【ライブレポート】田所あずさ「私を信じてついてきてください！」

2014年7月に1stアルバム『Beyond Myself！』でデビューを果たした田所あずさのライブツアー千秋楽となる東京公演が、12月23日（火・祝）に品川ステラボールで開催された。

◆田所あずさ画像

田所あずさにとって品川ステラボールは、3年前のTSC決選大会が行われた思い出の場所でもある。初めての生バンド演奏で約1,500人の観客と一緒に新たな一歩を踏み出した本公演にて、1stシングル「DREAM LINE」の発売が発表となった。

この日のオープニングナンバーは、『Beyond Myself！』のリード曲である「Hello My Revolution」だった。紫を差し色にした黒のドレス姿で登場した田所は、イメージカラーである青に染まった会場にパワフルな歌声を響かせる。

「みんな！楽しむ準備は出来てる？最後までついてきて！」

「Wonderful Dreamer」「Brilliant Sensation」を立て続けに披露し、会場の温度は上昇する、MCの第一声で「緊張で吐きそうでした」と言っていたのが嘘のように弾けまくり、観客の歓声に嬉しそうな笑顔を浮かべていた。MCでは初の生バンドの名前が『あずさ2号』であることが伝えられた。ちなみにこの名前はGRANRODEOのe-ZUKAが名づけ親だとか。

アップテンポから一転、「Beautiful Wind」は美しいメロディにのせて、ただ優しいだけでない心にズシンと届く田所のボーカルの魅力を存分に発揮され、愛情と切なさ、訴える力強さ、そんな想いが伸びやかな歌声にこもった「愛しさの存在」を披露すると、観客も田所の全てを受け止めるようにじっと聴き入っていた。初めての生バンドは「背中を押してもらえるようで、世界観に入りやすかった」ようだ。

衣装にも触れ、「紫といえばセクシーなイメージがあるから、私にピッタリだと思わない？」と周りに同意を求めるも、観客からもバンドメンバーからもスルーされ笑いを誘う。クリスマスの話題の後にクリスマスにぴったりな可愛い楽曲「スキミ→♥」、そして自身初のオリジナルソング「ヒカリになって」を歌い上げた。アコースティックコーナーでは、椅子に腰掛けた田所を囲むようにバンドメンバーが並び、「いいことありそう。」をパフォーマンス。美しく軽快な音色と観客のクラップに合わせて、彼女のクリアな歌声が会場に響き渡った。

3年前のTSC決選大会での課題曲「リフレクティア」を披露し、当時と同じステージに立った田所は、「こんなにも集まってくれて、見る景色の幸せ度が違う」と感謝の気持ちを伝えていた。「ラストスパート行くよ！まだまだ行ける？」と観客に呼びかけた田所は、『あずさ2号』のメンバーを紹介し、勢いそのままにラストスパートへ。「Lost my music」「ダイヤモンドハッピー」「キセキ」をパワフルかつスタイリッシュに熱唱、ラストはアルバムの中でも特に気に入っているという青春の爽やかさを紡いだ楽曲「あおぞら」で本編を終え、とびきりの笑顔で「ありがとう！」と手を振ってステージを後にした。

アンコール1曲目に「ツボミノコエ」を披露し、「思い入れのある舞台だから、びっくりするぐらいのプレッシャーで眠れませんでした」と心境を語るものの、以前は期待されても緊張するだけだったが、最近はその言葉に背中を押してもらい期待されるのが嬉しくて頼りになるという。

「まだまた頼りない私ですが、良かったら期待して下さい！」と笑顔をみせ、「チュルリルラ♪ ～未来バスに乗って～」を会場全体で振り付けをしながら、満面の笑みを浮かべていた。

その後「来年の春に、1stシングルをリリースすることが決定しました！」と自らの口から発表、割れんばかりの歓声と拍手の中、明るく爽やかな新曲「DREAM LINE」が初披露された。「みんなが大好きだー！みんなに会えて最高に幸せです！」と感激の涙を浮かべた田所は、「いつかみんなを引っ張っていける人間になるまで、私を信じてついてきてください！」と宣言し、恒例のコール＆レスポンスでライブを締めくくった。

発表された1stシングル「DREAM LINE」は、田所あずさ自身が未来に向かって踏み出していく気持ちを歌った力強い疾走感にあふれた曲だ。発売は2015年春になるという。なお、アルバム『Beyond Myself！』のハイレゾ音源は、12月24日（水）より「e-onkyo music」「mora～WALKMAN公式ミュージックストア～」の2サイトにて販売開始される。










◆田所あずさオフィシャルサイト