bullet オフィシャルサイト
◆クリープハイプ オフィシャルサイト
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